with コロナ の働き方

今までは会議や打ち合わせに参加しても、その場の空気、参加者の顔色をうかがって意見を言うのに苦労した。ただ座っているだけとなった会議では、何のために参加しているんだと言われることもあった。

それが今ではweb会議が主流になり、都合が悪ければカメラをオフにし、意見がある時は挙手ボタンを押せばいい。今までなら言えなかったことも意見できるようになって、その調子でどんどん意見を言ってくれと褒められるようになった。

私には "with コロナ" の働き方が合っているように感じる。

60歳を過ぎた上司は、勤務時間が決まっていない裁量労働制にも関わらず通勤ラッシュで出勤し、web会議は最小限に、できるだけ対面での会議をセッティングする。そして会議後は居酒屋で飲み会を開く。会社でも基本はマスクをしていないし、対面での会議ではなぜか発言時にマスクを外す(こういう人多くないですか?)。

コロナ禍前は上司の働き方を部下である私たちにも強要していたが、この状況では向こうも下手なことは言えない。上司がマスクを外して発言していた机をアルコール除菌し、部屋の中でもマスクを外し始めたら窓を開けて換気をしても少し嫌な顔をされるくらいだ。

ラッシュを避けた通勤も、仕事が少ない日の在宅ワークもしやすい。飲み会も今までは断る理由を探すのに必死だったが、今は断りやすい雰囲気である。web会議で発言しやすくなっただけではない。自分の働き方も貫き通しやすくなっている。

単身赴任をしている同僚もいるが、現在は在宅ワークをメインにして家族と一緒に過ごしている。持病があって在宅ワークを徹底している上司は、今まではかなりのアナログ人間だったが、今はwebコンテンツをうまく使ってプレゼンや資料作成をしている。

先述したwith コロナに対応できていなかった上司も、最近(やっと)自分でも会議を設定できるようになったzoomを駆使して、zoom飲み会をしているらしい。
zoomだと時間制限なく飲んでしまうと嬉しそうに話していた。そして慣れてきたからか、会議もzoomを使用することが増えてきた。

私の職場ではコロナ禍前と比べて新しく対応しなければいけない仕事も増えたが、その代わり無駄な仕事がかなり減った気がする。「忙しい」が口癖だった上司の身なりは整い、心なしか生き生きとしている感じがする。

他の職業、職場では同じではないと思うし、どのように適応するか、どこまで適応するかは人それぞれであるが、"with コロナの働き方" は今までの働き方の問題を解決するいい機会なのではないかと思っている。

少しでもこの状況をポジティブに使えたらいい。

 


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