「今日のかたすみ」を読みました。
川上佐都さんの「今日のかたすみ」という本を読みました。
表紙のイラストがとても可愛らしくて、作者の方は知らないのですけれど、思わず手に取ってしまいました。
図書館本です。
「誰かと生きる」ことのもどかしさを書いた本、と本紹介文で読みました。
1話目はとても面白かったです(実は2話目以降は期待通りの面白さではなかったので途中で脱落しました・・・)!
1話目は同棲カップルの話です。
一人時間を大切にしたい彼氏と、いつも一緒にいたい彼女の話。
漫画やドラマでよくある設定です。
塾講師をしている主人公は、友人たちとのルームシェアを解消したあと、そこで恋人と同棲を始めます。
恋人は会社で一緒のスタッフ、つまり同僚でもあります。
同棲を始めて、主人公は恋人と自分の価値観は違うことに気づきます。
一人の時間を大切にしたい自分と、いつも彼氏と一緒にいたい彼女。
「何をするか」より、「誰といるか」を重視する彼女。
主人公の趣味は一人で楽しむものばかりです。
私も一人で楽しむ趣味ばかりもっているので、主人公の気持ちはよくわかります。
主人公は映画を一人だけで見たいのに、恋人はいつも一緒にいたがる。
他人が一緒にいると集中できないことって、ありますよね。
しかも、その他人は映画に興味がなく、寝てしまったりしている。
であれば一人で静かに見させてほしい気持ち、わかります。
その上、彼女は無理やり主人公に料理を作らせます。
彼女は自炊派だから主人公にも強要する。
主人公は自炊でも外食でもスーパーやコンビニの弁当・惣菜でもOK。
であれば一人ひとり別々に食事を用意すればよいこと。
自分に合わせさせる彼女は横暴です。
結婚して子供ができればまた他の考え方もありますが、同棲カップルです。
それぞれの価値観をそれぞれが尊重しないとうまく生活できません。
いつも生活を乱してくるのは彼女の方。
他人に何かをおしつけるのが得意だから、「誰かといるのが好き」な恋人は誰かといることが苦にならないのでは?
他人に何かを強要したりしない主人公は冷たいのではなく、優しい人だと思います。
他人を気遣ってあげられる人。
彼女は他人の領域にずかずかと土足で踏み入りすぎです。
それにしても結婚前に同棲するのは良いのか悪いのか。
結婚がゴールの人にとっては同棲はしない方がいいと思う。
どうしたって相手の悪いところが見えてきてしまうから。
でも、結婚ってものがどういうものかよくわからない人にとっては同棲は良い方法かも。
他人といつも一緒にいることに、自分が向いているか向いていないかがよーくわかります。
想像と実際は違います。
自分は他人と暮らすのは大丈夫、と思っていても、実は他人といることに疲れるタイプかもしれません。
でも、お互いが心地よい距離を置けるカップルなら、一緒に暮らしてもうまくいくかもしれない。
他人との距離の取り方を、見極めるのに、お試し同棲はよかもしれないな、とこの本を読んで思いました。
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株式会社 ジェー・シー・プラス
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