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今年もシソンヌライブに行ってきた話2023

今年もシソンヌライブに行ってきた。
劇場で観劇するのは今年で3度目だ。ここに行けば必ず心から笑えると分かっている場所があることが嬉しい。
劇場でコントを観るときの、あのどーんと笑いが上から降ってくる感覚がすごく好きで、自分がそれを作り出すうちの1人になれていることも嬉しい。

今回1番それを感じたのはやはりオールスター感謝祭のくだりだった。あの聞いたことのある音楽が流れてきたときの会場の一体感が楽しかった。帰り道、若い女の子2組が本当に自分もオールスター感謝祭に参加してるみたいで楽しかった!と話していてなんかこっちまで嬉しくなった。前の株主総会の時にも感じたけど、シソンヌライブを観にきたはずなのに気づいたら自分も物語の中の観客としてコントに参加している感覚が新鮮で嬉しくて楽しい。「全員〜スタンダップ!」で立ちそうになるくらい入り込んでしまった。
個人的にあのネタのオチが好きだった。長谷川さんが自分が選んだスマホをこっそりお金がたくさん入っているスマホと入れ替えるみたいなことだってできたはずなのに、大当たりですよと言って終わるところがなんか愛があって素敵だなと思った。(とは言っても「隣人」のようなブラックなオチもたまには好き)

あともう1つ好きだったのはガソリンスタンドのネタ。シソンヌのネタの中では割と珍しく2人のキャラクターが強すぎず、会話のラリーで笑わすようなネタでちょっと新鮮だなと思った。何がすごいって結局あれって現実では何も起きていないことだなと思う。自分たちは生きている、でもそれは本当なのか、本当は死んでいるんじゃないか。そんな想像の会話を繰り返しているだけだ。突拍子もないことを言っているようにも聞こえるんだけど、でももしかしたら本当に死んでいるんじゃないか、そんな訳ないのにそんな気がしてきてしまう。言われてみれば自分が死んでいない証明ってどうやってしたらいいんだろう。どこか哲学的で不思議な気持ちになった。こんな生活じゃ死んでるも同然、そんなことを考えてしまうけど、でも最後は2人が生きていることを確認し、「はぁ〜い!生きてま〜すっ!!」と生きていることに喜ぶ。どうでもいい日常を生きれているのは嬉しいことだと思った。

今回は時が経つことによる変化みたいな部分をよく感じた。AIによって変わっていくものや新しい働き方、新しい葬式スタイルや生きていくことだって時と共に変わるものだ。
エンディングでお2人がもう新しいことはできないからできることをとにかくやっていくとおっしゃっていて嬉しくなった。新しくて便利だったり凄いものはたくさんあるけど、やっぱり前から変わらない好きなものは無くならないでほしいと思う。時の流れには逆らえないけど、このシソンヌライブも毎年いつまでも観たいと願っている。

ところで野村くんは元気でしょうか。今年は会えなくて残念。ちゃんと高校生活楽しめてるといいな。

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