「仕事が速い」から早く帰れるのではない。「早く帰る」から仕事が速くなるのだ。
どうも舞台演出家バックステージです。
普段は稽古場か劇場に居て演劇やミュージカルを作ってます。みなさんに舞台業界のリアルを伝えて行こう思って発信してます。
・今日のお話
今日のテーマは「私のこだわり」についてボイシーさんのハッシュタグ企画がありましたので、仕事上のこだわりとして
タイトルの「仕事が速い」から早く帰れるのではない。「早く帰る」から仕事が速くなるのだ。です。
これね千田琢哉(せんだ たくや)さんの本のタイトルでして、本屋で目にしてああ!これだって思ったわけなんですよ。これリンクで貼っておきますね。
このこだわりを導入して得られた良い結果3つとして
1、あらゆる人が自分が帰る前に捕まえようとしてくる
2、夜に働くのを諦められる
3、多分後輩も気が楽
正直ね、現状演劇業界ってかなりブラックなんですよ。
一番やばい時は、朝10時から夜10時まで劇場や稽古場にいるし。みんなそんな状態だからなんとなく帰りにくいし。
時期が重なると、最終稽古から劇場仕込みから舞台稽古と続くと平気で休みなしになるんですね、稽古場最後の稽古休みの次の休みは、最初の休演日なんですね、プロダクションによっては2週間休みなしとかなんです。
痺れる時は1ヶ月とかありますねー・・・
最近は良識のあるプロデューサーさんとかは舞台稽古の時期に無理矢理休みを入れる人もいて、すごい英断されてるなーと思います。
そんな状況なので、僕は基本的にこの本のタイトル通り「仕事が速い」から早く帰れるのではない。「早く帰る」から仕事が速くなるのだを実践してます。
1、あらゆる人が自分を帰る前に捕まえようとしてくる
これはかなり大きくて、自分が決断しないと先に進めないことをいろんな人がすぐにくるようになりました。
つまり、あいつ早く帰るから早く聞かなきゃという雰囲気がでてきてチーム全体のスピードがあがりました。あいつっていつまでもいるしな・・・だと聞きにいく方も遅くなりますよね。
2、夜に働くのを諦められる
僕は稽古後1時間内に確実に帰るにしてます。流石に稽古後になにもせずに帰るということは仕事の性質上不可能なんですね。なので確実に作業はあるのですが、1時間だけでできる作業に集中します。
だから複雑なものはやらないようにしてます、メールの返信やスケジュールのまとめとか、今日のまとめとか、単純作業ですね。
キャストの出ハケを計算したり、転換を考えたりみたいな複雑なことはもう諦めます、だって時間がないですから。夜は帰らないといけないので、時間で仕事を終えます。
3、多分後輩も楽
これは知らないですけど、多分後輩も楽だと思ってます。
これは予想ですけどね!笑
昔全然帰らない演出家がいて、いわゆるそのチームのトップです、なぜかみんな帰らないんですよ、で演出家はなにをしてるかというと別の作品の台本とか書いてるんです
「だって帰ったら子供がいて仕事できないんだよ」・・・いやあんたのせいで何十人もの大人が帰れてないんですけど!!って新人の僕は思っちゃいましたね。。。
稽古場とか劇場って時に勘違いしちゃうんですけど、やっぱり仕事場なのでプライベートのように扱っちゃいけないですねっていつも思ってます。
こうやってみると自分にとってだけじゃなくて、チームにとって良いことだらけですね。もっと
是非舞台業界だけじゃなくて、いろんな人にもおすすめできるこだわりなのでお試しください!
・嫌味と戦うことになりますけど無視です!
たまーにね、「あれ?今日は遅くまで残ってますね」「バックステージさんはいつも早くおかえりだから」って皮肉は言われますけどね、そんなんは無視です。
こうやって根にもってますけど笑
今日はそんなところです、
バックステージでした、ではまたー。
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