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聖夜の別れ。【#バトンリレー67】


みなさん、こんにちは。

ありがたいことに、企画のバトンを
渡していただきました。

バトンをくれたのは
いつも、私のnoteにコメントをくれて
執筆の力を与えてくれている「ひとわけいぶき」さんです。

いつも、ありがとうございます。

今回は、バトンと共に「テーマ」もいただきました。

テーマは、「クリスマス」です。


クリスマスと聞くと書くことはあります。
ただずっとnoteで書くか迷ってました。
しかし、これも何かの縁なので書きます。

ちょっと、暗い話ですが
それでもよければご覧ください。


以下本編


クリスマスが近づくと
私は毎年のようにある事を思い出します。


そして空を眺めます。
そして静かに涙を流します。


今日はそんな話です。


私は、高校生の頃、
入部して数ヶ月で
足の怪我を言い訳に野球部を辞め

退屈な日々を過ごしていました。

中学校までの私は毎年、学級委員をやる
クラスの中心で生徒会長も務めました。

また、将来の夢が芸人だった私は
ムードメーカーとしてクラスの
盛り上げ役も担っていました。


しかし、高校に進学する直前

両親が離婚しました。

この時、


私の中で何かが崩れ落ちた音がしました。


これまで私が生徒会をやったり
学級委員をしてきたのは、


クラスで人気者になりたいという思いよりも
母親に喜んでもらいたいという思いの方が
強かったです。


そんな、
母親のために積み上げた実績ではあるのですが

既に、中学3年生の時だったので
9年間積み上げた実績を手放して

違う学校に転校し、
また1から自分の立ち位置を作るために
頑張るという選択をどうしてもできませんでした。

だから、母親にはついていかず
父親とこれまで通り同じ家に住んで

同じ苗字、積み上げてきた仲間と一緒に
中学校を卒業しました。


しかし、結局

高校に進学すると
知り合いがほとんどいなかったので

また1から積み上げていく必要がありました。

これまでみたいに喜んでくれる母親もいません。


そんな事もあり
私は、クラスで目立つのを辞めました。

野球部を辞めたのも実際は足が痛いからじゃありません。

「頑張る必要がないと思ってしまったから。」です。


毎日、授業を受けて帰って家でダラダラと過ごす。

そんな日々を数ヶ月も過ごしました。


私は、中学校まで携帯電話を持っていなかったですが
高校生になって
始めて携帯電話を買ってもらいました。

当然、今とは違いガラケーだったのですが

それでも嬉しかったです。


なぜなら、
楽しかった時の中学校までの友達と
連絡を取る手段ができたからです。


私は隣の家に住んでいた
同級生を通じて、中学生の時のみんなの
連絡先を入手しました。


余談ですが
中学生までの私は、実は意外とモテました。

イケメンではないけど

おもしろキャラで、生徒会長で
合唱コンクールではピアノまで弾いちゃう。

私が女だったら絶対好きになる。


一緒に帰ったり、
遊びに行ったりする子はいましたが
明確に付き合うという事はありませんでした。

まだ中学生だったしというのもありますが

それとは別に明確な理由があります。



私には幼稚園の時から心に決めた人がいたからです。



その子は「めいちゃん」と言うのですが

親同士が仲が良くていつも一緒にいました。

なぜか一方的に好かれていて
会うたび手を繋いできては
いつもほっぺにチューしてくるのです。

今思うと最高ですが
私は正直嫌でした。

それは小学校に進学しても続きました。

流石にチューは人前ではしなくなりましたが
相変わらず、引っ付いてきました。

小学校に進学し分かってきた事は
めいちゃんは、
めちゃめちゃ美人という事です。

男子の人気もすごくありました。

だから、そんなめいちゃんと仲良くしてると
男子の嫉妬にあいます。

そんな理由からか
あまり自分からは話しかけないようにしていました。

それでも構わず、側にいる。

そしていつのまにかそれが当たり前になって
何となく嫌な気持ちもなくなってきました。

いつのまにか、私も
好きになっていたのかもしれません。

「このまま、結婚するのかな?」


なんてことを
子供ながらに思っていました。


しかし、それは突然でした。


忘れもしない。
小学5年生の時のクリスマス。


めいちゃんは急に転校することになりました。


しかも、本当に突然で
明日からもう別の学校に行くから引っ越しを
しないといけないぐらいの勢いでした。

「何で言ってくれなかったんだ」と思いながらも

私は、親に車を出してもらい

引っ越す前のめいちゃんに会いに行きました。


私は、男だから泣くもんか。と
涙を堪えるのに必死でした。


しかし、めいちゃんは
意外なくらい笑顔でした


そして、いつものように

引っ付いてきて、
久しぶりにほっぺにキスをして
手紙を置いて去っていきました。

ほんの数分の出来事でした。


その手紙には

メリークリスマス!!
急だけど引っ越すことになりました。
今まで一緒に遊んでくれてありがとう。

大好きです。

しばらく離れ離れになっちゃうけど

いつかは、一緒に住もうね!


そう可愛らしい字で
書いてあったのを微かに覚えています。。。



話は、ガラケーを買ってもらった高校生の時に戻ります。


中学校の同級生は、
小学校も同じ人が多かったので

私は、片っ端から

めいちゃんの連絡先を知っている人を探しました。

でも見つかりませんでした。

女子なら知っていると思って聞いていたのですが

よくよく考えると

いつも私と一緒に居たので

あんまり、友達がいなかったのかも知れません。

結局、誰も何も情報がなく
めいちゃんの連絡先は分からぬまま
高校時代は過ぎていきました。


高校時代、
目立たないように過ごしながらも
彼女はできました。


できたと言っても、めいちゃんの時と同じく
一歩的に好意を持たれただけです。

でもそうゆう経験もしておいた方が良いかなと
思いながら、付き合いました。

今思うと、
全然好きじゃなかったのに申し訳ない。。。


色んなことを経験しました。
でも、何も感じませんでした。

思うのは、あのまま転校しなければ
めいちゃんとこんな風に
デートしてたのかなぁ。

と言うことだけです。


正直、当時はめいちゃんが私の事を
すごく好きでいてくれたけど

今は、どうか分かりません。

当時は小学生でしたからね。
お父さんと結婚するとか言っている時期です。

あれだけ美人だから

新しい環境で好きな人ができて

自分の事なんか忘れているかも知れません。


高校の時は、必死に連絡先を探そうとしたのですが
すぐに諦めたのは

その真実を知るのが怖くなって

調べる事を避けていたのかもしれません。。。



そんな私も

高校生の途中から
アイドルという存在に出会いました。

手の届かない存在であり
若くて可愛いアイドルの姿が

どこか、めいちゃんと重なっていたのかもしれません。

そこから、アイドルにハマり
これまでの平凡は日々が一変して
たくさんイベントに参加しました。

大学生になると
YouTube投稿も始めました。

これも

「いつか、めいちゃんがこの動画を見て
連絡をくれたらいいな」と思って始めました。


でも、アイドルとYouTube漬けの日々を
何年も過ごしていく中で
新しい仲間もたくさん出来て


いつの日か、めいちゃんの事を忘れていました。


そんな私も就職に伴い
地元を離れることになりました。


どこから聞いたか分からないが(多分兄だろう)

数十年ぶりに母親から連絡がありました。

離婚で離れ離れになった当時は
携帯も持っていなかったので
一切連絡をとってませんでした。

就職して、東京に行く事を話すと

母親は一度会って話をしたいと言ってきました。

正直、母親との記憶は

年々薄れていってしまっていて

垢の他人と会うような気分でした。


それでも、私の母親は一人しかいないし

感謝はしているので、会う事にしました。


高級イタリアンを食べながら
会わなくなってからの
数十年を振り返りながら話をしました。


過去を思い出す中で

私は、めいちゃんの事を思い出し、
母親に話をしてみました。


すると、母親は

言葉に詰まらせながらも話をしてくれました。



母親は、
その後もめいちゃんのお母さんと
付き合いがありました。


というのも、
めいちゃんが引っ越した原因も
両親の離婚が原因だったそうです。


母親と私が別々に暮らし始め

数ヶ月が経過した時だったのですが

めいちゃんのお母さんから
私の母に連絡があったそうです。


めいちゃんは、転校先の中学校の帰り
信号無視をして突っ込んできたトラックに跳ねられ
亡くなっていました。


まだ15歳でした。


それを聞いて私は忘れかけていた
めいちゃんとの記憶が蘇ってきてしまい

その場で人目を気にせず号泣してしまいました。


人の前で号泣したのは
あれが最後だと思います。


私は実家に帰って、めいちゃんからもらった
手紙を必死に探したが見つかりませんでした。


携帯が普及してなかったから写真もありません。


私が覚えているのは

あのクリスマスの夜

さよならを告げた時のあの笑顔だけです。


25歳になった今も


あの時、引っ越してなければ。。。
あの時、事故に遭ってなければ。。。
あの時、もっと好きと伝えていれば。。。


ふと、もし〜だったら。という事を考えてしまいます。


人生、そう簡単ではありません。

めいちゃんが

生きたかった分まで、しっかりと生きたいと思います。


だから、12月のクリスマスだけは

空を見て、1年のあったことを報告しています。


今年は良い報告がたくさん出来そうなので
喜んでくれるといいな。。。


以上



最後まで読んでいただきありがとうございました!

次は、たかさんにバトンを渡します!!

たかさんは、私がnoteを始めた時くらいからの
いわば、「戦友」です笑

最近、また活発に活動されており
特に、SNSや音声配信など様々な媒体に
力を入れてますので、毎日楽しませてくれます。

そんなたかさんへのテーマは

「幸せを感じる瞬間」です。

よろしくお願いします!!

ちなみに、今私が幸せを感じる瞬間は
朝起きて、noteの通知を確認することです!

コメントやスキがたくさん来てると
朝からテンションマックスです!

ではまた〜

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最後までご覧頂きありがとうございました。
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