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さつま忍者研究会流「初心者忍者体験」の組み立て方

 子供たちの長期休暇に合わせる様な感じで鹿児島県内にて「ミニ忍者講習(体験)」を企画しており、今回も2012年12月15日(水)~2022年1月23日(日)の期間中、鹿児島県姶良市にて【冬季特別企画 本格的武術忍術を学ぶ『ミニ忍者講習』】として開催致します。

冬季特別企画 本格的武術忍術を学ぶ『ミニ忍者講習』
(鹿児島県姶良市)
https://shop00ban.blog.fc2.com/blog-entry-660.html

 

 さてこの企画は全くの初学者(及び普段からあまり運動をしていない方)を受講者の対象としている為(もしそれなりの知識量のある方や運動能力のある方がいらっしゃった場合は臨機応変に内容のレベルを上げています)、体験時間を1時間以内とし、4つの内容で構成しています。

カリキュラム0「礼」

 本題に入る前と講習修了時に「礼」から始め「礼」で終えます。この時に簡単ではありますが「礼」の作法や宗教観(この企画では武術体験を多く含む為「摩利支天」の説明を加えています)を軽く説明しています。特に海外の方には宗教について気になされる方々が多いので、その様な方には日本人の宗教観について説明を加える事もあります。

カリキュラム1「手裏剣」

 手裏剣は忍者専用の武器という訳ではないのですが、近年、忍者=手裏剣のイメージを持たれている方が多い為カリキュラムに入れています。
 初学者向けに棒手裏剣と車手裏剣の違いや用法を説明した後、室内で行う場合は室内練習用の車手裏剣で用法を学んでもらいます。この時、指導者側からは受講者の知識レベルや運動レベルを見て、投げ方のフォームや重心の移動の仕方・移動しながらや刀を併用した使用法等の指導内容を変化させています。
 なお知識レベルの高い方へは上記手裏剣別の上位振り分けに当たる制定剣・乱調剣の説明や、手裏剣が忍者文化に組み込まれた流れがコンテンツ制作のお手本の様な流れなのでその説明を行ったりもしています。

カリキュラム2「吹き矢製作」

 身近な道具を使って吹き矢を製作する事により物理的な考え方・科学的な考え方を学んでもらっています。
 ここから派生して毒物の話やその他科学的な話に及ぶ場合もあります。
 日常に潜む 非日常 を体験してもらう事により『科学を学ぶ重要性』を認識してもらえる様に心掛けています。

カリキュラム3「剣術」

 日本刀の納刀・抜刀法から始まり、基本的な構えや操作方法・古流剣術の用法等の指導を受講者のレベルに応じて行っています。
 一般の方々は正しい斬り方・正しい持ち方等がある事を固定概念をしてお持ちですが、場合によってはそれが間違った考えである事を説明する場合もありますし、話が乗ってくれば鹿児島県の古武道に関して説明する場合もあります。

忍者体験から他の分野に興味を持ってもらおう

 以上が『さつま忍者研究会』が初学者向けに行っている「ミニ忍者講習」の内容になります。
 『忍者』というコンテンツの切り口から科学的な話をしたり民俗学的な話につなげたりと、他の武術や歴史講座には無い指導展開ができる事に気付いていただけましたでしょうか?
 『忍者』コンテンツは今で言う『ポップカルチャー』の側面が強い為、通常取っ付き辛い分野との橋渡しを行う事ができるコンテンツであると『さつま忍者研究会』では考えています。

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