見出し画像

アナキスト、バングラディシュ政権崩壊でマイノリティへの攻撃に警鐘

原文:https://freedomnews.org.uk/2024/08/05/anarchists-warn-against-attacks-on-minorities-as-bangladesh-government-falls/
原文掲載日:2024年8月5日
著者:ガブリエル゠フォンテン

抗議者達がダッカの大統領官邸を襲撃したため、シェイク゠ハシナ首相は辞任し、国外に逃亡した。

学生の間で始まった抗議行動拙訳)は、元々、バングラディシュ独立のために闘った人々の子孫が特権的に政府役職へ就職することに対するものだった。しかし、バングラディシュ最高裁判所が法律を無効とし、逮捕された多くの学生指導者たちが終結を呼び掛けたにもかかわらず、抗議行動は継続した。

しかし、抗議者達も高い代償を支払った。バングラディシュの治安部隊は数百人の抗議者を殺し、ユニセフによれば32人以上の子供達がその中に含まれている。政府を支持する準軍事的学生グループ「アワミ連盟党」も暴力を振るい、これが暴力的な抗議行動を引き起こしたとされている。

バングラディシュのアナキスト゠グループ「アウラジ(Auraj)」は、シェイク゠ハシナの辞任を祝し、抗議中の学生達に「プライバシーと民主主義のためにバングラディシュの未来を決める」よう励ましている。同時に、彼等はこの革命的瞬間が持つ潜在的リスクを認識し、「略奪」と「マイノリティへの攻撃」は「偉大な成果」を台無しにすると警告を発している。

政府は崩壊したが、バングラディシュとバングラディシュ民主主義の将来は依然として不透明である。陸軍総司令官のワケル‐ウズ‐ザマン(Waker-Uz-Zaman)は国民に向けたテレビ演説で、暫定政府を樹立すると発表した。「私は今、責任を負っている。私達は大統領のもとへ行き、当面の間、国を率いる暫定政府を樹立するよう求めるつもりだ」と彼は述べた。新政府で軍が果たす役割は明らかではないが、ワケル‐ウズ‐ザマンの演説では、暫定政権で軍が重要な役割を果たすことはほぼ確実である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?