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あの時、マジコンの誘惑に負けなかった俺達へ。


このnoteを書いている私は、今から27年前の1993年度に生まれました。この年に生まれた子供は小3の頃にゆとり教育が始まり、中3の頃に脱ゆとりの移行措置が始まった、ゆとり中のゆとり世代でもあります。昔から現在に至るまで我々は「ゆとり」で色々言われてきましたが、この世代はもう一つの問題を抱えています。それは「マジコン」です。

マジコンを知らない方のために、Wikipediaの説明を引用すると

テレビゲームのゲームソフトをコピー(複製、バックアップ)したり、またそのコピーやイメージファイルをゲーム機で起動させるための機械の総称である。

らしいです。

ざっくり言うと、市販のゲームソフトを無料で違法ダウンロードし、プレイできるツールです。もっとざっくり言うと、ゲームの万引きです。


このマジコンが最も広く流通していたのは、携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」や「PlayStation Portable(PSP)」が流行っていた2000年代後半頃だと思います。2009年2月27日に任天堂等のゲームメーカーがマジコンの販売業者を提訴し販売が差止されるまでは、多くのゲームソフトが不正コピーの被害に遭っていました。


そして話は戻りますが、このマジコンを一番使用していたのは、私達の世代だと勝手ながらに思っています(あくまで私の主観です)。マジコンは成人した大人も使っていましたし、小学生以下の子供も親に渡されてプレイする子もいました。しかし、大人以上にゲームに夢中で、子供以上にマジコンの知識を仕入れることができたのが当時の中高生だったんです。2000年代後半の中高生が我々の世代、現在の20代後半、芸能界の言葉を借りるなら第7世代なんです。

事実、私が中学生の頃、私の友人もマジコンに手を出していました・・・。友人達は私のとは違う色のカードをDSに刺し、様々なゲームをタダでプレイしていました。親からマジコンを渡されてプレイする小学生達とは違い、自分達の意思でマジコンについて調べ、親に黙ってマジコンを入手していたので、今思えば非常にたちが悪い連中です。

そいつらから「お前もマジコンやろうぜ」という誘いがありましたが、当時の私は痛い任天堂信者の中学生だったので、任天堂が損をするマジコンを頑なに拒否しました。しかしそれを断ったせいで、お金を損してるバカ真面目みたいな扱いを友人から受けることがありました。


このnoteを誰に届けたいかというと、あの頃バカ真面目にマジコンを拒否し続けた少年達です。当時、真面目に金を払って楽しくゲームをプレイしていたはずなのに、マジコンのせいで損をしている気分にさせられた俺達です。誘惑に負けずマジコンに手を出さなかった少年が、俺以外にもいるはずです。

当時の俺達はマジコンに手を出さなかったせいで、ゲームを買う度にお金を損してたかもしれない。任天堂の訴訟により罰を受けたのはマジコンの販売業者だけで、マジコンを持ってた中高生はその後罰を受けることはなかった。何も咎められないなら、マジコンをやっておいた方が良かったかもしれない。

でも、だとしても、コツコツお小遣いを貯めて本当に欲しいソフトだけを買った俺達の方が、間違いなくゲームへの愛情は深い。
次のソフトが買える日まで同じゲームをプレイし続けた俺達の方が、間違いなくゲームの思い出を鮮明に語ることができる。
そして何より、将来子供が悪いことをしたときに、子供を堂々と叱れる親になれるのは間違いなく俺達である。



マジコンを使ってた貴方達は、自分の罪も償ってないくせに何様のつもりで子供を叱るんですか?





いつもキレイに使っていただき、ありがとうございます。