kyazaki

日本スポーツ協会公認ハンドボールコーチ(コーチ1)。20年ほど中高一貫校の男女ハンド部…

kyazaki

日本スポーツ協会公認ハンドボールコーチ(コーチ1)。20年ほど中高一貫校の男女ハンド部をまとめて指導しつつ、小学生クラブを三つ立ち上げ、保育園でボール遊び教室を開催。札幌転勤後に母校の大学のコーチとなり、大高中小保指導という、ストレートフラッシュ達成。

最近の記事

コンテンツの工夫〜「ハンドボール」を教えない方がいい〜

会場をなんとか確保し、人も集まり、いよいよ体験会や最初の練習をスタートさせることができたとします。どんなことやろうか、大学で学んだいろんな間合いの1−1とか、3−3の速攻のパターンとか、自分なりの技術を教えてあげよう、とふくらむと思います。ですが、間違いなく成り立たない。 小学生の体験会や未就学児の教室をこれまでやってきて、「これは失敗だったな」と思ったまずい練習ベスト5(主観)を紹介します。 5位 接触のないメニュー初めてハンドボールをやる人が戸惑うものの一つにディフェ

    • チラシで大事なこと

      前のNoteで、口コミ最強説を唱えましたが、でもチラシはやっぱりチームの周知のためには必要です。どんなに素晴らしい理念や活動も、発表しなければ無と一緒です。これまででチラシを作って配るのに行った具体的なことや、考えたことを綴ります。 (トップイラスト 海乃エル) チラシに関して一番大事なこと チラシ作りのために一所懸命デザインしたりコラージュしたり、結構ハマるときはハマります。でもスポーツクラブの勧誘目的のチラシとして大事なのはデザインや内容ではありません。一番大事なの

      • 人が集まらない(; ;)... クラブのプロモーション方法の誤解

        クラブやスクールに人を集めるには当然その存在と活動や知ってもらわなくてはなりません。そのために宣伝が必要です。 が、本当に難しい。チラシを作ったり、SNSに投稿すれば、ある程度は人がくるだろう、なんて思っていましたが、非常に甘かったです。希望者ゼロ、とか、参加者2人、なんて日もありました。 今までの経験から、人集めの方法についてまとめてみます。 まずは、ハンドボールクラブの勧誘で知らない(ことが多い)事実から。 事実:掲示されたチラシはスルー街で他のスポーツの少年団のチラシ

        • 小学生ハンドボールクラブを作るのに必要な3 + 1つのもの:+1とは

          これまでチーム立ち上げに必要なものとして、ヒト・モノ・カネについて述べてきました。もう一つ、必要なものがあります。それは、とてもありきたりですが「理念」です。「このクラブで何をしたいのか」ということですが、もっと限定すると「このクラブでどんな子供に成長させたいのか」ということです。 明確な理念がない状態でチームを運営すると、気に入った子ばかりに声をかけたり、練習頻度が年によってバラバラだったり、練習メニューが場当たり的だったり、練習と試合とで指導者の態度が変わったり…と、子

        コンテンツの工夫〜「ハンドボール」を教えない方がいい〜

        • チラシで大事なこと

        • 人が集まらない(; ;)... クラブのプロモーション方法の誤解

        • 小学生ハンドボールクラブを作るのに必要な3 + 1つのもの:+1とは

          小学生ハンドボールクラブを作るのに必要な3 + 1つのもの:カネ

          三つのもののうち、最後は「カネ」です。ここでは収益化ではなく、あくまでボランティアとしてチームを運営する一般的なケースのことを述べます(収益化に成功している方もいらっしゃるので、それについては最後にご紹介します)。 予算を何にどれだけ使うか、というのがチームの目的に大きく左右されます。例えば、つくばのチームではユニフォームやチームTシャツは不要ですが、札幌のチームでは必要です。チームの目的を踏まえた上で予算・会費を設定する必要があります。 運営にかかるお金はいくら?会費の

          小学生ハンドボールクラブを作るのに必要な3 + 1つのもの:カネ

          小学生ハンドボールクラブを作るのに必要な3 + 1つのもの:「モノ」(ゴール・用具編)

          ハンドボールのクラブを作るのに必要なものについて、今回は「モノ」のうちゴール、コート、ボールなどについてです。ここまで全部手弁当、というところはあまりないと思いますが、うちではこんな感じでやってます。 ゴールは簡易ゴールがいい フットサルのゴールが体育館やグラウンドにあれば良いですが、ない場合は持ち込むしかありません。少し昔は、組み立て式の簡易ゴールを使っていましたが、組み立てに20分くらいかかってしまいますし、持ち運びも大変でした。 その不便さを解消できる、革新的なゴ

          小学生ハンドボールクラブを作るのに必要な3 + 1つのもの:「モノ」(ゴール・用具編)

          小学生ハンドボールクラブを作るのに必要な3 + 1つのもの:「モノ」(会場編)

          ハンドボールのクラブを作るのに必要なものについて、今回は「モノ」についてです。ここでいうモノはハードウェアの意味です。その最たるものは、なんといっても「練習会場」。とりわけ都市圏で練習会場を定期的に確保するのは、一般の人には難しいです。自分のケースを踏まえて会場の取得方法を考えてみます。 会場小中学校の体育施設の一般開放 少年団の活動場所で、一般的かつ経済的なのは、小中学校です。夕方や夜間、休日に学校の体育施設を開放するという、自治体のサービスがたいていあるのでそれを利用

          小学生ハンドボールクラブを作るのに必要な3 + 1つのもの:「モノ」(会場編)

          小学生ハンドボールクラブを作るのに必要な3 + 1つのもの:「ヒト」

          「ヒト・モノ・カネ」+1クラブ(少年団)を作るために必要なものが三つあります。「ヒト」「モノ」「カネ」です。「ヒト」は、メンバー、指導者、運営協力者で、いわばソフトウェアの部分です。「モノ」はボールや練習用具はもとより「会場」も含まれ、いわゆるハードウェアの部分です。「カネ」は、運営に関わる費用です。スポーツ少年団のような規模で収益化を目指していない場合は、会費などで賄われるものですが、NPO法人化などの事業化を目指す場合は資金ぐりの計画が必要となるでしょう。これはクラブチー

          小学生ハンドボールクラブを作るのに必要な3 + 1つのもの:「ヒト」

          今までのハンドボールクラブ指導歴:勝利は「目的」なのか「目標」なのか

          大中小小(時々高、のちに保) 私は、某国立大のハンドボール部出身の一社会人です(教職や学校関係の職種ではない)。選手としての華やかな記録は全くありませんが、日本スポーツ協会のハンドボールコーチ1の資格を持っています。札幌で学生時代を過ごしたのち、就職で茨城県つくば市へ移住しました。現在は転勤で再び札幌に戻っています。 今札幌で、小学生チームの監督、市立中学校ハンドボール部(男女)の外部コーチ、出身大学ハンドボール部の外部コーチ、の計4チームに関わっています。また、家族の住

          今までのハンドボールクラブ指導歴:勝利は「目的」なのか「目標」なのか

          はじめに:いつかハンドボールの小学生クラブチームを立ち上げたいあなたへ

          子供たちの多くはボール遊びが大好きです 子供にボールを持たせておくと、大抵の子が延々と遊び続けます。子供たちが無邪気にボールで遊んでいるのをみて、「こんな風にキャッチできる?」「こうやったらもっと遠くに投げられるよ」って教えたとき、うまくできるようになった子の顔がぱあっと明るくなるのをみると、一気に、こう、何か脳内物質が出ますね。 熱心にスポーツに取り組んでいる人も、進学・就職、そして年齢とともにいつかは競技者を引退します。そして「これまで熱心に取り組んで得たこの技術を誰

          はじめに:いつかハンドボールの小学生クラブチームを立ち上げたいあなたへ