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本棚を大破させたTOEIC満点取得者

エストニア人は本が好きなのだ。なんでも英語の本は3千冊以上は読んでいるという。
英語は彼にとって簡単で、ある時TOEICのスコアについての話になった。「TOEICって何点が最高点?」と聞くと、「満点」と答えた。
「まんてん」と聞き取れたけども「なんてん」と言っていたかなと、私がうまく聞き取れなかったかと思い、「え?」と聞き返すと、「満点です」と。とにかくゲームをしようとしたらいきなり相手が強すぎて終わったみたいな展開になって少し笑えた。

英語が不得意でTOEICを受けたことがあり、私にとってはなかなか難儀なテストだったので、目が回りそうになった。

「会社の入社の際にTOEICのスコア書くところがあったので受けてみました」とのこと。特に勉強はせずにできたという。それはどうしてかという理由が知りたくなった。

ソ連からエストニアが独立した頃、どんどん英語圏の情報が入ってきた。だから早く情報が欲しいと思ったからどんな本も全部読んだ。というではないか。
西側の情報が欲しくてたまらないという人々は、英語で書かれた本をたくさん読んだそうだ。本の虫だった彼は、英語を読書で身につけたそうだ。会話よりも先に読解力をつけたということだ。

そんな本の虫は、我が家のデスクの上に備え付けている書棚にたくさんの本を乗せていた。とある日、すごい音がしてエストニア人が具合を悪くして倒れたのではないかとびっくりして部屋に飛び込むとなんと書棚の棚が全部落ちていた。心配して損したとがっくりきた。
その後、本を大量に整理し、数ヶ月後に本棚を保険で修復したのだった。本を乱読する彼には電子書籍でお願いしたい。

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