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満足感のある対話のコツ

今回は信頼関係を築く雑談のコツの2つ目「話したいことを話し切ってもらう」についてです。
「まとめ」だけ読むのもオススメです!

子どもの話したいことは最後まで聞かれない

子どもの話は最後まで聞き切っていますか?学校や家庭を例に挙げて考えてみましょう。

学校において先生は一人ひとりの話をずーっと聞いているわけにもいかないので、子どもは話しきれず、消化不足な節があります。だけど生活はどんどん流れて、子どもたちには話したいことや共有したいことがどんどん増えていきます。話したい欲は膨らみ続けるばかりですね。

「じゃあ家に帰って話そう!」となるわけですが、親御さんは聞きたいと思いながらも、忙しくて「ちょっと今は…」という時もあると思うんですよね。そういう時は約束のない「後で聞くね」を言ってしまうのではないでしょうか。

だから子どもはずっと消化不足。「また話したいのに話せなかったな。今日も話せないのかな…」と期待が無くなり、雑談が信頼関係の構築に結びつかなくなる可能性があります。

大人だって忙しい

もちろん話を聞けない時があるのはわかります。大人だってやらなくてはいけないことが多いし、塾や児童館などでは、先生がその子以外の子どもについていなければならない時もある。

でも「後で聞かせてね」は聞かないことが多くなります。これは私の経験でしかありませんが、後でも忙しいので聞けないのです。
じゃあどうすればいいのか…

「話を聞いてもらった」と思ってもらうコツ

具体的にどのタイミングなら聞けるのか伝えましょう。その時のコツとして、どれくらいの時間確保できるのか見通しを伝えて、子どもとお互いにOKと言える状態にすることです。

そうして約束をしたのなら、その時間は子どもの話に集中してあげましょう。そしたら子どもは満足して、「これからは約束をするといいんだ!」と思えます。このサイクルが出来上がると、大人も子どももwin-winですよね。

また話を聞き始めたら、「聞いているよ」の合図を送りましょう。
例えばうなずくとか、「今日算数の授業が楽しかったんだ!!」と話されたら、「算数の授業楽しかったんだね!」と繰り返すなど。そういうことをするだけで、子どもは「聞いてくれているんだ!」と実感できます。

そして最後には「また楽しかった話聞かせてね!楽しみにしているよ」などと、「また話したいよ」という趣旨のメッセージを伝えましょう。これが「子どもがまた話したい!」と思って、話しかけてくれるコツになります。

話しかけてくる前に、「前話していた〇〇はどうだったー?」など、雑談で話した内容をこちらから出すのも、「覚えていてくれたんだ」と子どもが思えるきっかけになるので効果的だと思います。

絶対してはいけないこと

このときしてはいけないことが2つあります。

一つ目は「否定すること」
二つ目は「話を遮って自分の意見を述べること」

この二つをすると、聞いてもらえた実感が子どもの中で薄れてしまう、最悪な場合は「話したくないモード」になるので注意が必要です。

まとめ

・子どもは話を聞き切ってもらえる機会が少ない
・先生も親御さんも忙しいが、その中で時間を確保する
・その時間を子どもと合意する
・その時間は話に集中する
・コツは「繰り返す」「前回の雑談を思い返す声かけ」
・注意点は「否定しない」「話を遮らない」

次回は「相互尊重」について書きます。そろそろ夏休みに子どもたちは入ってくる頃ですね。一緒にいろんな思い出を作れるように、たくさんお話をしてみてください。その時にこの記事が少しでも役に立てれば幸いです。

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