【宮崎】地元を盛り上げる!地元に帰りたくなるメディア『Home』を運営する大峯幸太さん①
~BallooN地方取材部- 宮崎特集~
BallooNが地方創生している人を取材する今回の企画、記念すべき第二弾は、宮崎県出身の大峯幸太(おおみねこうた)さんです!
東京で地元を取り上げたメディアや写真家として活動しています。
実は以前から交流があり、和気あいあいとした時間を過ごさせていただきました。
さて、大峯さん(豚カツさん)はどんな活動をされているのでしょうか?
――こんにちは!豚カツさん、お久しぶりです。
豚カツ:久しぶり。
こういう機会って、新鮮(笑)
――今回は取材を受けてくださって、ありがとうございます。
本日はよろしくお願いします!
豚カツ:はい、よろしくお願いします。
地元にフォーカスしたきっかけ
――いつ頃から地元に思い入れがあったんですか?
豚カツ:大学2年の時かな。
大学1年生の時、大学の留学でオーストラリアに行ったんだけど、それが結構楽しくて。
東京も目新しくて刺激があって、凄く好きになったし。
だからそれまでは、東京か海外、って考えてた。
――地元に興味を持ったのは最近なんですね。
きっかけは何でしたか?
豚カツ:カメラかな。
大学2年の時にカメラを持って帰省した事で、視点が変わった。
例えば、小学校の横の田んぼ。
緑が生い茂って、空が真っ青で、雲がぽんと一つあって。
「こんなエモい写真あるんだ」と思って、
初めて「地元っていいな」と思った。
豚カツ:『Home』(大峯さんが運営する写真メディア)を作った理由は、
ぶっちゃけ「宮崎のために」って事しか考えていなかったな。写真が趣味だったのもあるけど。
最初は、地方創生やまちづくりのイベントに行ったり、既に活動している知り合いに話を聞いたりしたんだけど、
「絶対これ」みたいなやりたい事は、結局見つからなくて。
でも、やりたい事が明確にならない人間だったからこそ、「やりたい事は後で見つかる」と思って、とりあえず動き出した感じかな。
📷「やりたいことが明確じゃないうちは、まず動いてみる」豚カツさんはこれを大事にしているみたいですね。
豚カツさんが地元にこだわる理由
――豚カツさんは、地方創生や地域活性化ではなく、「地元」に拘りますよね。
豚カツ:そうだね。
自分の認識としては、地方とか地域とか、よりは地元の方が近くて。
例えば、自分に縁もゆかりもない土地が過疎で、って言われても、
正直、感心が湧きづらいというか。
その街について思い入れがあるわけでもないし、親身になって共感できないと思う。
セパタクローみたいな感じ。わかる?(笑)
――あ、わかります、、
📷絶妙な例えですね(笑)
豚カツ:セパタクローを悪く言うつもりは無いんだけど、自分と関連の薄いものはどうしても興味を持ちづらいって事。
勿論、宮崎もそう思われると思う。
だから「地方」をどうこうしたいかとかは、今も正直堅くてよく分からない。
それに対して「地元」は、ほとんどの人にあるじゃん。東京にも大阪にも。
日本の全員が地方に関心を持つことは難しいけど、個々人が自分の地元を何とかしたい、と思うことはそんなに難しくないって思う。
――確かにハードルが下がりそうです。
豚カツさんが挫折したこと
――活動する上で、挫折や何もしたくないと思う時はありますか?
豚カツ:あるある。全然ある。
去年とか「何でこの活動やってるんだろう?」と思った時があった。
――深刻な悩みですね。何かあったんですか?
豚カツ:『Home』の投稿が、あまり伸びてない時期があって。
当時10人いたはずのメンバーが5人になった時は、人がいなくなるってこんな感じなんだ……、って。
――メンバー脱退は精神的に辛いですね。
どうやって解決したんですか?
豚カツ:一旦、結果を重視するのをやめた。
チームのメンバーで楽しもう、自分たちを喜ばせよう、とシフトして。写真撮りたいとか、シナリオを書きたいとか。
今は『Home』を使って、メンバーのやりたい事を叶えられるように発信してる。
――沢山の苦悩を越えてきたんですね。
リーダーとしての貫禄があります。
豚カツ:いやいや。
実は俺、『Home』のリーダーをやりながら、そもそも人の上に立つのが苦手、って思ってて。
――えっ、そうなんですか?
豚カツ:うん。
人からはそんな事ないよ、って言われるけど、
嫌われてるんじゃないかな、こう思われてるんじゃないかな、と考え出すとネガティブになって。
自分で何かやるとか、特に。
周りに何か言われるかも、とか、本当に成功するのか、とか。
今ちょうど、そういった不安に向き合ってる所。
📷いつにもなく心の内を話してくれる豚カツさん
――考え過ぎてしまうんですね。
豚カツ:そうそう、身近な例えだと、
友達を誘う側の人凄いな、と最近思ってて。
だって、
誘ってみて、断られたら辛くない?
もし誘いに乗ってくれたとしても、好かれているかはわからないし。
――人に嫌われたくない気持ちや、世間体を気にしてしまう気持ち、わかります。
豚カツ:昔から、勉強しようぜ遊ぼうぜとか、
誘うのが怖くて誘えなかった。
だけど、自分に責任を持つ、ってこういう事なのかなって。
自分のやりたい事に巻き込むとなると、尚更。
📷人間味があって親しみを感じます。
豚カツさんの活動に対する想い
――豚カツさんは地元に帰りたい派ですか?
豚カツ:実は、そんなことない(笑)
理想は東京に住んで、時々宮崎に帰る生活かな。1ヶ月の半分くらい。
適度に東京の刺激も味わいつつ、他で仕事をするのが一番自分に合っていそう。
――「地元に住む」というよりは「地元で仕事をする」派ですね。
豚カツ:うん。
地元の教育にも興味があって、選択肢を増やすような活動をしたい。
地方だと、無理矢理機会を作らないと出来ない事が、結構あるから。
――恩返しみたいな気持ちですか?
豚カツ:そんな感じ。
次の世代の若い人たちに、地元を好きになってもらいたい。
何でもそうだけど、ずっと同じものが残るのは無理で、人はいつか亡くなって、今ある景色は変わっていく。
でも次の世代の人に渡せる人にはなりたい。それがどの位の規模かは分からないけど。
――『Home』以外の活動展開は考えているんですか?
豚カツ:まだ、あんまり考えてない(笑)
直近は、自分のできることを増やすフェーズかな。
自分一人で何かができるとは思ってないから、一緒に何かやってくれる人を増やしたい。
東京で活動してる仲間にzoomで喋って貰うとか、それだけでも地元への刺激になるよね。
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この回では、主に地方創生の活動についてのお話を聞いていきました。豚カツさんの穏やかで親しみやすい雰囲気が伝わったのではないでしょうか。
後編では豚カツさんの写真家としての一面に触れていきます!
お楽しみ!!
〈取材=大峯幸太 / インタビュア=伝説、江口 / 文=ブラックホール〉
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