No Buses —クールとチャーミングを兼ね備えた新世代ロックバンドの魅力 音楽とファッション


バンド名の由来でもあるArctic Monkeys(アークティック・モンキーズ)など、UKロックからの影響を受け、国内に留まらず海外からの支持も高い新世代バンド No Buses(ノーバシーズ) 。
そのクールな楽曲とギャップのあるシュールなMVなどで注目され、今最も目が離せないバンドの1つです。

そんなNo BusesからGtVo.近藤大彗さん、Ba.杉山沙織さんに、音楽やファッションについて質問をさせていただき、気になる彼らの魅力はどこにあるのかを探ります。


"まず、No Busesをまだ知らない人にどの曲から聞いてほしいですか?"

近藤「1曲に絞るとどれを選べばいいかわからないので、とりあえず新しい曲から聞いてもらえたら嬉しいです。」

(最新のシングル曲「With or Without it」MV)


"バンドのコンセプトなどはありますか?"

近藤「基本的には自然体というか、あんまかっこつけず、肩肘張らずに、いい音楽をお届けすることですかね。」

"同世代のバンドで負けたくないライバル的存在はいますか?"

近藤「そういうのは意外とあんまなくて。そもそもライバルになるくらいまで話込めるコミニケーションが…(笑)」

杉山「仲良い人はいるけど、ライバルみたいなのはあんまりないですね。」

"ちなみに仲が良いのは誰ですか?"

近藤「東京だとTomato Ketchup Boys(トマトケチャップボーイズ)ていうバンドとか、大阪だとBrother Sun Sister Moon(ブラザーサンシスタームーン)とか、Mississippi Khaki Hair(ミシシッピカーキヘア)とか仲良いですね。一緒にライブやったりしてます。」 


"ちょっと話は変わりますが、お二人は同じ大学の先輩と後輩なんですね。大学ではどういうことを勉強していますか?"

杉山「2人とも外国語学部で英語やってます。」

"それは音楽を作ることに関係してですか?"

近藤「それに関しては、僕の話になるんですけど、大学は元々あんまり行く気がなかったんです最初。なので行くなら音楽に通ずるところに行きたくて。そういう大学行けば洋楽好きな人もいるだろうし、バンド組めたらと思って入った感じはありますね。」


"杉山さんはバンドのアートワークを担当しているそうですが、デザインはどういう風に始めたんですか?"

杉山「バンドに入る前にベースとしてじゃなくて、アートワークとかグッズとかそういう形で関わっていこうって話をしてて。元々みんな友達って感じだったので。
最初のデモEPのジャケットを考えたりして、バンドでのデザインが始まったのはそこからですね。それからずっとジャケットとかフライヤーとか作ってます。」

"音楽のヴィジュアル面(アーティスト写真やジャケット写真、MVなど)はこうありたいというものはありますか?"

近藤「さっき言ったコンセプトに通ずるところもあると思うんですけど、バチバチにきめ込んだことやってもそんなに似合わないし、そういう風じゃないものにしてますね。」

杉山「MVとかもかっこつけるというよりかはちょっとシュールだったり、面白い感じとかにしたり。
あと私がやってるアートワークに関しては、普通じゃない視点というか、ちょっと変わった部分を切り取った写真とかが元々好きで、そういうのを意識してますね。」

"「Tic」のジャケット写真も撮ったんですか?"

杉山「そうです。あれは元々もっと引きで撮った写真だったんですよ。ロンドンでお弁当食べながら歩いてるおじさんがいて(笑)
後ろのお家の色合いとか可愛かったんで使いたいってなったんですけど、その頃肖像権とかについて何も知らなくて。だから目隠せばとりあえず良いかなって(笑)」

近藤「頭だけなら誰かわからないだろうって(笑)」

杉山「それでああなりました。」

(1stシングル「Tic」のジャケット写真)


"No Busesの楽曲は全て近藤さんの作詞作曲ですが、いつ頃から曲作りをはじめましたか?"

近藤「高校2年生の時にギター買ったんですけど、その時ぐらいからもう適当にコード弾いて鼻歌で作ってみてみたいなのをずっとしてました。
本格的に、全部の楽器を意識して作り始めたのは高校3年生の時くらいですね。」 

"英語の歌詞ですが、意味とかは理解して欲しいと思って書いたりしてますか?"

近藤「曲によって歌ってる内容とか結構違うんですけど、読んで各々好きに感じ取ってもらえればいいなと思います。
一応曲によっては、自分の中で思ってることとかはありますね。」 


"お二人は普段アナログで音楽を聞いたりしますか?"

近藤「収集癖があるので、レコードとかカセットとかは集めてますね。よく聞いたりしてます。」

杉山「私は近藤ほどじゃないんですけど、親がレコードプレーヤーをプレゼントしてくれたので、そこからちょこちょこ集めたり友達がくれたりとかしてます。」

(近藤さんのお気に入りの1枚、「Tennis」のアルバム「Young & Old」のレコード)


"アナログのどこが好きですか?"

近藤「Apple MusicとかSpotifyとかだと、その曲を聞くためにそれだけ聞けちゃうと思うんですけど、レコードとかだとその曲に到達するまで最初から回して聞くっていう、その手間のお陰で途中の曲を好きになったりできるとか。
アートワークがレコードは大きいし、持ってて、見てて幸せな気になるというか(笑)
そういうのがいいところですね。」

杉山「私は80年代とかの洋楽がすごい好きで。そういうのを中古で買って聞くのとか、今Apple Musicで同じのを聞けるけど、当時と同じ聞き方で聞いてる感じがなんか嬉しいなって。その辺が好きですね。」

(杉山さんお気に入りの1枚、「Rick Springfield」のアルバム「Success Hasn't Spoiled Me Yet」のレコード)


"3月にシングル「Boys Missed The Bus」をカセットテープでリリースしたはどういう経緯ですか?"

近藤「それに関してはカセットテープにすごい何かがあった訳じゃなくて、結構ノリで。
一緒に出したTomato Ketchup Boysと片山さん(BYECHOOSE)と話してて『カセットテープいいんじゃない?』ってなって。
世代としてはCDで育ってきて、その後サブスクとかで聞いてるけど、カセットテープも持ってるだけで自分たちには新鮮で。そういうのもあっておもしろいなーと思いました。」 

(「Boys Missed The Bus」収録曲MV)


"今後してみたいリリース方法はありますか?"

杉山「7インチレコードとか。」

近藤「あとアルバムとかできたら、いつかレコードとかで出したいなって思います。」


"ファッションセンスもみなさん良いですが、No Busesで1番のおしゃれさんは誰ですか?"

( ——お互いがお互いを指し合う )

近藤「譲り合いですね(笑)お互いおしゃれですなーって(笑)
大学入ったとき、そういうのもあって一番初め
に仲良くなったんで。」

杉山「近藤は一個下なんですけど、入学式のときおしゃれだったんで勧誘で声かけました、すごい派手で(笑)」

"普段はどこで服を買っていますか?"

近藤「原宿とか高円寺とか行きますねよく。
あと大阪生まれっていうのもあって、帰省したときに大阪でもよく買いますね。」

杉山「私も買い物ってなったら原宿とか渋谷とか。
最近あんまり買い物に行けてなくてメルカリで買ったりとか、古着だとそういう感じですね。」

"ブランドだと何が好きですか?"

近藤「最近は昔ほどじゃないんですけど、高校生のときは昔のハイブランドとか結構漁ってて、コム・デ・ギャルソンとか好きでした。
あと、クリストファー・ネメスは中学生くらいからよく路面店に通ってました。」

杉山「私は決まったブランドって感じじゃなくて、割とブランド関係なくシルエットで選んだりとか、自分の好きなバンドとかのメンバーでかっこいいと思ったらそれを身近な服でコピーしたりしてます。
ブランドはあんまり興味持ったことないですね。古着も結構好きです。」 


"バンドとSNSの関係、使い方で気をつけていることなどありますか?"

杉山「あんまりSNSを上手く活用できている方じゃないと思う、バンドとして(笑)
もうちょっと意欲的に発信できたらと思ってます。」

"YouTubeでは動画の視聴回数がとても伸びていて盛り上がってますね。"

近藤「YouTubeは上げたら終わりだからね(笑)」

杉山「でも海外の方とかに見つけてもらって、聞いてもらってっていうのはYouTubeじゃないとできないね。」

近藤「そっかダイレクトに。」

杉山「YouTubeがあったから国外の方が聞いてくれてる感じもします。」 


今後さらにライブやフェスへの出演なども増え、ますます活躍するであろうNo Busesの活動は、SNSなどでチェック必須ですね…!



No Buses
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