国際労働者協会ロシア地方支部の反戦声明

原文:https://iwa-ait.org/content/kras-iwa-against-war
原文掲載日:2022年2月26日

戦争が始まった。

民衆が恐れていたこと、民衆が警告されていたこと、民衆が信じたくなかったこと、だが避けられなかったことが起こってしまった。ロシアとウクライナの支配エリートが破壊的な戦いを引き起こした。奴等は世界資本に扇動・挑発され、権力の亡者で、労働者階級から盗んだ何十億もの金で肥え太っている。奴等の権力と支配への渇望は、今や、我々のような一般民衆の血をもって支払われる。

最初に発砲したのは、盗賊の中でも強く、略奪的で、傲慢な側--クレムリン--だった。しかし、帝国主義戦争ではいつでもそうだが、直接的原因の背後では、ウンザリするほど胡散臭い理由が絡み合っている。天然ガス市場を巡って各国が対立している。各国当局は、「清潔な」独裁の専制政治から民衆の目を逸らそうとしている。旧ソ連諸国の支配階級は「ソ連以後の空間」を分割し再分配しようと闘争している。もっと大規模な地球規模の矛盾もある。米国率いるNATOと中国は、古いヘゲモニーに挑戦し、クレムリンにいる「弟」を掌握しようと世界支配闘争を行っている。現在、こうした矛盾は局所的な戦争を引き起こしているが、将来的に、第三次帝国主義戦争に転じる恐れがある。

「人道主義」だの、ナショナリズムだの、軍国主義だの、このようなレトリックが現在の戦いを正当化しているが、その背後には、政治的・経済的・軍事的権力を持つ奴等の利益しかない。我々労働者・年金生活者・学生には、苦しみ・流血・死しかもたらさない。平和な都市を爆破し、爆撃し、民衆を殺すことに正当性などないのだ。

我々は、敵対行為を即刻停止し、開戦前の国境や境界線まで全軍を撤退させるよう求める。

我々は、派兵された兵士に、互いに打ち合わないよう、民間人に向けて発砲しないよう呼び掛ける。

我々は、派兵された兵士に、指揮官の犯罪的命令の実行を集団で拒絶するよう強く求める。

戦争を止めろ!

銃剣を地面に!

我々は、両戦線の背後にいる人々、ロシアとウクライナの労働者に呼び掛ける。この戦争を支持するな。この戦争に協力するな。逆に、全力で抵抗するのだ!

戦争に行くな!

1ルーブルたりとも、1グリブナたりとも、戦争に支払ってはならない!

可能ならば、戦争に対してストライキを!

いつか--充分な力がある時に--ロシアとウクライナの労働者は、自分達を対立させた不遜な政治家や寡頭政治家ども全員に全責任を取らせるだろう。

忘れてはならない:ロシアとウクライナの労働者の間に戦争などないのだ!

階級間に平和はない!

家に平和を、宮殿に戦争を!

国際労働者協会ロシア地方支部

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