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5/5(金) 米国マーケット情報 (パフォーマンス、経済指標、FOMC情報、APPL決算)



米国市場振り返り



HEADLINE


米国株は下落して終了:
🔘DOW:        +1.65%
🔘S&P500:   +1.85%
🔘NASDAQ:  +2.25%
🔘RUSSELL2000: +2.39%

✅金曜日の取引で米国株は上昇し、最高値に近い水準で終了
🔘本日の上昇の原動力は、雇用統計後の「良いニュースは良いニュース」
🔘また、地銀の反発や決算の好結果にあります。
🔘ダウとS&Pは木曜日まで4連騰したが、今週はまだ低い水準
🔘エネルギーと銀行が最も好調なパフォーマンスを示しましたが、これらは週明けの目立った下落要因
🔘大手ハイテク企業は上昇し、AAPLは決算後に注目を集めた
🔘医療技術、カジュアルレストラン、電気通信、公益事業、貴金属は、相対的なアンダーパフォーム


✅昨日のFRBの利上げとガイダンスはほぼ予想通り
FRB幹部が銀行部門のストレスや引き締めサイクルの遅行効果によるリスクについてあまりにも悲観的であるとの懸念
債務上限に関する膠着状態や財務省の期限が迫っていることへの懸念も、引き続き議論の材料
市場は次回6月FOMCで利上げ停止だと織り込む


✅4月の雇用者数は予想を大きく上回ったが、前2ヶ月より大幅な下方修正
🔘失業率は予想に反して3.4%に低下し、50年ぶりの低水準
🔘労働力率は62.6%で変化なし
🔘平均時給も予想より高い
🔘月給の伸びは3月22日以来最も堅調

✅この発表後、
1年間のFRB引き締め政策にもかかわらず労働市場が底堅いことから、政策に敏感な2年債利回りは急上昇した。
しかし、6月のFOMCの見通しにはほとんど変化はなく、成長懸念の高まりや銀行のオーバーハング、遅行指標である労働データによって政策の道筋が複雑化するため、市場は依然として一時停止の可能性を96%程度と見ています。

雇用統計結果後に僅かであるが6月FOMCの利上げを織り込まれる 
SOURCE: CME Fedwatch



✅セントルイス連銀ブラード氏は、
FOMCでは金利が制限的な領域に近づいていると考えており、金融政策だけで景気後退を引き起こすとは考えていないと発言

指数/セクター別 パフォーマンス


本日はすべてのセクターが上昇し、好調なうちに週を終える。興味深いことに、本日のリーダー格はハイテクとエネルギーであり、両者は年初来でパフォーマンスの両極に位置している。小型株は今日、大型株を上回ったが、今週は苦戦し、YTDでは引き続き遅れている


5/5(fri) S&P500パフォーマンス


5/5(fri)ETFパフォーマンス



その他 パフォーマンス


  • 国債: ベアカーブが平坦化し、圧力を受けた。2年物国債利回りは
        依然として4%を下回る水準で週を終えた

  • ドル円: 円高に振れたものの、対ユーロではやや弱かった

  • 金: 1.5%減で終了

  • ビットコイン先物: 2.4%上昇

  • WTI原油: 4.1%上昇したが、週を通して7%以上の下落を記録



今週の経済指標発表スケジュール


✅5/1(月)
23:00〜  ISM製造業購買担当者景気指数 (4月) 
6ヶ月連続、好況と不況の分かれ目の「50」を割る
🔘結果47.1 🔘予想46.7 🔘前回 46.3
🔘新規受注 45.7(🔺1.4)
🔘生産   48.9(🔺1.1)
🔘支払価格 53.2(🔺4.0) 
※(前月比)


✅5/2(火)
18:00 〜 EUR消費者物価指数
(前月比)   
🔘結果:0.7% 🔘予想:0.9% 🔘前回:0.9%
(前年比) 
🔘結果:7.0% 🔘予想:7.0% 🔘前回:6.9%

23:00 〜    JOLT求職 (3月)   
🔘結果:9.590M 🔘予想:9.775M  🔘前回:9.974M

JOLTS のレイオフは 3 月に増加
現在は 2020 年 12 月以来の高水準にある (長期平均とほぼ一致している)


✅5/3(水)
21:15 〜 ADP非農業部門雇用者数 (4月)  
🔘結果:296K 🔘予想:148K 🔘前回:142K

23:00 〜 ISM非製造業雇用指数 (4月)   
🔘結果:50.8 🔘予想:52.6 🔘前回:51.3

23:00 〜 ISM非製造業指数 (4月)     
🔘結果:51.9 🔘予想:51.8 🔘前回:51.2

✅5/4(木)
03:00 〜 FOMC声明

03:00 〜 政策金利発表  
🔘今回:5.25% 🔘前回:5.00%

03:30 〜 FOMC記者会見

17:00 〜 EURマーケット総合PMI (4月)  
🔘結果:54.1 🔘予想:54.4 🔘前回:54.4

21:15 〜 EUR/ECB金融政策発表
21:15 〜 EUR政策金利発表 (5月) 
🔘結果:3.75% 🔘予想:3.75% 🔘前回:3.50%

21:30 〜 失業保険申請件数      
🔘結果:242K 🔘予想:240K 🔘前回:229K 

21:45 〜 EUR欧州中央銀行記者会見

✅5/5(金)
05:30 〜 Fed's Balance Sheet
🔘結果:8,504B  🔘前回:8,563B
05:30 〜 連邦準備銀行での準備預金残高
🔘結果:3.166T  🔘前回:3.132T

雇用統計


✅5/5(金) 21:30 〜 

■非農業部門雇用者数 (4月)  
🔘結果:253K🔘 予想:180K 🔘前回:165K

非農業部門雇用者数は25万3000人増加で、エコノミストの予想(18万人増)を大幅に上回った。失業率は53年ぶりの低水準となる3.4%に改善した。労働市場が強さを維持していることが示され、FRBは当面、利上げを継続する可能性がある

■非農業部門民間雇用者数 (4月)
🔘結果:230K 🔘予想:160K 🔘前回:123K
■失業率 (4月)
🔘結果:3.4% 🔘予想3.6% 🔘前回:3.5%
■平均時給 (前月比) (4月)
🔘結果:0.5% 🔘予想0.3% 🔘前回:0.3%
■平均時給(前年比)(4月)
🔘結果:4.4% 🔘予想4.2% 🔘前回:4.3%

雇用統計結果後に僅かであるが6月FOMCの利上げを織り込まれる 
SOURCE: CME Fedwatch


来週の経済指標発表スケジュール


✅5/10(水)
21:30 〜 
■コアCPI (前月比) (4月)
🔘予想:0.4% 🔘前回:0.4%
■コアCPI (前年比) (4月)
🔘予想:5.5% 🔘前回:5.6%

■CPI(前年比) (4月)
🔘予想:5.0% 🔘前回:5.0%
■CPI (前月比) (4月)
🔘予想:0.4% 🔘前回:0.1%

✅5/11(木)
21:30 〜 
■コアPPI (前月比) (4月)
🔘予想:0.2% 🔘前回:0.1%
■生産者物価指数 (前月比) (4月)
🔘予想:0.3% 🔘前回:0.5%
■失業保険申請件数
🔘予想:245K 🔘前回:242K

✅5/12(金)
23:00 〜 
■ミシガン消費者信頼感見込み最終 (5月)
🔘予想:59.8 🔘前回:60.5
■ミシガン大学消費者信頼感指数 (5月)
🔘予想:63.0 🔘前回:63.5

決算情報


✅S&Pの85%近くが決算を終え、主要なビート/サプライズ指標は1年平均を上回るペースで推移しており、2023年の業績成長率見通しは先月あたりから若干改善されています。

🔘$AAPLは、iPhoneの上昇により、今日最も注目されている企業🔘$BKNGはブッキングが好調でしたが、EBITDAは未達
🔘$CIは、MLRが改善し、上方修正された
🔘$MCHPの業績とガイドは好調だが、押し出しも見られる
🔘$SQはCashAppのアウトパフォームに助けられた
🔘$TEAMは、クラウドの成長の精査に助けられた
🔘$DASHは、GOVの好調が続いていることから、業績が改善し、増額
🔘$EXPEは、旅行需要が好調で、ガイダンスを再提示
🔘$BILLは好調で上方修正
🔘$LYFTは、より弱いガイダンスで大きく下落
🔘$CVNAは、Q2のEBITDAがプラスとなるガイダンスを発表し、大きく上昇


Pick UP   AAPL earnings 2023Q2


iPhone販売回復が寄与し、1-3月売上高が予想上回る
決算発表後、時間外取引で一時2%高を付けた。年初来では28%上昇
900億ドルの自社株買いも発表-四半期配当は4%引き上げ

Apple (AAPL) 決算 
✅売上高⭕️:948.36億ドル vs 予想 928.40億ドル (対予想🔺2.15%)
✅EPS⭕️:  1.52ドル        vs 予想 1.43ドル  (対予想🔺6.32%)
✅粗利⭕️: 44.3%      vs     予想 44.1%

✅ガイダンス:
第2四半期 : ⭕️
🔘EPS:予想7.74ドルに対し、ガイダンス7.97ドル〜8.42ドル
通期業績見通し:⭕️
✅EPS:7.23ドル〜7.91ドル 前回予想から引き上げられた

主要サプライヤーのクアルコムが3日発表した決算で携帯端末需要を巡る懸念が再燃していただけに、投資家には特に大きな安心材料となった。中国での売上高も予想を若干上回った。
1-3月の売上高は前年同期比2.5%減の948億ドル(約12兆7000億円)。アナリスト予想は926億ドル。自社予想は約5%の減収だった

✅iPad:
売上高は前年同期比13%減の66億7000万ドルと、市場予想(67億ドル)とほぼ一致。エントリーモデルを刷新した機種など新モデルは1-3月期の需要拡大にそれほどつながらなかった。

    ✅Mac:
売上高は前年同期比31%減の71億7000万ドルと、市場予想の77億ドルに届かなかった。
  
✅アップルウオッチなどを含むホーム・ウエアラブル・アクセサリー部門
売上高は1%弱減の87億6000万ドル。市場予想は85億ドル  

✅「iCloud(アイクラウド)」や音楽配信アップルミュージックなどのサービス事業
収入は209億1000万ドルと、市場予想(211億ドル)を下回ったものの、前年同期比で5.5%増


前年同期比1.5%増にとどまったものの、1-3月期としては過去最高。「厳しいマクロ経済環境」
他のテクノロジー企業の経営幹部と同様に、クック氏も決算発表の場でAI(人工知能)に言及。潜在的な可能性は大変大きいとし、アップルは引き続き「非常に慎重に」製品に取り入れていく

決算発表後のアナリストとの電話会議で、幹部らとともにインドに何度も言及。世界最多の人口を抱えるようになった同国がいかに巨大市場と製造拠点を兼ね備える存在に変わりつつあるかが強調

Apple/CEO:
Tim Cook

「マクロ経済の見通しが現在の四半期の予測から悪化しないと仮定すると、6月四半期の前年同期比の収益実績は3月四半期と同様になると予想している」と述べた。彼は、Apple のサービス事業の一部であるデジタル広告とモバイル ゲームで、同社がマクロ経済的な課題に直面していると付け加えました。

Apple/CFO:
Luca Maestri






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