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いーさん裏返り旅行記 vol.5 ブラジル・マリンガ編

この旅行記を読まれている方は、そろそろブラジルに満腹感が出てきたはず。同じように食べ過ぎ&ビールの飲み過ぎで、胃腸の疲れがピークになった私は、ホテルに帰って詰め込んだリュックの奥から秘密兵器を取り出した。

葉緑素成分で荒れた胃粘膜を修復・保護し、胃がスーッとなる緑の胃ぐすり「サクロン」である。サクッと一包飲んでクリチバの最後の夜を眠りについた。

サクロン様のお陰か、翌朝は絶好調に。大江田さんとチャーニーがホテルに迎えに来てくれた。大江田さんとはクリチバでサヨナラだ。空港までの車の中で大江田さんと語り合った。仏教好きの私にとって大江田さんとの仏教談話は楽しく、仏の教え、浄土宗の開祖法然さんの逸話、他力本願の極意、と立て続けに話をした。確かこの談話を奥くんが録音してくれていた・・。

大江田さんの開教使として20年来のミッションであるお寺建立が2年後に決まっており、そのお祝い(落慶法要)に再びブラジルに来ますよ!と約束した。2年後にブラジルに一緒に行きたい方は、今から積み立てて50万円貯めておくようにね。

大江田さんはお寺をコミュニティの拠点にしようとする素晴らしきお坊さんだったので、場活僧と認定させてもらった。

空港に到着。最後のお別れの時、大江田さんが着ていたTシャツに「SOS」と書かれてあったのに気づき、なんすかこれ?と聞いたら「そう思ったらそう。好きな言葉なんよね」。そう思ったらそう、という仏のメッセージをいただき、チャーニーの故郷でもあるマリンガに飛び立った。

毎度のことだが機内で爆睡し、マリンガに到着!空港の外に出るといきなり朱色の鳥居が目についた。マリンガと日本には濃い関係があるのだろうか。

空港にある赤い鳥居

ウィキペディアによるとマリンガ市は、パラナ州にある3番目の都市。人口が40万人で、高松市とほぼ同じ。加古川市と50年来の姉妹都市であり、日系ブラジル人の拠点でもあるとのこと。やはり日本と関係が深そうだ。

空港に乙藤さんという日系ブラジル人の方が車で迎えに来てくれていて、マリンガでも最高に美味しいシェラスコの店(シュラスカリア・ナチヴァ・グリル)に直行!

店の前につくとそこで待ってくれていたのは、チャーニーのお父さん、しんちゃんだ!このしんちゃんパパは写真家・写真屋でありながら、市長はじめマリンガの町の有力な人たちと一緒に地域活性化をしてきたバイタリティ溢れる70代の親父さん。日本にも40回近く行っていて日本人より日本の観光地を知っている。

店に入るとスタッフとお客さんがたくさんいて活気にあふれていた。店のセンターにビュッフェがあり、サンパウロで行ったランチのお店の2倍以上はあった。見るだけでお腹いっぱい。胃腸のことを思い野菜中心にして席に戻り、肉を待った。本格的なシェラスコ料理は初めてだったが、さまざまな種類の肉の塊をスタッフが持ってきてくれる。このあたりを切ってね、と指差しリクエストするとサクサク切ってくれて、トングで肉をとる、食べる。この繰り返し。しんちゃんパパが、どの種類のどの部分が柔らかくて美味しいかを指南してくれて、その肉が回ってくるまで他の肉はノーサンキューをしながら、お目当ての肉に。それにしても肉の種類が多すぎる・・肉好きの人には天国だろう。

シュラスコのサーブは共同作業

ここから怒涛の3日間が始まった。しんちゃんパパとチャーニーが作ってくれた下記のスペシャル・スケジュールをバシバシとこなしていく。あまりにも移動しながらたくさんの人に出会い、視察し、食べては飲み、体験し、観光し、だったので、今思い返しても記憶がごっちゃに。写真を見て、ああここ行った、この人にあったね、そうそう。。という感じ。

宿泊は2泊ともマリンガ日伯寺に泊めていただいたが、ここが浄土なのか、敷地内だけがなぜかゆったり平和でのんびりしていた。住職の佐々木良法さんが、優しくて軽くて知的で話がすごーく長い人で、安心して過ごせたのだろう。

マリンガ市長(中央)しんちゃんパパ(一番左)良法さん(一番右)

マリンガでは仏の御加護で、素晴らしきご縁が続くのだが、元サッカー日本代表のアレックス(三都主)、日系コミュニティ(アセマ)のリーダー的存在の栄森さん、駒込農場の駒込さん、この3人は明るく楽しい大和の心を持った人たちだった。

バカ広い駒込農場のトウモロコシ畑

マリンガの初夜、アセマでカラオケパーティがあり、栄森さんはじめ日系ブラジル人のおじさん、おばさんと、アホみたいに飲んで歌ってはじけて、再びサクロン様のお世話になった。

栄森さんと肩を組みカラオケ

3月24 日(金)
11:30  マリンガ空港着
12:00 シュラスカリア・ナチヴァ・グリルで昼食 (シュラスコ料理)
13: 30 空港にてマリンガ副市長、パラナ州知事と会う
15:00  マリンガ市議会議長訪問 (細川マリオ日系2世)
16:00  アレックス・三都主研究所館視察
17:15  マリンガ日伯寺着、 お寺視察
17:30  老人ホーム和順会視察
20:00 アセマ(日系人コミュニティ施設)・歌謡部、カラオケボックスで会員と夕食

3月25日 (土)
8:00  バルケド・ド・ジャポン(日本庭園)視察
10:00  駒込農場視察
13:00  昼食 フェジョアダ(豆料理)を食べる
14:00 アセマ視察、三味線、太鼓、 サッカーグループ
19:30  夕食 お寺関係の方々とシュラスコ、お寺泊

朝市で食べたパステウ(ブラジルで人気のファストフード)と
ラムネみたいな飲み物

3月26日 (日)
8: 45  朝市見学
   朝市フェイラでパステウ(揚げ餃子的なファストフード)を食べる
10:00 ユーロ ガーデンにて写真コンクール展示視察
12:00 軽食
13:00 日系人のお墓参り
13:35 マリンガ空港向け出発
15:05 マリンガ空港発→リオデジャネイロへ

マリンガの最後の訪問地は日系人のお墓だった。1世から続く先祖の写真がお墓に埋め込まれるようにあって、ブラジルを開拓した日本人たちを誇りに思えた。そこで、ブラジルのお葬式も見ることができて、日本と違ってフランクでオープンなお葬式で、自分も死んだらこんな葬式がいいなぁと思った。

マリンガ空港でチャーニーとお別れ。ブラジルの女神チャーニー様とハグし、リオに飛んだ。

マリンガ市と加古川市は姉妹都市で、あらゆるところにKAKOGAWAがある

Vol.6に続く)

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