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5月の木漏れ日


大きく深呼吸をして上を見上げると―――

そこには、
大きくそびえ立つ新緑の木々の隙間から、
キラキラと木漏れ日が輝いていた。

毎週土曜日か日曜日、
時間が空いた時には、ここに来るように
している。

特に5月は自分の誕生日…というせいも
あるかも知れないが、石神井公園の5月の
新緑は、一番好きな風景だ。

元々、私の仕事は、
女性の転機や人生相談を電話と
オンラインで行うことで、
セミナーや教室での講師業も
あったが、

最近は、
オンライン講師や、記事を執筆するなど、

パソコンの画面に向かうことが
多くなった私は、目に栄養を…と、
時々、我が家の近くにある
石神井公園の森の中で眼を休める。


どこに座っても、
贅沢な自然の風景を満喫できる
木のベンチが色んな向きで並んでいる。

今日は、どの風景がいいかな…
その日の気分によって、
ベンチの場所を選ぶ。

今日の風景はこんな感じ。


眼を閉じると・・・


目をつむると、
そよそよと風の音がする。
ぽかぽか陽気にそよ風を感じていると、
ピーピーと木の高いところで
鳥の鳴き声がする。

眼を開けると、
二羽のカモが追いかけっこをしながら、
池から陸に上がってきた。

ベンチに静かに座っていた人々は、
二羽のカモにくぎ付けだ。

バタバタパタパタ、
走ったりスキップしたりするようにして、
追いかけっこをしながら、
二羽は、また池に戻っていった。


そして、また目を閉じてしばらくすると、
子どもの声が聞こえた。

「こっちがいいよ~!」
眼を開けると、五歳から八歳くらいの
三人の男の子たちが、網竿を片手に
池に向かって走って行った。

子どもたちにとっては最高の遊び場だ。
我が子も、この石神井公園を
自分の庭のように友だちと走り回っていた
ことを懐かしく思った。

そう言えば、私も幼い頃、
多摩川の土手で、母と、弟や妹と一緒に
泥の中でザリガニを探したことが
あったな~と色々な思い出に浸った。



鷹は巣も大きい!?


施設に居る父と母はどうしているかな…
ふと思った。

石神井公園に来ると、父と電話で話すことが
習慣になっている。

認知症の母は、耳も遠くなり、
母と電話で話すことができないのは
いつも残念でならない。

父と話すことは、もっぱら思い出話だ。

「もしもし、今、石神井公園に来てる。」
「いいな~。五月はいいな~。」
「そうね、新緑がきれいよ~!」
「鳥の鳴き声が聞こえるな~。」
「そう!?」
「五月はちょうど鷹が巣作りをしてたな~。」
「へえー、そうなんだ。」
「いつか、50センチくらいの小枝が
木の上から落ちてきてんだ。
何だろう…と見上げたら、
鷹がサッと口ばしでくわえて、
持って行ったことがあったよ。
巣の補修をしていたらしい。」
「鷹の巣は一本の枝が50センチ!?
そんなに大きいんだ~。」

我が家で同居をしていた頃、
仕事を引退した後の父と母は、
毎日お弁当を持って、
石神井公園に来ていた時期があった。

昔、家で孔雀やヒヨドリを飼っていた
こともあったくらい、鳥好きだった父は、
年間通して石神井公園の自然や野鳥の
出来ごとには詳しかったようだ。

「コロナが落ち着いたら、また行きたいな~」
「そうね。またコロナが落ち着いたら、
またみんなで来ようね。」


私の心のバランスアップ


一時間くらいだろうか、
心のバランスアップをした私は、
石神井公園を散策しながら、帰ることにした。

池と新緑の風景、
野草や草木に囲まれてサラサラと流れる小川、
空を見上げると新緑が豊かに揺れる樹、
白い蓮の花が一面に咲いている池・・・

青い鳥がやってくることが有名で、
カメラマン達に人気のスポットもある。

新緑の景色があまりにも美しくて、
私は思わず、スマートフォンで
カシャッカシャッと沢山の風景を収めた。


緑と池、自然に囲まれた
心のバランスアップのひと時。
私にとっての小さな幸せの時間。

石神井公園にて











仕事の軸や方向性で悩んだり、迷ったりしている方々の少しでもお役に立てれば幸いです(^^♡皆さんの夢が叶いますように!私の夢は本を出すこと☆「バランスアップでし・あ・わ・せUP♡」皆さまの笑顔と幸せの輪が一人でも多くの方々に広がっていきますように☆彡