5日目 雪の日
雪の日がすきだった。
買ってもらった朱色の長靴の靴底には、ウサギの顔の形をした凹凸が付いていて、雪の上を歩くと一足ごとに、ペタッ、ペタッと今来た道にウサギの顔が並ぶので、私は何度も何度も後ろを振り返った。
ずっと遠くまで続くウサギの顔を振り返りながら、どこまでもどこまでも歩いていける気がしていた。
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この物語はヤヤナギさんが企画されている #100日間連続投稿マラソン に参加しています。
毎日ひとつずつ、少しずつずれながらどこか重なっているような物語を綴っていこうと思います。
企画の詳しい内容は、ヤヤナギさんのnoteのこちらの記事 に掲載されています。
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