後ろ向きの転職理由は悪くなんかない

先日「浅はかな理由で転職しても失敗を繰り返す」という趣旨の記事を読んだ。
記事での主張をまとめるとこんな感じです。

・後ろ向きな理由の人の8割は転職しない方が良い
・他責にする人は転職先でも活躍できない
・評価に不満のある人は実力不足か接し方の問題
・社風が合わないは漠然としすぎ、適応する努力が必要
・転職のタイミングは社内評価が高い時がいい。
・大手企業の人事担当が欲しい人材は今の仕事で活躍している人

また記事の総括として転職のキャリアプランについてこう書かれています。

安易な転職をせずに今の会社で成果をだして、昇格しリーダー経験を積み、更に成長できる環境に転職し、戦略策定や事業の再生などで成果を出し年収1000万に達する形が望ましい。

伝えたいことは理解できます。でも全く共感できませんでした。
それはこの記事が一般的な人に向けた内容ではなくエリート向けに書かれた記事だからです。理論的には正しいかもしれないけど、そもそも成果を出すこと自体が難しいし、人間関係の問題の多くは上司に原因があります。

もちろん前向きな転職の方がいいに決まっています。それは賛成です。でも今の職場に悩んでいる人の転職を否定するのは良くないと感じました。

人間関係のストレスを誰にも言えずに抱え込んでいる人

劣悪な労働環境で苦しみながら働いている人

仕事が嫌で出社するのが苦痛な人

こういった人たちに必要なのは努力ではありません。
転職という選択肢を与えてあげることです。

定年が70歳に引き上げられる時代において転職は誰もが通る道になります。
これからの社会は転職がより日常的に、よりカジュアルになってくると予想しています。世の中には何万社も会社がありますし、個人で働く人も増えています。自分に合った働き方を見つけだすことを望みます。

だから私はこれからも後ろ向きな理由での転職を応援していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?