パパ、りっぱ ってなあに? Q
にった?
りっぱ? ああ、立派 か。
にったって聞こえたんだもん。怒んないよ。誰にだって聞き間違いはあるし。
そういうことで怒ってると、立派になれないぞ、って、いうんだよ。
まあ、そうなるよね、立派がわかんないんだもんね。
ほら、泣かない。いったん落ち着けるかな? 待ってあげるから。
ちゃんと言ったのに、キミが言い間違えたって、パパに言われたみたいで、哀しかったんだね。
うん。よし、落ち着いたら、教えてね。
はい、ぎゅうしよう。ちゃんと落ち着けたね。じゃあ、立派って何か、お話、聞いてくれるかな?
よーし。
立派っていうのは、 … …うーん、立派…何だろうな。立派。
とってもすごい、とってもすごい…? こう、なんていうんだろう、十分な、というか、とってもすごいことを成し遂げた姿、を、立派だな~って言うかな。
昔はいたずらばっかりしてたのに、お医者さんとか、警察官とか、責任のあるお仕事するようになって、立派になったね、って言うんだよ。
もちろん、どんなお仕事も、立派な労働・お仕事、ではあるんだけども。命を懸けたり、護ったりっていうお仕事は、やっぱり特別だからね。
ん~、パパのお仕事が立派じゃないかって言われたら、どうなんだろうねえ。
特別な誰かじゃないと出来ないお仕事、ではないからね。でも、そういうお仕事をしている人がいて、はじめて、特別なお仕事っていうのを出来る人がでてくる、っていうのもあるから、難しいんだなあ。
たとえば、お医者さんが食べるご飯、お米を作る人がいないと、お医者さんはお腹が空いて動けなくなっちゃうでしょ?
お米があっても、それを運ぶ人、売るお店の人、たくさんのお仕事がないと、お医者さんはご飯を食べられない。
ママ? ああ、ご飯を作る人かな? ママはご飯を作る人じゃないし、それはお仕事でもないから、ここには出て来ないね。
逆に、怪我や病気をしなければ、お医者さんがいなくても生活できたりする。毎日、食べる物や、身体のことを気をつけて生きてたら、それも立派だね。
ふふふ。そうやって、なんでだろう、どういうことだろうって、考えられることも、立派なんだよ。当たり前のことや、日々の積み重ねのうえに、しっかり立ってることを、立派っていってもいいと、パパは思うな。
? ママが? パパが立派にパパしてるねって言ってたのかい?
えー! 立派かなあ? 立派なのかなあ? わかんないね。日々の積み重ねのうえでそう言ってくれてるんだとしたら、とっても、嬉しいね。
キミのおかげだ! キミがいなくちゃ、パパはパパでもないし、立派だとしたら、そうなれても、ないからね。ありがとうね〜。
だとしたら、ママのおかげでもあるな! よし! ありがとうを言いにいくぞ! ゆっくりの一番になれるか、競争だ!
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