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1990~2000年代の思い出の曲【#11】


なぜ小さい頃って、
友達や従弟と誰かの家に泊まるってだけで
あんなにテンションが上がるのだろう

小学4年の頃
焼却炉が家に泊まりに来る事があった

小学生の頃はまだ自分の部屋にテレビも無かったから
何をして過ごしたか覚えていない

唯一覚えている事は
焼却炉がふざけて、パンツいっちょで前転をして
恐竜の絵が描かれた水色のパンツが破れて
肛門を思いっきり見せられた事だ
最悪だった
後から笑い話となったが

あいつには恐竜に対する愛を無くしてないで欲しいな
今でも恐竜柄のパンツを履いていて欲しい
いや、恐竜になっていて欲しい。


中学の頃
学校帰りの自販機で買って飲むジュースが
楽しみの一つになっていた

友達数人で帰っていると
ボナンザがおもむろに自販機に小銭を入れだした
ボナンザは会話に夢中になりながらも
午後の紅茶のボタンを押す
『ガシャンッ』
ボナンザは会話に夢中になり過ぎていて
午後ティーを取らずに、財布をしまい歩き出した
俺は無表情で午後ティーを取り
『カシャッ』っと開けるとグビグビ飲んだ

友達にはウケていたが
ボナンザは怒り心頭だった

ボナンザには、ジュースを買ったら
ジュースを取る習慣を付けていて欲しいと思う。


小泣きくんはすぐ泣く

授業中、先生にあてられて
上手く答えられず黙ってしまい、泣き出す事は勿論
ドッヂボールで当てられても泣く

小泣きくんが余りに泣くものだから
先生は小泣きくんを叱る事があったが
それでも泣く事を止めないので
何を思ったか、責任を周りのクラスメイトに押し付けてきた
小泣きくんが泣く=周りが悪い
という方程式が完成されては厳しいものがある
小泣きくん無双のスタートである

逆に小泣きくんが世界一強いのではないかと思うほど
泣かさない様に泣かさない様にクラスが気を遣う時期があった

あれは忘れもしない給食の時間
俺は小泣きくんの隣だった
先に食べ終わったので片付けようとおぼんを持って立ち上がる
すると誰かが話しかけて来たので話に夢中になっていると
『ジョボ...ジョボボ...』
下から不吉な音がした

見ると小泣きくんの頭に味噌汁がこぼれていた
小泣きくんは無言でうつむきだす
完全に泣く態勢に入られたと思い
慌てて誤りながら、ハンカチで小泣きくんの頭を拭く
会話していたクラスメイトがその光景を見て思わず吹き出す

小泣きくんはまだ納得がいかないらしく
うつむいたままだ
俺は手洗い場で頭を洗おうという提案を出した

小泣きくんは黙って付いてきてくれた
会話していたクラスメイトも手伝ってくれて
二人で小泣きくんの頭を水で洗い流す
その光景はまるで
これから斬首される人の頭を清めているかの様である

一通り洗い流したら
あとはハンカチで水気を切って完成
手伝ってくれた女の子のおかげもあって
小泣きくんは泣く事もなくご満悦そうだ


“涙の数だけ強くなれるよ”
って、どんどん強くなっていくじゃねぇか

泣けば良いってもんじゃないだろ
なんなんだよ


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