2023/7/5 【パラ】誤解は怖いよ【ダイム】

今朝は10時に起きた。梅雨のせいかそこはかとなく気分が落ち込むものである。

11:30からは東洋館で袖の当番である。今日は爆弾世紀末の二人とパラダイムシフトの高倉さんだった。今日は高倉さんの髪の毛に注目していたのだが、近づいてよく見るとあの坊主頭にも髪の毛の流れがあった。
よくよく見ていくとなんだか怖い髪の毛だった。大量の黒い粒をじいっと見ていると、その黒い粒のひとつひとつに目があり、こちらをじいっと見てきている気がした。
私が黒い粒を意識的に見ているのか、黒い粒によって私は見させられているのか。危険ドラッグのような髪の毛であった。高倉ファン諸氏はあの黒粒ドラッグに溺れてしまわぬように気を付けていただきたい。

今日はまず東洋館の屋上で久しぶりに素振りをした。先月は忙しすぎて素振りができていなかったので今月はしっかり振っていく。
やはり素振りは継続してやらなければいけない。スイングが弱くなっていた。

今日の日記はなにか書くことがあるかなと今、頭のなかでいろいろと考えた。今日は正直、まったく書くことが無いことに気付いた。
粛々と袖当番をこなしたのだが、作業をこなしながら漫才研究をやっていたので、皆さんに読んでいただけるようなことはなにもない。
というのも、マジックで言えばタネ明かし。漫才のネタバラシのようになってしまう。我々の漫才を見て、「あ、日記に書いてたことを実践しているな」となってつまんなく感じてしまうこと自体は問題はない。そもそもつまんない漫才説が濃厚であるからだ。
自分では面白いと思っているが、お客様の反応を見るにどうやら我々の漫才はつまらないらしい。
ライブのお客様は比較的自分がおもしろいと勘違いさせてくれる優しい世界だ。

そんなことは置いておいて。

今取り組んでいるのはどの漫才師もやっている、基本中の基本のところを研究しているので、我々以外の漫才をみるときにも皆さんの脳内に現れてネタに集中できなくなるかもしれない。そうなっては漫才自体の魅力を奪うことになるのではないか。

何を天狗になっているんだ。てめえの文章を読んだくらいで漫才の魅力を削がれるようなことがあるかよ。そんなに影響力はねえよ。

正解!大正解である。でも、そんな態度で言われたらなおのこと喋りたくなくなった。なので私はこの研究対象、内容については書かないことにした。
この人のせいですよ!そんなこと言わずに聞かせてよ、と思っていた方々もいたのに、この人が喧嘩口調で話しかけてきたから、喋りたくなくなった。

さてさて、精神がおかしくなってきたのでこの話題はこれくらいにしておく。

私なりにこうではないか、どう考えているかを芸人さんたちに聞きながら当番をこなした。

昨日、笑組のゆたさんと食事に行き、衣装の話題になった。ゆたさんから「うちにいただきものだがとんでもないネクタイがあるからあげるよ」という話があった。今日、袖で当番をしていると持って来ていただいており、件のネクタイをいただいた。
「本当にとんでもないからいらなければ正直にいらないといいなさい」と前置きをしたうえでいただいた。すごいひどいものを想像していたが、見ようによってはかっこいいネクタイであったので私は「思ったよりもかっこいいですね」と言った。これは心から、変わった柄ではなあるがおしゃれだなと思ったからこの言葉を発した。
そのタイミングで、ちょうどマリアさんがネタを終えて袖に戻ってきていた。私の発言を聞き、イーちゃんさんが「思ったよりってあかんで」とおっしゃった。
あ、これが誤解というやつなのだ。くわばらくわばら。

ゆたさん自身が事前に「すごく変なもの」と言っていたことに対して私は、相当に変なものなのだろうと想定していたなかで、本当に「思ったよりもかっこいい」ものをいただいたのでそのまま言ったのだがそこだけ切り取れば誤解も生まれて当然だろう。
イーちゃんさんから見れば、ゆたさんが「最高にいかしたとっておきのネクタイを、本当はあげたくないけど未来に託す!うおおお!」と言って渡したのに私が「(あなたの感覚を私は信じていない。そのため取り出すネクタイは相当ダサいものなんだろうなと想像していたけども、)思ったよりもかっこいいですね」という最低最悪のやり取りかと思うものだ。

私は思ったことを言葉にのせるのが苦手なので(そんなやつがお笑いやるのか?)、誤解されることが多い。皆さんが想像している以上に私は純粋で、本当に良いと思っていることを良いと言っているのに、皮肉を言っていると誤解されてしまうのだ。

今日もパラダイムシフトさんに「ここが良かったので、どういう心境でやっているのか詳しく聞かせてほしいです」と質問したが「うるせえ!馬鹿にしてるんだろ!」と言われた。残念である。

誤解のない世の中にしていきたいものである。

当番を終えて、そこからは高田馬場へ向かってアルバイトをした。
ちょうど雨が降らなかったのは、やはり日ごろの行いが良いからであろう。
今日はたいへんよく働いた。漫才の勉強も頑張った。明日は西日暮里で勉強会をやる。寝坊しないようにしたい。
と言っているがこれを書いている現在、6:30ころに起きているから二度寝をしないように気を付けたい。

今日面白いと思ったことは「誤解を削いで削いで、意図的に誤解させて漫才はできているのではないか。」


こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。