見出し画像

そもそもアプリのメリットとは? WebやSNSとの役割の違いを整理しましょう

みなさん、こんにちは。
BackApp 広報担当の山口です。

「自社アプリ / 企業アプリ」を作ったら、企業のブランド力が上がりそう…。
でも、アプリを作るとしたらお金がかかるし、「Web」や「SNS」でも集客できるんじゃないの?

マーケティングに関わる多くの方は、一度は疑問に思ったことがあるでしょう。

そのような疑問を整理するために、「ネイティブアプリ」や「Webサイト」、そして「SNS」など、他の媒体も取り上げ、それぞれ役割の違いについて整理していきます。

1. ネイティブアプリ(iOS/Androidアプリ)の役割

自社アプリは顧客との継続的な関係を持ち、新規顧客をリピーターに、そしてファンへと育成することを役割とします。

・アプリのアイコンによる企業のブランド化
・PUSH 配信による情報配信
・顧客データの利活用がしやすい
・Web より多くの機能が使えて、動作がスムーズ

という長所があるので、他の手段に比べて継続的なつながりを作りやすいです。一方で、新規集客という面では効果が薄いです。

2.Webサイト/Webアプリの役割

Web サイト、および特定の機能を持たせた Web アプリ(例・食べログや Gmail の Web 版)は、新規顧客を獲得するための手段として有効です。

ネイティブアプリの場合は iOS/Android の端末にインストールという一手間が必要になりますが、Web サイト/Web アプリの場合は、インストールする手間がないのですぐにアクセスできることが利点です。

Web アプリの場合、iOS/Android アプリのようにシステムを更新するたびにアプリストアへ申請する必要もないため、常に最新のシステムを提供できることもメリットです。iOS 16 からプッシュ通知に対応された PWA(Web アプリの進化版)も、今後普及するかもしれません。

3. EC モールの役割

EC モールとは、「楽天市場」や「Amazon」のような、EC サイト上に多くの企業が出品・出店しているインターネット上のショッピングモールのことです。 出店企業がECモールプラットフォームへ手数料を納めることが一般的であり、売り上げから手数料を引かれるため利益率が低くなります。

しかしながら、知名度があまりない企業でも大手プラットフォームのネットショッピングサイトに自社の商品を掲載できるため、顧客の目に止まる機会が増え、新規集客に期待できます。また、オンラインでの商品販売をこれから始める際は、「EC で売れる商品」と「(店舗では売れるけど)EC では売れない商品」の見極めに使うこともできます。

4. SNS の役割

SNS は新規集客に活用できるだけでなく、アプリのDL を促すことにも役立ちます。 例えば、特別なプロモーションやキャンペーンを通じてアプリをDL してもらえるようにSNS上で拡散を目指します。

また、アプリの DL 後も、SNS を通じて口コミを拡散されやすいです。アプリ事業の主な目的は「ファンを増やす」ことなので、アプリ利用者のポジティブな声や体験談が SNS 上にシェアされるほど、集客はもちろんユーザーのロイヤリティを上げる効果も期待できます。

5. LINE公式アカウント/LINEミニアプリの役割

LINE 公式アカウントは、友だちになったユーザーにスマホのプッシュ通知で継続的に接点を作ることができるサービスです。

LINEミニアプリは、ネイティブアプリで実装するような一部の機能を切り出し、LINE 上で提供する Web アプリです。

一般的に、企業が自社アプリを構築して PUSH 配信を行うよりも、LINE の友だち登録をしてもらった顧客に PUSH 配信を行うほうが、開封率・クリック率ともに高くなります。


出典:LINE公式アカウントに関するエンドユーザー向け調査

とはいえ、LINE には「プッシュメッセージを配信する人数・回数に応じて利用料金が上がる(従量課金)」という特徴があり、事業規模が大きくなるほどコストがかさむというデメリットがあります。

LINEを有効に活用する方法として、重要なお知らせは LINE で PUSH 配信し、アプリでは条件ごとにマーケティング目的のメッセージをカスタム配信するという役割の区切りをつけることで、双方の効果を最大化することができます。

6. アプリ事業成功の鍵は、各ツールの役割の違いを踏まえて併用すること

それぞれのメリットについて触れましたが、予算や人手が限られている場合、デジタル施策すべてに取り組めるわけではありません。
予算や人手が限られている場合は、

  1. Web サイト・SNS・ECモールなどで、集客基盤と売上基盤を作る

  2. LINE 公式アカウントで、プッシュ通知の運用=継続的な接点作りに慣れる

  3. LINE の成果が出てきたら、iOS/Android アプリに移行していく

という段階を踏んでデジタルマーケティングの強化を進めることをおすすめします。


まとめ

今回は、「ネイティブアプリ」、「Webサイト」や、「EC モール」、「SNS」、「LINE公式アカウント/ LINEミニアプリ」の役割について触れてきました。

LINE アカウントの運用は具体的にどうすればいいの?
Web 運用時、顧客ターゲットをどう絞ればいいの?
ネイティブアプリを作ってみたいけど、どこを注意すればいいの?

など、さらに詳しい内容については、弊社のブログに載っておりますので参考にしていただければと思います。