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自然農法だけど星付きレストラン御用達のミー me 〜babygreens&edible flowers〜ができるまで その1

今日、苗の販売会に、6年ぶりくらいの友達が来ました。

音楽やってた時の友達です。

確か僕が鍵盤弾いたり、Logicに打ち込んだトラックに、彼女がボーカルをレコーディングしたこともあったと思います。

まさにその時くらいぶりの再会ですので、「そもそも真野くんはなんで音楽から急に農家になったの??」
という話から始まったわけです。

2021年、with me!一般販売再開ということで、これまでの真野文宏のストーリーを振り返ってみることにしました。

風の時代、#自然農法 で #星付きレストラン御用達  ミーの真野文宏のこれまでのストーリーです⭐️

【原発事故をきっかけに音楽家から農民へ】

2011年東日本大震災、原発事故が起こった時、自分にとって音楽とは何か??という事に真剣に向き合いました。

被災者ではありませんが、自分とアートに深く潜る時間よりも、この時代の現実の中、自分のそばにいる家族と限られた時間の中にいる事にやっと目を向けられたきっかけが原発事故でした。

家族とこの時代を生き抜くスキルを身に付けたい。
とりあえず今の自分にできることやろう!

ということで、すぐに音楽活動を無期限休止とさせていただき、とりあえず家庭菜園やる事にします、ということで、ホームセンターに鍬を買いに行ったのでした。

その時たくさん読んだ本の中で、衝撃を受けたのが、「自然農法」の考え方についてです、

【自然農法との出逢い その人の畑はその人の心の現れである】

虫や草を敵としない。
自然はいつも完璧である。
人間は野菜を作る事ができない。
野菜を育てるのは、太陽、風、水、微生物、生き物の亡骸や腐食であり、
人間にできるのはその環境作りのお手伝いである。
野菜は農民の声と足音を聞いている。

う、う、美しい…!!!!

また、有機農業の固定観念がひっくり返るような衝撃的な言葉にも出逢いました。

連作障害はない。
人間が本当においしいと感じる野菜は、虫は食わない。人間と虫の食べる野菜は違う。
生命力に溢れた本物の野菜は、日持ちが全く違い、ちょっぴりでも野菜本来の味と香りがしっかりとし、えぐみがなく、子どもは美味しい!といってぱくぱく食べる。

まじか!!そんな野菜、作りたいー!!!

自然農法をやられているいろいろな方に、会いに、その人の畑に野菜を見に行きました。

いろいろと見識が増えるに連れて、結局農法の流派も、音楽ジャンルと考えれば理解が出来て、
有機、有機JAS認証、自然農、自然栽培、誰々流、とジャンル名いろいろありますが、それは世界にとってレコード棚のように多様性を現す検索ワードくらいになればよくて、

野菜の本質は、その農民がどんな世界を生き、どんな世界を描こうとしているか。

じゃ僕の場合、一番大切にしたいのは何か。
地球を大切にする環境意識と、食べる人の身体と、自然の循環の中で作り上げられた土から産まれる、子どもも大人もおじいちゃんもおばあちゃんも、びっくりするほど美味しい!!と心から震える、今ここで生きているということに感動するような野菜をつくりたい!!という思いでした。

自分の中の倫理観に従って、永続的な農業のやり方を試行錯誤する。
その中で自分の美しいと信じるやり方を描けばいいんだな、と思いました。
その目的に少しでも近づけるように、今でも人とのコミュニケーションや言葉、在り方。
農法はあらゆる農家から今も毎日試行錯誤しています。

その人の畑はその心の現れである。
この言葉が、僕が自然農で一番好きな言葉です。結局アートも会社経営も、洗練されてゆくと必ずこの言葉に辿り着くようです。
何度も何度も偉人たちによって擦られてきた、普遍的な黄金律なのだと思います。

【ほうろく屋杉﨑さんとの出逢い】

自然農法で家庭菜園を試行錯誤する中、ほうろく屋の杉﨑学さんと出逢い、あれよあれよといううちに、農業法人目指して僕は就農しました。
その時の屋号は「イヤシロチGREENS」。#美しい

この杉﨑さんとの出逢いと活動の日々が、一気に僕の成長を加速させました。

一番僕に足りなかった、「自分の信じた、愛したものを信じ抜き、届け、現実化させるための強い力と愛情」がインストールされました。

当時、全く売れなくて在庫が余っていたほうろく菜種油が、
当時のインフルエンサーたちの心を次々と掴み、一気に日本中に広まっていき、在庫が足りなくほど広まったほうろく屋の転換期に、僕は一番そばで杉﨑さんを見ていました。
その時とその前とで杉﨑さんが何を語り、何を背中で僕に伝えたか。
その期間が、僕にとって、どんな本よりもセミナーよりも最も価値ある学びだったと思います。
当時、杉﨑さんが言っていた何気ない一言で忘れられない一言が、僕の中にはたくさんあります。#内緒

【油にもその人が出る】
とも思いましたし、また、
【広まり方、届け方にもその人が出る】
とも強く思いました。

生産効率、無視!
#薪焙煎と天日干しにこだわると梅雨と真夏にどうなるか
でも、徹底的にこだわりを持ってクオリティは別格に高い!という本物を作っても、必要としている人には、届く!という事を現実に目の当たりにしたのは、
僕にも、自分だけの本物の野菜が、届けられるかもしれないと胸が熱くなりました。

続く!!

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