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トイレがあまり上手ではない猫のこと【猫暮らし記】

うちにはホイップという猫がいる。略して「ホイ」とも呼ばれ、首に巻いた二個のドーナツが特徴だ(前話参照)。

たいていの猫は本能的にトイレの使い方を知っている。仔猫なんかでも特に躾けることなく、しぜんと猫トイレで用を足せるようになる。犬とかと比べてかなり楽だ。

が、ホイは猫トイレを使えない。尾籠な話になって恐縮だけれど、正確には大のときはばっちり使えて、小のときは97パーセントの確率で使えない(使わない)。

代わりにふかふかのところ、でする。ふかふかのところ、である。対象エリア広すぎやろ。ユーザーフレンドリーか。

なので拙宅では、ベッドやソファの上にペットシーツを敷き詰めてある。当初こそ「うちは巨大猫トイレかよ」と絶望したが、慣れとは恐ろしいもので恵みでもある。今ではそれが常態となっているので、マジ気にならない。

たまにホイの尿がペットシーツをはみ出し、敷布を貫いてベッドマットを侵食する。これは困る。んが先日、ベッドマットの上にもペットシートを敷き詰め、ニンゲンの寝返りでずれてしまわぬようガムテで固定するという戦略を編み出した。これでもう重たいベッドマットを掃除して、いちいちひっくり返さずにすむ。人類の叡智である。

もっとも、すでにマットの両面になんども粗相をされているので、手遅れにも感じる。潔癖症の方なら寝そべるだけで死んじゃうかもしれない。

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救いは、ホイの小が体質的に薄いため、さほど臭わないことだ。

ありがとう、ホイ。ほんと助かるよ。
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これもう猫めっちゃ喜びます!