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パパ、なんで れんが のおうちにすまないの? A

ねえ パパ なんで」は
Q&Aで構成されています。
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オオカミが悪役を請け負うのって、それこそルッキズムの最たるもので、うってつけだったんじゃないかとさえ思えてきます。

凶悪にも見える吊り目。だからといってカッコよさやスタイリッシュさもあり、いろんな描き方ができるっていう。さもありなん!

オオカミからしたら、食糧を奪われ、種によっては絶滅の憂き目いあい、そのうえで悪役認定されてるとかって、たまったもんじゃないでしょうけどね。

ただ、実際に寓話やらには、そこまで悪役で登場しているわけではないようです。

ひとつのシンボルだということでしょうか。

人狼(Werewolf)は、フランケンシュタイン(の怪物)や吸血鬼ドラキュラと並んで西洋妖怪の代表格ですし(怪物くん世代)。

社会的制裁や病気が生み出したとされているようですが、創作こそが悪役・人狼というレンガを固めたモルタルなのも事実、な気がしますね。

余談ではありますが、最近、狼男って言い回さない(言い回しをしない)ようになった気がするのって、ポリティカル・コレクトネスの波が怪物のところにまで及んでるってことなのかしら。ほないつまで女神とかいうとんねんて思いますけど。

閑話休題。それでいて、ストーリーのためにお婆さんや赤ずきん、仔山羊を咀嚼せず丸呑みにするデ・ニーロ・アプローチに通ずる創作に対する献身性。時に騙され、時に騙し、御伽話というファンタジーの中を練り歩きます。

ネイティブ・アメリカンの中でも、オオカミは開拓者としてのトーテムでしたっけね? それだけ移動する生き物だったんでしょうか。

日本のお話では、恩に報いるタイプのオオカミが多く、ある意味、自然そのものとして具象化された存在を匂わせます。

"大神"の名に相応しく、文字通りのタイトルを冠せられたコンピューターゲームソフトや、TRPGから生まれた小説「漂流伝説クリスタニア」、そして映画「もののけ姫」など、創作の世界では動物界の主神的な扱いが多いイメージ。

害獣の地位から神の領域へと駆け上がり、月光を背に咆哮をあげる。

いずれは踏み込んだ創作の中だけの彷徨となり、ドラゴンやユニコーンのように扱われる日が来るかも知れません。

人間という生き物が不自然ではない限り、自然淘汰と呼べるその末路を、人は物語に埋め込んで、怪しい芳香だけを嗅いでは、他人事のように大きなくしゃみを弾き出すのでしょうか。

OMG! なんて言っているうちが floW er なんて、私達が言ってる場合じゃ、ないんでしょうなあ。


って感傷に浸るほど、オオカミって絶滅危惧種ではないんですってね。eW〜!




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