大学院を中退した話 中退でのトラブル編
どうも、AKiRAです。
とうとう、耐えきれなくなって、大学院へ行かなくなりました。
詳細は下記の記事で。
中退を決意してから、実際に中退をするまでに起きたトラブルを紹介します。
もし中退を考えている方がいたら、一例として参考にしていただければと思います。
親と揉める
簡単にやめるまでの経緯をお話すると、
①研究室を無断欠席
②心療内科でうつ病と判断される
③診断書を大学院へ提出し、しばらく放置
④就活が落ち着いたので退学願いを提出
⑤何故か受付が進まず、結局3月で受理され無事退学
といった流れです。
一部、詳細は後ほど記述します。
研究室を行かなくなった後、就活はより一層頑張る必要があり、ある程度目星がつくまでは親しい友人以外には一切中退することは伝えていませんでした。
そして就活も一段落ついたころ、意を決して親へ連絡しました。
「話があるんですが」
「なに?」
「大学院をやめます」
「…はぁー?!」
話を最初にしたのは母親ですが、私を強く強く非難しました。
「あなたは何を考えているの?!」
「今までどうして黙っていたの?!」
もっともらしい気もしましたが、まさか怒られるとは夢にも思っておらず、私は面を喰らってしまいました。
なぜなら、
今まで散々苦しんできたのに理解を得られないか。
どうして慰めてくれないのか。
私が何をしたというのか。
ものすごく自己中心的な考えかもしれませんが、
人としての尊厳を痛めつけられた2年半は、一生癒えない心の傷です。
親にはせめて第一声は「なにかあったの?」と聞いてほしかったです。
その後、両親からはなんとか続けてほしいと説得をうけましたが、
「これ以上あの糞溜のような研究室にいると自殺する」と発言したことで、ようやく話を聞いてくれるようになりました。
ところで、私の両親は高卒です。
そして私は塾にもいかず幼稚園から大学院まで国公立であり、
客観的にみて少なくとも勉学は優秀であると言えたでしょう。
自慢の息子として汚点はつくりたくなかったのでしょう。
しかし、気持ちは分かりますが、無理なものは無理です。
ここから得られる教訓は、
○血縁者またはそれに準ずるお世話になっている人には、中退する可能性が少しでもあれば、事前早めに話しておく。
程度はありますが、報告を受ける側も早めのほうが整理しやすいと思います。
就活が難航
就活は割と上手くいってはいましたが、中退するとなると話は別です。
就活経験者の方は当然ご存知かと思いますが
エントリーシートには○○年3月修了見込みと記載する必要があります。
私が中退を決意したのはエントリー後です。
つまり、企業に出した情報が嘘になります。
これには参ってしまいました。
私が志望していた会社はどれも超大手。大企業。有名企業。
具体的には5大商社。大手メーカー。メガベンチャー。
そして幸か不幸か、面接は順調に進んでいました。
人事の方に中退をする旨を相談しましたが、あまり良い回答は得られませんでした。
そこで私は実力主義を謳い一次面接で内定をもらったメガベンチャーへ連絡をとりました。
その企業の担当の方は私のことを本当に高く買ってくださっており、なんとか理解を得られると考えていました。
「そんなくだらないところ、早く辞めちゃいなよ。大丈夫。内々定は消さないよ」
泣くほど嬉しかったです。というか泣きました。
こうして無事に就活を終えることができました。
その企業は東大生の注目企業ランキングTop10に入る程度には有名です。
やはり古き良き日系企業に比べ柔軟に対応してくれるんですね。
ここから得られる教訓は、
○大学院中退という肩書は、日系大手企業では門前払い。
※大学中退だとさらに厳しいでしょう
○外資系などの実力主義な会社は柔軟に対応してくれる可能性が高い。
正直、嘘を突き通して総合商社の内定をとることも考えましたが、
就活が全て終わった後に揉めることになることは十分にありえましたので諦めました。
中退することになったら素直に人事へ相談しましょう。
そして使えるのであればキャリアセンターにも相談しましょう。
中退するにもお金がかかる
中退するタイミングにもよるのですが、
在籍時の授業料を収めていないと中退できません。
中退を決意した後、私は大学の敷地にすら足を踏み入れませんでした。
大学院のことなど、何も気にせず就活を続けていました。
そして先に書いたように就活を終えた後、重い腰を上げて教務課に中退する旨をメールしました。
「事情は分かりました。まずは今期分の授業料を納めてからお願いいたします」
は?
最初はなにかの間違いかと思いましたが、これが規則だそうです。
ちなみに授業料を収めず中退すると除籍扱いになります。
大学及び大学院の場合、除籍になると文字通り在籍しなかったことになります。
つまりその期間はニート、空白期間として扱われます。
当然、履歴書にも「中退」と書くことができません。
学歴詐称になります。
あれほど不快な思いしかしなかったのに、
あまつさえ金を払わなければ中退もさせてくれないとは…本当にひどいですね。
ここから得られる教訓は、
○大学及び大学院を辞める際は、授業料を支払っている期間内にやめること
トラブルまとめ
これまでをまとめると以下のようになります。
■ 中退の話題は肉親と高確率で揉めるので事前に説明できるようにすべし
■ 就活の選択肢が減るので、早めに人事や就活支援の方に相談すべし
■ 授業料を支払っていない期間内でやめると除籍扱いになるので気をつけるべし
これ以外にも散々ボスやポスドクから研究室に無断で来ないことについて、
自分たちの言動を棚に上げて非難のメールやLINEを送りつけてきましたが、
当然オール無視です。自分に害のある人間に使う時間などありません。
中退というのは、人生において本当に大きな決断の一つです。
ノリと勢いでしてしまうと、途方に暮れる場合もあります。
中退後、どのように生きるかの算段をつけてから実行に移しましょう。
おまけ
先程、久しぶりに大学院のドメインを開きました。
当時の罵詈雑言のメールなどを見つけてリアルに吐きました。
メール内容のCCには研究室メンバー全員が入っています。
この時点でパワハラにあたります。
ボス
「〜これまでの君の不義理や人の道に反する態度を鑑み」
すごいですね。人の道を外しているのはどちらでしょうか?
ちなみにボスはこの後パワハラアカハラセクハラなどで、大学院より諮問委員会にかけられています。
それでも東大で教授になっているあたり、本当にこの業界は腐っていますね。
ポスドク
「〜最低限のノルマをこなせない人間が社会でやっていけるきがしないし、 大学院の単位すらもらえるとも思えないんだけど。就活がどうのこうのとか笑止千万でしょ。」
大学院の単位はこの時点ではすべて取得しておりましたし、
社会人として紆余曲折はしていますがなんとかなっています。
就活の結果は中退した経緯を踏まえれば大成功でしょう。
ポスドク
「〜就職決まったら後はなんとかなると思ってるんだろうけど、普通そんな輩とは誰も一緒に働きたくないと思うけどなあ。」
これもなかなか強烈ですね。
異常な空間と特異な考えをもつ方々ではそうかもしれませんが、
少なくとも今は様々なプロジェクトにアサインされており、必要とされている人材と自信を持って言えます。
考査も最高評価をいただいております。
ちなみにこの方は、現在琉球大学の助教となっております。
学生さんが心配です。
またこのようなゴミクズメールばかりではなく、
他研究室のドクターやマスターから私をねぎらったメールも多数ありました。
残念ながら当時は大学院に関わることがすべて嫌だったので返信はしませんでしたが、当時は泣きながら読んだものです。
やっぱりあの研究室は異常だったんだと。
…
以上となります。
次回も中退について小話をしていきます。
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