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わらび餅のようなシリアのチーズスイーツ・ハラーワトエルジブン(シリア料理/アラブ料理)
アラブでチーズを使ったデザートと言えばクナーフェが有名ですが、今回はシリアのチーズスイーツであるハラーワトエルジブンをご紹介します。
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みずみずしく、もったりした食感なので、勝手にアラブのわらび餅と名付けています。
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小麦を使った焼き菓子系のお菓子が圧倒的に多いアラブにおいて、それなりに珍しいひんやり系のスイーツです。
ハラーワトエルジブンは、ハラーワがスイーツやデザート(他に甘さや甘味と言う意味も)、ジブンはチーズと言う意味なので、割とそのままのネーミングで、水車が有名なシリアのハマーが発祥と言われています。
約70年前にハマーでハラーワトエルジブンが生まれたのですが、その後ホムスと言うシリアの別の都市で人気に火が付き、一気に広まったので、ハマーよりもホムスの方が本家と思っている人もいます。
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ハラーワトエルジブンの作り方ですが、大きく三段階に分けられます。
まず、生地の部分です。
セモリナ粉とアッカウィチーズ(モッツァレラで代用可能)で生地を作り、砂糖とローズウォーターかオレンジフラワーウォーターで味付けします。
セモリナ粉はパスタの原料としても使われ、弾力があって、強いコシのある食感になります。
レバント系(シリア、レバノン、ヨルダン、パレスチナ)のスイーツではよく使われ、下の写真のスイーツの上下の生地はセモリナ粉で、フワッとした生地ではなく、噛み応えがあります。
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他にはクスクスの材料に使われることもあります。
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日本だとモロッコ料理やフランス料理でクスクスが出されることが多いでしょうか。
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アッカウィチーズは、歴史的に有名で、レバノンとシリアに近いイスラエル沿岸部の都市アッコ(アラビア語だとアッカー)発祥のチーズで、ヤギや羊のミルクからも作られますが、多くは牛乳から作られます。
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なめらかで噛み応えがあり、ほんの少し塩味があるのでモッツァレラやフェタチーズに似ています。
クナーフェのこのチーズもアッカウィです。
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次に、アシュタ(カシュタ、キシュタ、ギシュタ)と言うアラブのクロテッドクリームとでも言うべきクリームを入れ、下の写真のように生地を筒状に形成します。
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ちょっと(と言うかかなり笑)わかりにくいですが、こちらがアシュタで、気持ち食感がカッテージチーズに似ています。
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セモリナ粉と同様、レバント系スイーツによく使われ、実は先程ご紹介したスイーツの(記事に挟まれた)中身はアシュタです。
下の写真はハラーワトエルジブンの元が作られて冷蔵庫で保管されているものです。
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ちなみにお店によってアシュタを包む部分の、セモリナ粉の生地が厚めなものと、薄めのものがあるのですが、私はそこまで厚くないハラーワトエルジブンが好きです。
最後、食べる前に一口サイズにカットし(長いバージョンやそもそも生地に包まず、お皿に盛りつけるだけのタイプもある)、シロップをかけ、砕いたピスタチオやピスタチオパウダー、また、砕いたバラの花びらをトッピングして完成です。
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先にお話しした通り、水気が少しあるのでちょんちょんとつけるだけでピスタチオが、生地から出ているアシュタにくっついてくれます。
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上の写真ではピスタチオのみなので、バラの花びらの写真を載せておきます。ローズペタルジャムを添えることもあります。
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味はシロップやジャムをかけなければ甘さ控えめで、ローズウォーターの素敵なフレーバーです。
メインがクリームとチーズなので、量の割にはやはり多少お腹にたまります。
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常温よりひんやりしている方が美味しいので、特に夏など食べる前に長らく外に置いておかないようにして下さい☆
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皆が大好き・クナーフェについてはこちらをどうぞ♪
また、シリア料理についてはこちらの記事をどうぞ☆
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