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舞台人が本当に喜ぶ差し入れ3選

どうも舞台演出家バックステージです。

普段は稽古場か劇場に居て演劇やミュージカルを作ってます。みなさんに舞台業界のリアルを伝えて行こう思って発信してます。

・今日のお話

今日のテーマは「差し入れ」です。

どうしてそのテーマ?

舞台業界で1番根強い文化として差し入れですね。本当に毎日毎日お客様から関係者の方やキャストの方から差し入れを頂くので、我々は差し入れをもらうプロだと思ってます。もちろんお返しの差し入れもしなきゃなのでかなり文化として色濃くあります。

昔は、劇場にふらーっと遊びにいってみんなのところに挨拶してると必ず甘味を食べられてました。

コロナ禍になってかなり制限されるようになってカンパニーによっては基本的は差し入れを禁止しているところもあるみたいですね。ケータリングが感染を拡大させる可能性があるのでね。今回はボイシーさんのハッシュタグ企画にのっとり、差し入れられる側のプロの僕がこれまでもらってとっても嬉しかった差し入れ3選をあげて、喜ばれる差し入れとはなんぞやということを話していこうかと思います。

・本当に喜ぶ3選

差し入れとして思い出に残ってるのは、

・135mlの缶ビール

・ややこしくて複雑な弁当

・味噌汁各種

・135ミリリットルの缶ビール

まずは135ミリの缶ビールです。あの小さいやつです、あのビール缶って誰が飲むねん!って思いません?

先日これはある舞台監督さんからもらったのですが、

舞台では基本的に初日の日に初日乾杯というものがありまして、カンパニー一同で乾杯することがあります。大きなカンパニーになると初日パーティーとかもあります。これまでの苦労をお互いに労う慣習ですね。しかし、今舞台界ではコロナ禍のためこういう密になることや飲み会を自粛してます。さらには楽屋でのマスク外して会食も禁止です。舞台スタッフとして楽しみをどんどん奪われるわけです。

そこでその舞台監督さんは喉越しだけでも初日乾杯したいとのことで、カンパニーに一口で飲めるビールを差し入れしてました。一瞬だけマスクを外し、サッと喉越しを感じる、またマスクをして初日お疲れ様でした!と拍手!そしてすぐ解散!みたいな、楽屋でダラダラ飲まずに帰りましょうみたいな。うーんなかなか粋な光景でしたね。あの小さなビールが僕らを繋いでくれた漢字でした。

本当に些細のことなんですが、こういう舞台の慣習がなくならず続けられたらと思いますね。

・ややこしい弁当

世の中には面白いというか、かなり複雑な弁当があります。ひもをあっためたり、おしゃれすぎるサンドイッチとか、箱を開けたらハンバーガーがバラバラになってて1から組み立てるスタイルになっていたりとか。どうやったら食べたいいかわからないやつってのは楽屋で盛り上がりますね笑笑 正

えーどうやってあっためんの?とか若手が先輩おじいちゃんとかにお話する機会になりますし、なんでこんなややこしいんだよー!とかいってるけどみんな普通の弁当よりぐちぐち言いながら楽しんでるって思います。

・味噌汁各種

先輩から段ボールで各種味噌汁頂いたことあります。前の回にも話しましたが弁当はあっても汁ものはないんです、だから汁ものがつくだけ一気に弁当タイムが豪華になります。あとよく海外スタッフから言われるのですが「なぜ日本のベントーは絶対白飯が入ってるんだ?」って聞かれます。日本人として全然疑問におもってなかったですけど、確かにそうですよね?なんで半分は絶対白飯なんですかね?

人気なのは天野フーズさんの味噌汁30種とかで、昼ごはんになるとチームで「おれ赤だしー!」「あたしはなす一択です」「一周回って豆腐だよね」とか味噌汁って結構好みがはっきりするんですよね。みなさんの好きな味噌汁ってなんですか?ちなみに僕は赤だしなめこです。

こうやって思い出に残る差し入れを考えたときに共通してるのは

「差し入れられた側にコミュニケーションが生まれるもの」

は嬉しかったと思います。

プレゼントはその人本人が喜ぶやつでいいと思うんです。ただ差し入れられる方はベースとして差し入れらるのめちゃくちゃ求めてるわけじゃないんですよ、あったら嬉しい!だと思います。舞台はカンパニーなのでその差し入れのおかげで一言二言会話が生まれたら素敵だと思いますし、それを計算して差し入れしている人は本当に気が使える方だと思います。

自分も今後差し入れすぎるときはちょっと変なものを差し入れして、そのカンパニーの中でみんなで会話が生まれるものにしようと思います。

今日はそんなところです。

ではまたー。

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