ゆく者はかくの如くなれども:2019.5.17錦秋湖カヌー体験のこと
「何度だって行きたい」の希望をかなえて、再びカヌーイングの機会を得た。およそ一ヶ月ぶりのことだ。前回は早朝に漕ぎだしたが、今回は夕方にお願いした。朝寝坊の私は日暮れが好きなのだった。いそいそと定時で勤め先を抜け出して、船頭である瀬川然さんの車に乗せてもらって廻戸をめざした。然は『シカリ』と読むが、これはアイヌの言葉でマタギのリーダーをさす語であるという。はじめてその由来を聞いたときはひどく感心した。いうまでもなく「然」の字は「まさにそうである」の意で、音と意味の両方で地に足の