2024/05/28 ありえもんです。なにを考えるか考えて。

今日はええつと何時に起きたかしら。10時ころに起きた気がする。
今日のスケジュールは高円寺のふらっと馬橋にて、17:30から「漫ちゃん才ちゃん 顔筋ほぐし60分」である。大騒ぎである。

10時に起きて、今日やる漫才を書きなおさなければいけない。これがまったくもって頭の中がまっしろけっけ。考えても考えてもいい案が出ないのだ。案が出ないだけならまだしも、考えることを脳が拒否する感覚がある。いかんせんである。私はちゃんとやらねばと考えているつもりだが、いざやろうとすると頭も手も動かないのだ。やれやれ。

なんとかパソコンの前に座ってみたがダメだった。ああダメだダメだと思っていれば、もう家を出る時間だ。早いな。
電車の中で、昨日に引き続き「芸人人語3」を読んでいた。このシリーズはおよそ2年に一度くらいのペースで出版されている。1、2と読んできたのだが今回、およそ2年ぶりに読んで気づいたことがある。それが、文章の書き方が私自身から見て、私のこの日記と似ているのだ。
ニュースについて、自分の思い出と照らし合わせながら自分の考え方を話す。その途中にあきらかに趣旨から離れた話をしてみたり、自分の言葉についてツッコミを入れてみたりと、愕然としてしまった。
私は意識をせずにいつのまにか、太田さんの文章の書き方になってしまっていたのだ。がっくし・・・・
しかし、太田さんの文章の書き方もまた、北野武さんの著作に似た語り方をする。だから仕方がないものである。たけしさんの本を読み、太田さんの本を読んできた私がこうなってしまうのは避けようがない。

ただ、ひとつの希望としては今回、芸人人語を久しぶりに読んでみると、途中であるが「この考えは違うな」「私と意見が違うな」と思うことがいくつかあった。
これについて私はとても嬉しく思った。ようやっと私は崇拝、信者的な思想から抜け出せそうであるということだ。好きなタレント、有名人に話し方や思想が似てくるというのは、大なり小なり誰もが通る道だ。
小学生の流行語にひろゆき氏の「それってあなたの感想ですよね?」が入ったという情報があった。まさに好きな芸能人のモノマネである。かつてダウンタウン浜田さんのスカジャンにジーンズというファッションをハマダーといったのもファッションについての思想を浜田さんのマネをすれば間違ってはいないという、信仰のようなものと言える。

私は漫才をやっているが、漫才に重要なのは唯一性で、他の誰とも違う発想を持たなければいけない。以前の日記にも書いたが、大学生の時にはたけしさんの思想にはまり、たけしさん的な物言いをしていたら嫌われたという経験がある。漫才始めてから、当面の間は「爆笑問題のネタみたい」と言われまくった。
今回、芸人人語3を読んで、太田さんと私の物事についての捉え方、考え方に多少なりとも違いが見えたことは、私の考えが解放されて「私らしさ」に一歩近づいたと言えよう。
最近気持ちが落ち込んでいたが、なんとなく前進しているのだと思えた、明るい話である。

私が私であるという表現はとてつもなく難しい。お笑いをやる人なら誰もがぶつかる壁だ。今回も私はとにかく大量のニュースを見ることと、誰の意見だろうと食わず嫌いせずに耳を傾け続けること、力技でその壁を乗り越えつつあるのかもしれない。
本当にあらためて、私は近道を見つけることができない遠回りばかりの生き方をしている。良いように言えば純粋な、悪く言えば愚か者。わが日本国においてはマッチ以来の存在である。あの歌がマッチ自身を体現したものなのかは知らない。もしかすると日本初の愚か者の可能性がある。

ということで何とかライブに出る。はまこテラ子さんやマリアさん、漫才56号さんといった漫才協会そろい踏みである。みんな面白いなあ。羨ましいなあ。面白くなりたいなあ。うんち漏れそうである。

スパスパさんというコンビが今日限りで解散という話しだった。マセキのスクール出身でマセキ所属のためにオーディションも受けていて、面白いコンビだったのに残念である。また面白い人が去っていったなあ。
でもお笑いを辞めるというのは別に悪いことではないから、いわゆる普通の仕事に就いて生活することもとても幸せなことであるから否定しない。

ということで今日もガックシとしながら、タバコを吸いたいなあと思いながら会場を出る。ライブ後にラジオを録音しようと思っていたのだが、雨が降っており、私は傘を持っていなかったから、また明日にということになった。
帰って眠ろうと思ったが、漫才56号の堀江さんが軽く食事でもいこうかとお誘いくださったので行くことにする。

私はやはりキャベツが食べたかったので、鳥貴族を希望させていただいた。キャベツをおかわりしまくってしまおうと思ったが、堀江さんがじゃんじゃん食べなさい。キャベツばかりを食べてはいけないと、ある種のハラスメント性も持って、肉や麺、米を食べさせてくださった。
軽く食べようという話しだったが、なかなかの金額になってしまった。堀江さん、やっぱりキャベツ食べようよ。そういえば思い出した。堀江さんはキャベツを食べすぎると体の特性から、死に至る可能性があったのだ。失礼しました。

堀江さんと面と向かって話したのは久しぶりである。最近堀江さんは氷食症という病気に悩まされているそうだ。病気の話は高度なプライバシーにかかわるが堀江さんからOKを事実上貰ったようなきがしたので書いた。
そんな病気があるのだなあ。氷を食べると言えば、私も幼稚園から小学校低学年くらいまで氷ばかり食べていたが、あれもこの病気だったのかなあ。学びが生まれた。
また、堀江さんとは漫才についてたくさん話した。漫才の話はまあ置いておいて、堀江さんは酒に酔って忘れているだろうが、レンタカーで伊豆に行こうよと言っていた。おっしゃいこうぜ。
堀江さんはお金が無さすぎてかわいそうなので、私のとんでもない貧乏旅行のノウハウを授けたい。レンタカーにテントを積んで公園でこっそり眠ろうぜ。宿なんて甘えだぜ。

ということで、今日も落ち込んでいた心が少しずつ回復していっている気がした。こうやって気持ちを元に戻そうとするのだが、またネタを書こうと思ったら、また気持ちが落ち込んでいくからな。うまく休憩を意図的に作りたい。
帰宅して2時過ぎくらいには眠った。

今日面白いと思ったことは「思想の乳離れが起こりつつあるといえようかしらん」

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