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バリ島日記#29 バリ島で死にかけた話

\バリの洗礼を受けました/


どうも!イツキです!


先日、ある諸事情で死にかけました…w


大パニックに陥りました。


その内容を書いていきます。


人間 vs 自然



僕はサーフィンが趣味です。


最近はロックダウンで、
海には入れないのですが、
ロックダウン前は合間を縫って
サーフィンに出かけていました。


そんなある日の
サーフィン中での出来事。


コウキが歯のインフェクションで
ダウンしていた頃。


僕とジンはその日、
3日ぶりのサーフィンに
出かけました。


サーフボードをバイクにセットし、
海パンと海に入る用のTシャツを着て、
颯爽とホテル近くの海へと出かけました。


バリ島では、
どの海岸でも基本的に
波があります。


なので、
周辺のポイントを回りながら
良い波があるポイントを探していました。


ですが、その日は生憎の強風日。


どこもかしこも
波が良くありませんでした。


波が大きいのにも関わらず、
ダンパーの波でした。


ドッッッッカーーーーーン!!!


強烈な波の音が
浜辺一帯をある意味賑やかに
してくれていました。


普通の思考回路なら、


『今日はやめとくか。』


となるような波。


しかし、当時の僕たちの
頭はバグっていました。


『“とりあえず”入るか』


3日ぶりのサーフィン
ということもあり、
ウズウズした気持ちを持ったまま
海岸に着いてしまったがために、


僕たちは大荒れの海へと
入っていきました。


『うーーわカレント(潮の流れ)つっよ!』


一瞬で沖に出ることが
できてしまうような強烈な流れ。


バカでかい波がコンスタントに
こちらへ向かってくるのですが、


パドリングをして下を見ると
高さ2mちょいぐらいの崖。


全くもって、
乗れる波ではありませんでした。


もしそのまま突っ込もうものなら、


一瞬にして波に呑み込まれる


クレイジーなジンでさえ、
恐怖心を持ってしまうほどの
崖具合。


『うーーわまじで入ったはええけど、
絶対乗られへんやん。』


そう思いながら
バリ島の広大な海を感じつつ、
プカプカと浮かんでいました。


コンスタントにデカイ波が来ています。


ちなみに、波が来た時は、
ドルフィンスルーという方法で
波を回避します。


ドルフィンスルーとは、
海にボードを沈めて、
波の下をくぐり抜ける方法です。


その時は何度したか
わからないほど
ドルフィンスルーをしました。


サーフィンをしたことがある人なら
わかると思いますが、


ドルフィンスルーって
結構体力を使うんですよね。


案の定、僕はドルフィンスルーを
しまくったおかげで
体力がなくなってきていました。


そんな中、
ドルフィンスルーするかしないか
どっちでも回避できそうな波が
沖からやってきました。


『んーまあ(ドルフィンしなくても)
いけるか!』


と、ドルフィンをしない選択をしました。


その選択が、
僕の運命を分けてしまうとは
つゆ知らず。


パワーが強すぎて、
波に引っ張られてしまったのです。



波に呑み込まれる感覚。


普通にパドルして、
転けて波に呑まれる時よりも
海の中で揉まれまくるので、
はるかにシンドイ。


『絶対にそれだけは回避しな!!!』


必死でパドルしました。


ですが、


『もうだめだ。』


と感じ、板を投げ捨て、
自分だけクロールで
引っ張られないように努めました。


板は案の定
波に呑み込まれてしまいました。


すると、


『...プチッ!』



サーフィン中に
1番聞きたくない音が
その時鳴ってしまったのです。


サーフボードと僕を繋ぐ
ゴム製の紐のことを
リーシュと呼ぶのですが、


いわばそのリーシュが
命綱の役割を果たしています。


そのリーシュが
千切れてしまったのです。



つまりサーフボードは
僕の元から離れ、
波に流されてしまったのです。


『ヤバい!!!!』



一瞬にしてリーシュが
切れたことを察し、


『ジン!!!助けて!!!』



僕は大声で叫びました。


パニックになり、
恐怖心だけが僕の頭を占領しました。


どれぐらいのパニックかというと、


海でサメに襲われている


ぐらいのパニックになりました。


普通に空気はあるのに、


全然呼吸ができない。


何も考えられなくなって。


死を悟りました。


すぐさまジンが
僕を助けに来てくれました。


きっとジンの前世を
ヒーローなんだと思いました。


それでも僕のパニックは
収まりません。


そこで、ジンは、


『俺のリーシュ付けろ!』



そう僕に言いました。


通常足に付けるものなのですが、


パニックなのでうまく付けれず、


最終的に腕に巻きつける形をとりました。


そこから何度か
ドルフィンスルーをした後。


体力が底を尽きかけていました。


『もう、帰るには波に
波に岸まで連れてってもらうしかない』


ジンは冷静でした。


『この次に来る波に突っ込むぞ!』



圧倒的に立てるような波ではないので、
ぶっ刺さることは確定でした。


僕はジンの言う通りに
無我夢中でパドルしました。


そして、波が割れる時。


下を見ました。


やはり崖でした。



そこから海に叩きつけられるまでの時間。


多分0コンマの世界。


僕にとっては
10秒ほどに感じました。



ドッッカーーーーーン!!!!


目の前が真っ暗になり。
海中で揉まれに揉まれ。
海中で何回転したかも
わからないほど揉まれ。


『プハァ!!!!』


酸素をめちゃくちゃ求めていたので、
えっぐい形相をしていたと思います。


少し岸側に近付いていました。


ですが。


リーシュを渡してくれたジンは
まだ少し沖の方にいました。


僕は叫びました。


『ジン後ろ!!!!』



またもやバカでかい波が
すぐそこまで来ていました。


そこから何度か同じように
揉まれは酸素欲しさに海中でもがき、
を繰り返しました。


そして遂に、


足がつく場所まで辿り着くことが
できました。



『助かったぁあああ!!!!』



なんて叫ぶ気力すらありません。


ただひたすらに、
神とジンに感謝をしました。






『そういえば板ってどこいったんや』



あたりを見回しました。


すると、僕たちの死にそうに
なっているところを横目に、
ちょこんっと砂浜に
綺麗に優雅に居座っていました。


まさかの板は無傷でした。


『やるやんマイボード!』



とは思いませんでしたが、


とりあえず恐怖すぎました。


今回学んだことは、


モノのメンテナンスと
メンタルコントロールは
何事にも重要。



ということです。


もしかすると、
今こうしてブログを
書けていないかもしれない。


そう思っただけで、
鳥肌が立ちます。


皆さんも。
くれぐれも。
ご安全に。


イツキでした。

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