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冬の本命コートと女の価値

冬がもうすぐやってくる。女子たちにとっては冬のコートを選ぶ時期だ。女にとってコート選びは、その冬の顔を選ぶ儀式。女の価値が問われる。着用回数が多いから、そのセンス、価値観が出るところ。ハイブランドのバッグやジュエリーは身に着けるだけで映える &マウントを取れる要素が強いが、コートは着こなしや空気感というセンスが上乗せしている。逆を言うと安いコートでも女の戦いに一発逆転できる要素を孕んでいる。

そしてコート選びは男選びにも似ている。洋服が遊びの相手やボーイフレンド達ならコート選びは、本命の男選びかもしれない。洋服よりも値段が高く、着数も少ない。最も着る頻度が多いから、毎日歩く男、とでもいうか・・・1着〜数着を大切に着るタイプ、複数を変えながら冬を彩るタイプ・・・

たかがコートひとつ。防寒着だ。けれど、結構、奥が深い。

私は今年3年目に突入する黒のファー付きダウンを愛用している。このダウン、3万ぐらいで購入したものだが、割りと高い確率で「そのコート、高いでしょ!?」と言われる。その度に、「私って、まだ行けるかな?」と毎年自分の女の価値を確認したりする。

そして今年3年ぶりに1着買い足した。薄いピンクベージュのエコムートン。全く違うタイプのコートを見に行ったつもりなのに、トルソーが着ているそのコートを見た時に、一目惚れ。そして、袖を通した時に確信する。

そう...運命のコートは、ビジョンを見せてくれるのだ。運命の男と会った女が、その先の明るいストーリーを描くみたいに。

今年買ったコートは、今の自分より少し格上。着る中身の自分をアップデートしないと振り向いてくれないお相手だ。なかなか手強い人を選んでしまった。その嬉しい後悔と、どんな冬を描こうか?という期待に胸を膨らませながら熱いラテを飲んだ。


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