見出し画像

「感謝を伝える文字を書くことの難しさ」

物事の伝え方は言葉、執筆、手話など様々なことで伝えることが出来ますが、ここでは文字を書いて伝える執筆や筆談のことについて話してみようと思います。

この執筆や筆談ですが、伝え方が言葉で伝えるよりも凄く難しいと考えています。
コロナが流行して以降、お店でもウーバーイーツの注文を頂けるようになっていて、その時に頼んで頂いたお客様にメッセージカードを付けているのですが、僕はスタッフに出来る限りすべてのお客様に手書きのメッセージを添えるように伝えています。

ウーバーイーツでは、注文から受注、配達までほぼすべてがアプリ上で完結してしまいます。
お客様と会うのは配達をするドライバーが商品を受け渡す時のみです。
受け渡しも置き配など対面せずに配達をする場合は顔を合わせることがありません。

アプリ上で完結してしまうので、このコロナ時代で凄く進んだサービスの一つですし、便利さもあって利用する方も多いと思います。
ただ僕はこの簡潔さがどうしても機械的に感じてしまいますし、お互いの顔色もわからないままサービスが終わってしまうのは何かモヤモヤしていました。

人が販売している感覚も少なくなってしまいますし、ドライバーにしか渡さないので、販売側もお客様に渡しているという感覚も普段とは違うものになります。
ですが、店頭であれアプリであれお客様に販売するという根本の部分は何も変わらないです。

それなのに機械的なのって違和感がないですか?
ウーバーイーツのアプリ上ではコメントや備考などでお客様からの要望などは書けるようになっていますし、注文時に「いつもありがとうございます」と書いてくださるお客様もいらっしゃいます。

こういった温かい言葉を頂けるのは凄く嬉しいですし、購入してくださるお客様に対してもしっかりサービスを行うことが必要だと考えています。
それがあって僕は手書きのメッセージカードを付けるようにしています。
アプリ上のやり取りを希望されているのはお客様なので、もしかしたら必要のないものかもしれません。

ですが、お店側からの「ありがとう」を伝えるのは重要なことです。

文字で伝えることが難しいと話しましたが、パソコンなどで入力した文字は一定ですし、誰しもが見慣れた文字かもしれません。
手書きはそれに比べて、文字が下手な人もいれば、習っていたりして上手な人もいます。

内容にどういったことを書くかも凄く大事なことですが「ありがとうございます」という一言だけでも手書きがどうかに感情が乗ると僕は思っています。
下手なりに気持ちを伝えることも、上手に丁寧に伝えることも、手書きにするだけで凄く違いがあるものだと思います。

伝えようとして伝わるものももちろんありますし、伝わらないことももちろんあるかもしれません。

ここでいう難しいというのは、文字で伝える時には読み手の感情も乗る場合があるということです。
相手のことを知っている時に読む手紙や文字は相手の雰囲気をわかっているので、こんな感じで話すんだなと想像できます。

ですが、相手のことを知らない場合に読むものだと読み手側の感情というか想像でしか読むことができませんし、乱暴な文字で書いてあるものや下手な文字で書いてあれば「適当に書いたんだろうな」という想像で読んでしまうこともあるかもしれません。

こういったように伝わり方には様々なことが反映されます。
それでも少しでも気持ちを伝えることは手書きだけじゃなくいろんな方法があると思います。

何よりも大事なのは伝えたいという気持ちになってきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?