2023/12/10,11合併号 鍋で元気

二日連続の合併号となり、こういうパターンをやると合併号が常態化し、どんどん合併の幅が広がっていき、月間になり、季刊になり、年刊になりやがて終わっていく。習慣というのはいつもこうして消えていってしまう。
そうならないためにも皆さんには引き続き読んでいただいて、イイネやコメント、ときにはお金を投げつけて監視している旨を伝えていただきたい。
ひっひっひ。

まずは12/10について、こちらは事務所ライブのジャンピングイエロー/ジュニアに出演予定であったがご覧の通り、風邪を引いたためにお休みさせていただいた。
あまりに直前の休演となると、お客様にご迷惑をかけてしまう(そんなに人気ねえよ。別に今後でなくてもいいよ。そんなこと言うなよ。傷ついているぞ。)ので、前日の昼の時点でお休むことを決めた。

この休む休まないはやはりとても悩む。お笑いなんて基本的に別にいなくてもいい人間の集まりだ。いや、当然お笑いライブを見に行くことが生きがいだという人にとっては相当な価値があることは理解しているし、感謝もしている。
ただ、プロパンガスを充てんする仕事、運ぶ仕事、交換する仕事と比べたら存在価値は薄いことは言うまでもないだろう。そんななかで出番をいただいているのに体調不良で休んでしまうのは忍びない。
それに別に死に至る病ではないので、多少無理しても問題はない。うーん、出番をちゃんとこなすのか。しかし、楽屋などで他の芸人さんにうつしてしまうと大問題だ。

一般のお客様は知らないだろうが、お笑いの人たちは先輩後輩関係なく、みんなで激しいキスをして舞台に上がるという慣習がある。あまりにもグロテスクなのでメディアでは一切報道されていない。こんな事実を話すと私は引退させられるかもしれない。いや、引退を宣言する暇もなく存在を消されるかもしれない。
これが少し仲良くなってくると、粘膜を触りあうという儀式に発展する。こういったお笑い独特の儀式がおこない辛いということからコロナ禍でお笑い芸人さんは皆一様にテンションが下がっていたのだ。お笑いとはそういった世界なのだ。業界の裏事情も知ることができる、最高の日記ではないか。

とまあこのようなことがあるから、風邪はご法度だ。そういった自分自身の健康状態も重要だが、よそ様への影響も鑑みてお休みを決断した。

またも家でとにかく眠った。寝すぎて腰が痛い。相変わらず痛い。
家で寝ていないといけないのは百も承知だが、腹も減ってきてしまった。今日の晩御飯は鍋でもやって食べようと思った。鍋は食べる薬である。
家に食材がないので買い物に行くことにした。これくらいの外出は許していただきたい。
私は普段鍋を食べるときは、ここで何度か書いた、食べれば食べるほど痩せる魔法の鍋を食べている。これは野菜、キノコをマシマシで野菜は特にもやしを、そしてこんにゃくを大量に入れる。これでもいいのだが、これはローカロリーかつ腹にたまることで痩せるのだ。
今は風邪であるから、もう少し栄養のある鍋にしようとスーパーを歩く。棚でみかけた煮込みラーメンを食べることにした。
煮込みラーメン。これは最高においしいやつだ。子供のころ、私の好きな鍋ベストスリーはちゃんこ鍋、煮込みうどん、煮込みラーメン、キムチ鍋という四天王であった。
ベストスリーと言っておきながら四つ言うというボケである。笑ってやってください。

今晩は煮込みラーメンを食べることにした。普段食べている鍋と具材もそう変わらないだろうとパッケージの箱を見ると豚肉、キャベツ、にんじんといった具材がおすすめになっていた。
風邪の時にこれはちょっと厳しい。キャベツも人参も繊維質が強い。腸も弱っているところにこれは厳しい。
私はいつも通りの白菜と鶏肉、きのこでもって煮込みラーメンを作ることにした。

帰宅してさっそく調理する。調理すると言っても切って煮るだけだ。めちゃんこおいしい。これはうまい。ラーメンをこれだけ大量に食べてもいい状況はなかなかない。ラーメン屋さんでラーメンを二杯も三杯も頼むのは少し気恥ずかしさがある。この煮込みラーメンなら周りのお客さんにばれることなくたくさん食べることができる。周りに誰もいないがね。

さて、このあとはもう風呂に入って寝る。テレビではTheManzaiがやっていたが、放送中はちょこちょことみたがこれは録画して翌日じっくりと見た。
TheManzaiの話をすると、おいおい仮にもお笑いの人がお笑い番組の話をするなんて野暮だねえ、恥ずかしいねえと思われるだろうから詳しくは言わない。
一点気になったのが、お出番トップバッターの芸人さん(ベテランの方)が登場早々に「いつまで俺たちがトップバッターなんだよ!若手がやれよ!」とおっしゃっていた。テレビのネタ番組でもその感覚ってあるんだなあと思った。
漫才協会のおこなっている漫才大行進では基本的に芸歴が浅い、新入会の方からの順番である。寄席では前座、二つ目、真打の順で確かにキャリアと順番は強い関係性がある。
ネタ番組であれば、最初にドカンと盛り上げて視聴者を引き付け、最後に番組のメインになる人を控えさせることで最後まで番組を見てもらいたいという、寄席とはまた違った感覚があるのではないかと思っていた。今回の放送を見てテレビでは独特の出番順についての考えは存在しないのかもしれないと思った。

目が覚めて11日。12/11(月)である。
お陰様で少しずつ体調は戻りつつある。今日は漫才大行進である。10分の漫才くらいであれば何とかなろう、これならリハビリにはちょうど良かろう。
出番の30分前に東洋館に着いた。身支度をする。袖に到着してはてさてと思っていると大黒天(コンビ名)のお二人が来ていなかった。あちゃちゃちゃ。大黒天はよくわからんなあ。会って話せば普通の若者なのだが・・・。まあ田川くんと似ているタイプなのだろうか。
うちの田川くんもファーストインプレッションはだいたい良いのだ。だが、細かなところに粗が目立ち、深く探るととんでもない人格なのだ。モンスターである。
いや、まだ大学生くらいの年齢の若手をあげて田川くんに例えるのはさすがに失礼であるか。
とりあえず、今日は急遽15分のネタをやることになった。いま在庫の漫才が6分30秒が二本なので、絶妙に普段の10分では消化できていなかったものをやればいい。そんなわけでこれらをやることにした。
なんとか出番を終えて、程よく疲れたので帰宅して、寝た。晩御飯は鍋の残りを食べた。

お疲れさまでした。今日はこのような感じでした。まだまだ全快ではないが、そろそろ少しずつ仕事を復帰していく。
仕事と言えるほど立派なことはしてないだろ。うるせえな。やめろよ。傷つくだろ。

今日面白いと思ったことは「まだウーバーをやるほどの回復はしていない。明日明後日明明後日、それからも今週は休みがない。辛いことに辛いことはかさなる。」

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。