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人生100年時代ともなると・・・

株式会社ジェー・シー・プラス社員 yamamotoです。

みなさんは「モラトリアム」っていう言葉、聞いたことがありますか?


調べると、いろいろな意味がでてきますが、私が指している意味は・・・


『知的・肉体的には一人前に達していながら、なお社会人としての義務と責任の遂行を猶予されている期間。また、そうした心理状態にとどまっている期間』


です。

私は大学時代にこの言葉をよく聞いていて、大学生特有の社会に出る前の、「自分探しに悩める時期」のことかなあ、と漠然と思っていました。
もう、20年以上も前です。
大学生でなくても、二十歳前後の時期って誰でもそういうこと、あるんじゃないでしょうか。



あの頃は、自由すぎる、膨大な時間があり、全てが自分の選択にゆだねられ、今考えると贅沢ですが、当時の自分はとても悩んでいました。


何に悩んでいたのかというと、「自分探し」その名の通り、自分には何が向いているんだろう?これからどんな道に進めばいいんだろう?ということ。
傍から見れば「そんなことで」でしょうけれど、本人にとっては常に大問題で、暗くとらえがち(不安だった?)でした。

そして、その頃の自分から見ると、40代の自分は「現実を生きる立派な社会人のはず」と思っていました。

が、全然、そうではありません。

未だに「モラトリアム」なのです!

自分向きの職業を見つけたのに、自分には他の何かもできるかもしないから、他の資格を勉強したい。
では、何の勉強をしようか、となったときに方向性がバラバラなんですよね。
これって、大学生の頃の自分と一緒です。
今の自分に自信がなく、他のことが向いているかもしれない、と自分の得意・不得意を理解しないままにいろんなことに手を出してしまうんです。

資格の勉強をするときは、いろんな要因が頭をよぎります。

・その資格に将来性はあるか

・その資格を使う仕事は、自分にとって得意なことなのか

・その資格で学ぶ分野は好きか嫌いか

・稼ぐことに結びつくのか

・労働者として評価される資格か、開業向け資格か

・取得のための時間と費用はどれぐらいか

いろんな考えが頭を巡り巡って、いまだに自分の進むべき道を迷っているのです。

お恥ずかしい・・・。


本当は、今までのキャリアを活かして肉付けできる資格を勉強するのが一番いいのでしょうけれど、まったく違う分野に興味を持つこともあります。

今の自分で言うと、私は社会保険労務士、行政書士の資格、また「書類作成などの事務仕事が好き」という特性をいかした勉強をすればよいと思うのですが、前々から興味のあった「キャリアコンサルタント」や「産業カウンセラー」などをあきらめきれないのです。

これらは業界は重なることがあっても仕事内容は全然違います。

人と向き合い、カウンセリングする仕事です。

資格取得したとしても、一から経験を積み上げないといけません。

40代で未経験スタートは相当覚悟がないと厳しいと思います。


一般企業では30代後半あたりから管理職になる人もいて、自分のキャリアにかなり自信がついてきている頃。

そんな頃に自分は新しい資格を取得して、また新人から始めるのか。

自分の進むべき道を一つに決めてブレない人ってどれくらいいるのでしょうか。


人生の中盤で自分のキャリアに迷うなんて、恥ずかしい、と思いがちですが、しかしですよ!

人生100年時代。

私の知る人で、大企業の管理職にも就いたのに、「モラトリアム」な人がいます。

勉強が好きなのかな?

今の仕事とは違う「弁理士」の勉強をしたり、「税理士」の勉強をしたり、はたまた「電験」の勉強をしたりしている人がいます。

土地家屋調査士や不動産鑑定士、建築士に興味を持ったこともありました。

それもこれも、人生100年時代だから!

今のキャリアに迷っているのではなく、定年後に全く新しい仕事をしたいらしいです。

そのための今の「モラトリアム」。

今の仕事とは畑違いだけど、新卒から30年以上ひとつの業界で働いて、

飽き飽きしているようです。


なので、自分に自信がないから右往左往して手に職をつけたいわけではなく、第二の人生を楽しむために「新たな自分探し」としていろんな資格勉強をしているんですね。

そんな人もいます。

私が過去に勤めた事務所の代表は60歳を超えても常に何かの資格取得に挑戦しています。

ボケ防止にもなってよいそうですよ!

1つの仕事・業種で終わらないのが今の時代です。

転職だって珍しくありません。

あまりに違うキャリアをいくつも重ねていくのは時間の無駄ですが、計画的に自分のキャリア、向き不向きを見つめるのはとても良いことだと思います!


わが社は障害者雇用をコンサルティングする会社です。
株式会社 ジェー・シー・プラス

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<株式会社ジェー・シー・プラス(JCP)代表>

小池梨沙

<株式会社ジェーシープラスゆのき。主にウェブ関係担当。ジョブコーチ>

ゆのき@障害者と働こう!株式会社JCプラス