落胆のハルキストと歓喜のグルナスト
ノーベル文学賞に今年こそは村上春樹と期待され、発表時に残念とされるのが、もはや毎年の風物詩になっています。
そもそもブックメーカーが勝手に騒いでいるだけで、ノーベル賞を取るような作風ではない。これでまた来年も楽しみができましたね。など、様々な意見があります。
今年のノーベル文学賞はタンザニアのアブドゥルラザク・グルナ氏。
海外文学ファンの間でもタンザニア出身者はノーマークだったとか、
本屋さんは和訳の本がなくてガックリだとか、
その反面、アフリカ文学を研究しているある大学の教授は、
「グルナ氏はアフリカ文学界の中では高い評価を受けていて、ようやく世界に知れ渡ることができました」
とコメントしていて、餅は餅屋というか、この広い世界、どこにでも何に対しても専門家はいて、とうてい自分一人ではたどり着けない世界が山ほどあります。
そういう人たちのおかげで、おもしろい物やすごい物を知るきっかけをもらえます。
それは、文学だけではなくて、映画や音楽やさまざまなジャンルでもいえるし、専門家だけではなく、自分の知らないことを知っているというだけの人からでも教えてもらえます。
このnoteの中でも、面白い本や映画に出会えるきっかけもあったし、知らなかったことを知ることも多々ありました。
もとをたどれば、インターネットの普及ってすごいことです。
その前までは、どうしていたのだろう、けっこう損していたのじゃないかって思ってしまいます。
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