2023/6/22 日々恐怖体験

今日は12時ころに起きた。いっきに夜型人間になってしまった。
なんだか寝ようとして、寝られないなという感じになった。どういうこと。

起きてひとまず日記を書いた。
昨日の日記は、自分が何か考えているようで何も考えられていないような感覚を言葉にしようと頑張ってみた。
これは生きていくうえで永遠のテーマとなりうることの内の一つではないかと思っている。

年をとっていくほどこの感覚が強くなっている気がする。小・中・高校のころはとにかく目の前のことをこなすことが必要で、自分が何者なのか自分が世の中のことをどれくらいわかっているのかと疑うこともなかった。
大学生になると自分は何をどれくらいできる人間なのかと向き合うことになっていく。大学生になれば、自分はプロ野球選手になれないことに気付くし、大企業の社長になることもできないことに気付いていく。
なぜそれができないのかと直視することになる。プロ野球選手になるにしては具体的に、軽く振って柵越えするパワーもないし、足も遅いし、遠投もできない。大企業の社長になるには学歴が足りないし、コネクションもない。カリフォルニア・コネクションはカラオケで歌える。
ああ、自分は何にもなれないのだなと気づいていくわけだ。

社会人になれば、また自分がなにが足りないのかを気づいていく。ただ、この何もかも足りていない状態というのはたったいま始まったことではなく、生まれた瞬間から足りていなかったのだ。それらについては年をとっていくにつれて気づいていくのだ。
私はまだまだ気づいていない足りていないものがたくさんあるのだろうということが恐ろしくて仕方がない。現在気づいている自分の足りないもので十分に思い悩んでいるのに、これからまた悩みの種が増えていくのだということが恐ろしい。

この感覚がつまりは、自分が考えているようで何も考えられていないのではないかという恐怖につながってくる。
今悩んで、それなりの答えにたどり着けたとして、別の悩みの種に気付いた時、これまで自分なりに出してきた解答をすべてご破算にする必要がでたときに私はどのように行動するのか。ああ怖い怖い。

こういった悩みのことを杞憂という。

ながい人間の歴史を見れば、私の悩みなど杞憂という漢字二字であらわされるのだ。これも怖いことだ。いくら悩んでも悩んでも、すでに人間の世界では答えが出ており、その答えを知らないだけの可能性がある。ああ怖い怖い。

さて、この話題はこれくらいにしておこう。いくらなんでも抽象的すぎて伝わりづらかろう。でもこの感覚に共感したぞという方はぜひご一報ください。自分の愚かさに気付いたまま生きていく精神のありようをぜひ教えていただければと思います。
あと、カリフォルニア・コネクションはいい曲ですから、知らない方は聞いてください。

今日はウーバーをやる。
今週は50件をこなさなければいけない。今日は幸か不幸か夜から雨が降る。雨ボーナスだ!今日は1件150円のボーナス発生である。頑張ろう。

まず始めに浅草のお店から、墨田区の南の方へのお届けがあった。私はこのあたりから警戒していた。
タワマン地獄がすぐ近くにある。タワーマンションには絶対行かないぞ。あんなに割に合わないお届け先は無い。

ウーバーの配達員は本当に心からタワマンを嫌っている。以前、豊洲のあたりのタワマン地獄にはまったときの話をこの日記でも書いた。
お店からお届け先建物の距離が短いのでお駄賃が少ない。にも関わらず、建物に着いてからいくつかのセキュリティを突破して、少ないエレベーターの待ち時間も長いため結果としてお届けに時間がかかる。そして、タワマンにお住まいの方は倹約家が多いので、大雨の中で運んでもチップは基本的にもらえない。

一件目を終えると、依頼がガンガン飛んでくる。どれもお台場や豊洲あたりにお届けだ。つまりはタワマンへのお誘いである。このあとも合計十数件のタワマンへのお誘いがあったがすべて断り続けた。

なんとかタワマンを振り切って門前仲町、木場公園付近でとどまり、件数をこなしていった。

一件だけとても気になる嫌なマンションがあったのでお伝えしたい。どことは言えないので嘘を混ぜる。
ここは、かなり広大な敷地に巨大なマンションが5棟くらい建っている。
イメージとしては◎×マンションい棟、◎×マンションろ棟、◎×マンションは棟、に棟、ほ棟というようになっている。これはウーバー配達員がみな恐怖する建て方だ。なぜならそれぞれどの棟に、い、ろ、は、に、ほが割り振られているのかわからないからだ。

今日のお客様は、に棟の18階である。
私はまず、に棟を探すのだがこのマンションはハイパー不親切で各棟が何棟なのか書いていないのだ。そういったとき、我々ウーバー配達員はマンション内の張り紙を見る。張り紙にはだいたいマンションを管理している団体のハンコであったり、名前が書いてあるのでマンション名がわかる。

ここは最悪だった。◎×マンション総合管理組合のハンコだ。すべての棟をひとつの団体で管理しているので特定ができない。
私はなんとか、マンションを特定しここだ!とエレベーターに乗る。するとここでもトラブルである。
エレベーターの回数ボタンの数字がバラバラに並んでいるのだ。私は混乱した。どういうことだ。ばらばらというと大げさだが、ようするに1,3,5,8,12,14,17といった感じで全ての階にエレベーターが停まるつくりではないようだ。もう混乱状態の私はひとまず一番最寄りの17階を押してエレベーターを降りた。

どうやら、このエレベーターにボタンが存在しない階へは階段で行くようだ。ここからも面倒だった。
1710室と1711室の間にある階段を上がると1809室と1810室の間につく。ここはお届け先ではないので、もう一度階段を降りて今度は1708室と1709室の間の階段を上って1807室と1808室の間に入る。
ややこしい!はらたつー!となっていると、ウーバーアプリでお客様からメッセージだ「もう到着していますか?」うるせえ!こんなややこしいところに住んでいて早くご飯を届けてほしいのなら丁寧に説明を書きなさい!

ウーバーをやっていると本当に嫌な人っているなあと思う。ややこしいマンションに住んでいる人ほど、確認のメッセージが来るものである。自分で変なマンションに住んでいると気付いているからこそ、ドライバーがちゃんと来られるか気になっているのだ。
気になるならばヒントを多く記載してください。よろしくお願いいたします。

以前、ワンフロア50室くらいあるメガドデカ集合住宅に行ったときは、お客様備考欄に
「わかりづらくてごめんなさい。エレベーターを出まして右に出て、石板のなぞを解いて、天使の涙をゲット。天使の涙をマップ上、対面のお地蔵様にお供えすると、うしろから巨大な岩が転がってくるので~」
と部屋まで細かく案内を記載していただいていた。ここまで教えてくれていれば、私も人間だ。ああ、ありがたいな丁寧に運ぼう、と思うわけである。

変なマンションにお住いの皆様、心当たりがあれば丁寧な配送指示にご協力いただければと思います。

あれだけタワマンを避けて運んできたのに、最後の最後に浅草に唯一存在するタワマンへのお届けを引いてしまった。なむさん。

今週の目標13/50であと37件だ。頑張ろう。

今日面白いと思ったことは「前半と後半のテンションの違いが怖い」



こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。