2023/10/8 そぼ降る雨に濡れて

今日は9:30に起きた。さあウーバーをやらねばいけない。
あと19件をこなさなければいけない。1日で19件はこれまでであれば何も問題がない。すらすらとやって帰ることができる。しかしこれだけ涼しくなり、過ごしやすくなると件数がぜんぜん稼げない。

午前中から頑張ることにした。10:30に出発する。なんとかマクドナルドの二件をこなすことができたが、そこから全然依頼が飛んでこない。これは参ったぞと思いながらふらふらして11:45だ。
浅草にいて、蔵前あたりから鐘ヶ淵あたりの配達依頼が来た。お、これくらいならこなしてから東洋館に行けるかと思い、受託する。さあ、行くぞと思ったがここからがまた大変であった。歩道、車道は観光のお客様であふれかえっている。そして、車道はタクシーやレンタカー、春日部(以前の日記で言及した)であふれかえっている。受託後に走り始めようとした時点で渋滞がひどく、これは無理だと判断した。申し訳ないが、キャンセルさせていただき、別のドライバーに夢を託した。

12:40からは漫才大行進である。おにぎり、パンを買って東洋館に向かって急いでかっこむ。その後、楽しい漫才をやった。今日は田川くんとなにわプラッチックのカツノリさんが袖のお当番であった。

カツノリさんが「あかんで、絶対に間違えてしまう10回クイズを教えてもらってん。田川くん、ミキティって10回言ってみてや」といった。
田川くんはミキティ・・・・と10回繰り返した。
カツノリ「ミキティの本名は?」
田川「うーん。おれ、芸能人全然知らないんですよ。」
カツノリ「わからん?あかんやん。」

最悪の10回クイズであった。正解は「庄司美樹」であり、誘発したい間違えの答えは「藤本美樹」である。品川庄司の庄司さんとご結婚されたことで、庄司美樹さんになっているのを、勢いよく問われたら忘れてしまう、という狙いの10回クイズのようであった。しかし、田川くんはそもそも藤本美樹さんを知らないので、引っかかりようがない。
かくいう私も頭の中で「安藤美姫?」と思ってしまっていた。

全員、変な感じになってしまったので、私は攻めに行ってみた。

藤崎「カツノリさん、デカマラ(巨大なポコチンの意)と10回言ってください。」
カツノリ「デカマラ?ええよ。デカマラ・・・・(10回)」
藤崎「(ニヤニヤしながら)ありがとうございます。」
カツノリ「なんやそれ!なんやこのゲーム。」
藤崎「私が嬉しくなるためのゲームです。」
カツノリ「おかしいで!男の先輩に言わせて何が嬉しいねん。セクハラオヤジがやるやつや。」

カツノリさんのツッコミのうまさはたまげてしまった。関西弁のツッコミの強さを身に染みて感じた。私は楽しいと思ってやってみたが、田川くんの前でカツノリさんのツッコミがウマいところを見せつけてしまったので、これは申し訳ないことをしたなと反省した。

デカマラゲーム後はウーバーに出発である。結果として、21時ころに何とか目標を達成した。注文件数が減ったことで、やる気を失ったドライバーがたくさんいるのだろう、遠めの注文を誰も受託しないことで一軒当たりの単価が高めになっていた。
そもそも達成も難しいと思っていたので、いろいろなお店の配達にチャレンジした。そこで面白い店ともたくさん出会った。住宅街の真ん中にケーキ工場があり、そこの配達と言うのもチャレンジした。
まるまる大きなホールケーキを渡されたときは面食らったが、これも配達の需要があるのだなあ。

秋葉原の地下の高級中華店にも初めて行ってみた。すごかった。入口は人一人分くらいの狭い階段だが、地下には広い客席が広がっており、屈強な男性と短いスカートで胸元を開いたセクシーな女性がホール業務を担当していた。
綺麗な店内に響く会話から察するにお客さんは中国人の方が多そうだ。キッチンもホールも皆、中国の方だ。
壁に貼られた写真を見ると、政界、財界、芸能界の有名人とオーナーらしい男性が一緒に写ったものがたくさん貼られていた。漫才協会員の有名タレントの写真もあった。
ここが、闇の中華食堂か。しかし、こんな危険な雰囲気なのにウーバーはやっているんだ。どういうことだ。

私がたまげていると、屈強な男とホールの男性が話している。
以下、中国語を予想した。

屈強「おい。いま、ウーバーきとるけど、トマト卵炒め見当たらんけど」
キッチン「とまたま?・・・あかん、作り忘れとったわ。げへへ」

キッチンのおじさんが、ニヤニヤと少し焦ったように火にかけていた中華鍋を別に移してきれいな中華鍋を火にかけ始めた。私は中国語はわからないが明らかに作り忘れていたようだ。
屈強ホールの方は、「あと、15分ほどかかります」とおっしゃった。やられた~。きっちんのおじき。たのむぜ。
この注文は荒川区までの配達で3500円を超えた報酬だっただけにとても残念であった。別の方に託して去った。

今日くらいの涼しさだと、多少長い時間バイクに乗っていても疲れないから気持ちが良いもんだ。秋は注文が減るため、これからもメンタルをすり減らすことが多いだろうが、なんとか食らいついていきたい。

今日面白いと思ったことは「闇の中華食堂。あそこはいつか行きたいと思う。お金に自信がある方、ごちそうさまです。」

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。