梅雨が好きな人っているのかな。

梅雨が好きな人っているのかな。

梅雨が好きな人っているのかな。

春が好きな人。

桜、そよ風、温もり。そして、出会いと別れ。

始まりがあれば終わりもある。心の大きな動き。そんな事を感じられる季節。

夏が好きな人。

海、花火、夏休み。やっぱり夏休みだよね、甲子園もかな。
沢山の行事、キラキラした毎日。

秋が好きな人。

スポーツの秋。読書の秋。芸術の秋。学校では体育祭やら文化祭。
山には紅葉が咲き、なんだか奥ゆかしい。懐かしい気持ちになれる。

冬が好きな人。

クリスマス、大晦日、正月。そして何より雪。
冬って寂しさもあるけど、その寂しさもなんだかあったかい。
じんわり来る楽しさ。ぬくもり。心の芯にくる感じ。

梅雨が好きな人っているのかな。

梅雨が好きな人っているのかな。

雨って嫌だし、ジメジメも嫌だ。洗濯物も干せないし、ちょっぴり暗い空。車が水たまりを跳ねて、洋服を濡らしていく。靴下も濡れるし、カッパだってきたくない。

梅雨が好きな人っているのかな。

梅雨が好きな人っているのかな。

"そんな事僕だってわかってるよ"

そんな声が聞こえてきた。

そうだよね。

梅雨の晴れ間から見える太陽はいつもより一層その輝きを増して、僕たちを照らしてくれている。沢山降る雨も、山や畑、田んぼを潤し、沢山の生命を育んでいる。

でも、そんな事わからないよね。

光があれば、闇もある。

そんな裏の部分を受け持ってくれてるんだね。

そんな梅雨を僕はそっと抱きしめた。

ありがとう。

梅雨が好きな人っているのかな。

梅雨が好きな人っているのかな。