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#8バレリーナのダイエット知識と食生活-前編-

こんにちは。バレエメイト運営者の金田です。

インスタグラムのDMなどでいただく質問でもっとも多いのは、やはりダイエット関連の質問です。「バレリーナ向けのダイエット方法を教えてほしい!」「体重が落ちません😢」など、体重管理や食生活に悩むダンサーたちはとても多いです。

自慢できるもではありませんが、私自身も16歳で留学したての頃、開放感とストレスで3ヵ月で10キロ近く太った経験があります!(笑)さまざまなダイエットを繰り返し、リバウンドをしては痩せ、理想の体重になるまで2年ほどかかりました。

今回はそんな経験から学んだ、【バレリーナが知っておくべきダイエットの知識と食生活】を前編・後編と2回に分けてお話お話していこうと思います。

まずは、ダイエットの知識から!なぜ太るのか?をみていきましょう。

■太るしくみ

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私たちが食べたごはんは、からだを動かすエネルギーになります。そのエネルギーを使ってバレエを踊り、消費されずに余ったエネルギーは脂肪として蓄えられます。

単純に言うと、消費されるカロリーに対して摂取したカロリーが上回ると太る。ということです。

『じゃあ食べなければ痩せるね!』と簡単に考えればそうなのですが、食べないダイエットは過度なエネルギー不足に陥り、こころとからだに危険を及ぼすダイエット方法です。この部分については後ほど説明するとして、つい食べ過ぎてしまう方やダイエットを始めたけど挫折してしまった方におすすめのダイエット方法をご紹介いたします。

■バレエメイトが提案するダイエット法

「太ってしまった理由は自分がよく分かっている。でもどうしても食欲を抑えられない」と自覚できている方は、少しずつでいいので日々の食べ過ぎを減らしていくことを心がけましょう。それができたら話は早いと言われるかもしれませが、気張らずに以下の方法をぜひ試してみてください。

◎自分だけの規定量を決める
規定量はあくまでも目安程度で大丈夫です。
・ごはん お茶碗〇杯
・間食 1日〇個(回)まで
・ジャンクフード 1週間に〇回まで       
・ポテトチップス 1週間に○回まで    など

◎食べる基準は「喜び」よりも自分にとって「優しい」かどうか
食べ物を手に取る前や食べながら自分と会話をしてみましょう。
「これれ全部食べると自分に優しくないよね?」
「こっちよりこっちの料理のほうがからだに優しそう」
「この時間に食べたら今までの努力が水の泡じゃないかな?」 など

このように、自分の食生活を見直し食べ過ぎているものを書き出してみましょう。守れそうな範囲でいいので規定量を決めていきます。
ここで注意してほしいのは、一気に摂取カロリーを減らし過ぎないことです。減らしすぎで感じる空腹やストレスは「食べたい」という欲求を生み出しやすく、リバウンドしやすくなってしまうので、今食べている量よりもちょっと少ないくらいの量に設定し、徐々に減らしていくのがベストです。

そしてもう一つ、食べるのを無理に我慢しないということです。
もし規定量以上のものを食べたくなったらまず一度、自分のこころと会話をしてみましょう。「本当に食べる必要があるかな?」と疑問を投げかけたり、「チョコの規定量は1日2個だけど、3つ目食べよう。だから、4つ目食べたくなっても食べないようにしようね」と気持ちの折り合いをつけながら食べてみてください。

これだけ?と思われがちですが、「自分と会話をし決めていく」ことで、自分を客観視し欲求をコントロールすることができます。そしてもし規定量をオーバーして食べてしまっても自分を責めたりせず、逆にできた時はしっかり自分を褒めながら気楽に食事を楽しむのが成功のカギです。

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では次に、ダンサーがつい足を踏み入れてしまう『食べないダイエット』
その危険性についてやなぜ痩せないからだを作ると言われているのか?そのしくみを紐解いていきます。

■基礎代謝ってなに?

まず初めに、基礎代謝という言葉を聞いたことがありますか?
基礎代謝というのは、生命を維持するために心臓を動かしたり、食べ物を消化したり、呼吸をしたりするために消費される必要最低限のエネルギーのことを言います。
基礎代謝で消費されるカロリーは、1日に必要なカロリーの約60%~70%を占めており、そのうちの約20%ほどが筋肉のために使われていると言われています。筋肉量が増えれば、それだけ基礎代謝での消費が多くなり、痩せやすいからだになってきます。

■食べないダイエットが痩せない理由

食べないダイエットをしながらバレエをすると、からだは常にエネルギー不足の状態になります。そうなったからだは、基礎代謝量、すなわち生きていくうえで必要なエネルギーを省エネし始めます。集中力が続かなくなったり、血流が悪くなることによる冷え性や消化機能の衰えによって脂肪を蓄積しやすいからだになってしまいます。
そして、食べ物からエネルギーを摂取できないからだは、ある部分を分解してエネルギーを生み出そうとします。

それが『筋肉』です。

筋肉はダンサーにとって必要不可欠なものですが、慢性的なエネルギー不足により筋肉がどんどん失われ、さらに基礎代謝が落ちていく。このサイクルこそが痩せにくいからだを作る最大の要因なのです。
日々のレッスンで鍛えたからだがエネルギー不足により失われていくなんて悲しすぎますね。
また、エネルギー不足は以下のような様々なからだのトラブルを引き起こしてしまうことを覚えておいてください。

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エネルギー不足は食べないダイエットだけでなく、毎日食事をしていたとしても慢性的に運動消費量が上回っている場合にも起こります。
レッスン中に集中できなかったり、レッスンの疲れが取れにくい状態が続いたり、冷え性や貧血、身長が伸びない、月経が来なくなったなど、こういったからだの不調は、エネルギー不足のサインです。

■太らない体を作ろう!

とはいっても、基礎代謝が低下したからだを正常に戻し理想のからだに近づけていくのは容易なことではありません。少しずつ食べる量を増やし、基礎代謝量や筋肉量をアップさせて痩せやすいからだを作ることが最優先です。そしてもし今、拒食や過食の症状で悩んでいるのなら、専門家の力を借りるのも一つの手です。きっとあなたを救ってくれるはずです。そのために彼らはいるのです。

前編の【バレリーナのダイエットの知識】はここまでです!
後編では【バレリーナの食生活】について、守りたい5つのルールやおすすめメニューをご紹介していますので、ぜひご覧いただけると嬉しいです!


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