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人が集まらない(; ;)... クラブのプロモーション方法の誤解

クラブやスクールに人を集めるには当然その存在と活動や知ってもらわなくてはなりません。そのために宣伝が必要です。
が、本当に難しい。チラシを作ったり、SNSに投稿すれば、ある程度は人がくるだろう、なんて思っていましたが、非常に甘かったです。希望者ゼロ、とか、参加者2人、なんて日もありました。
今までの経験から、人集めの方法についてまとめてみます。
まずは、ハンドボールクラブの勧誘で知らない(ことが多い)事実から。

事実:掲示されたチラシはスルー

街で他のスポーツの少年団のチラシをじっくり眺めたことはありますか?実はほとんどないのではないでしょうか。自分が一所懸命デザインや文言を考え、綺麗に印刷したチラシをあちこちに掲示しても、同じようにスルーされるものと考えた方が良いです。

事実:成績のアピールは逆効果

「○●大会優勝」とか、賞状を持った集合写真とかを掲載しているポスターをたくさん見ますが、ほぼ逆効果です。大会成績をアピール = 練習が厳しい、コーチが怖い、保護者の負担がめちゃくちゃ多い、って思われます。
「とにかく強いところでビシビシやらせたい」という保護者は一定割合でいますが、そういう保護者は、すごく協力してもらえる反面、すごく口を出される場合がありがちなことも覚悟した方が良いでしょう。

ちょっと話がそれますが、大会成績をアピールしてるクラブのチラシに
「初心者歓迎」
「週一回でも大丈夫」
と、うたっているのをよく見ます。ですが、運営側の本心は
「(運動能力が高いのなら)初心者歓迎」
「週一回でも(試合には必ず来てくれるのなら)大丈夫」
です。こういうクラブは結構な確率でブラックのフラグが立ちます。事前に周りの人にクラブの情報を集めてからコンタクトをとる方が良いです。試合で指導者の立ち振る舞いを見る機会があれば良いですね。

事実:「ハンドボール」に興味がある人はほとんどいない

ハンドボールをこよなく愛する熱心な方へ、事実を伝えておきます。ほとんどの子はハンドボールに興味がありません。気がつかなかったでしょ?いや、気がついていても、きっとこんな楽しいスポーツだから好きな人がいるはずって思ったでしょう。いやいや、ほとんどいません。なぜなら、テレビでもほとんど放送されないし、授業でもほぼやったことがないからです。みたこともやったこともないものに興味を持つ子はいませんよね。「ハンドボール少年団メンバー募集!」とか「ハンドボールやろうよ」みたいな文言に惹かれる子は、まあ限りなくゼロです。

10年以上前に小学生チーム主催で開催した体験スクールに募集が殺到し、100人くらい集まったことがありました。その時のチラシはこちら。

この時は「ハンドボール」という言葉を使いませんでした。そのことで一気に「あ、うちも行ってもいいんだ」と、感じたご家庭が多かったようです。

事実:口コミ最強

チームの人集めにもっとも効果があるのは「口コミ」です。今まで運営してきた三つのチームでも、メンバーやその保護者の友達のご家族が来て、そのまま入ってもらえるケースが一番多かったです。アマゾンや楽天で買い物するとき、必ずレビューを参考にしますよね(サクラも多いですけど)。当人ではなく、第三者の客観的なコメントは非常に影響力が大きいです。

なので、チラシ作りやSNSに夢中になるのではなく、地道に活動や指導内容そのものの顧客満足度を高めることに注力しましょう(自戒を込めて)。コンテンツが本物なら、共感してくれる人は必ずいますよ。

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