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東京一軒家の庭で蕎麦は育つのか

東京にある一軒家の庭で麦を育ててパンを焼く、という成功体験をした。
うん、あれは成功体験だったと思う。うまくいったと思えるためにはアウトプット(最終的な成果物)での満足感がとても重要なのだなと気がついた。
もちろん、アウトプットに至るまでの経緯があってこその満足感には違いない。
昨今プロセスが重要という話をあちこちで聞くし、さらにはプロセス自体が売り物になる時代。
それも最終的な成果物のクオリティが(どれもみんな)高いが故、差別化が難しくなってきたというところの流れだ。
じゃあ、最終成果物がおもてたんと違う場合はどうなのであろうか。
今回はそんな話。

基本情報(タネとか栽培面積とか)

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タネは野口のタネで購入した「信濃一号そば」
畑の面積は大体8〜9平米ぐらい(半分は夏野菜の畑にしたので蕎麦の作付け面積は麦の半分)

種まき〜発芽

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2021.6.20
種まき。

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2021.6.23
すぐに発芽。

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2021.6.24
あっという間に伸びる。
少し間引きして間引いた芽はおひたしにして食べました。
近い感じだと三つ葉のおひたしかなあー。

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2021.7.11
大雨が降ってぐんぐん伸びてた蕎麦がだいぶ倒れてしまった。
麦も蕎麦も基本的にあんまりやることがない。
成長を見守るぐらい。
そして、麦のときには麦以外の雑草が全然生えなかったのにびっくりしたけど蕎麦の時は雑草生えほうだい。
蕎麦に混じって色々な雑草が生えているので、麦畑のような美しさとは別物でした。

開花

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2021.7.16
花が咲きました。白い蕎麦の花。

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2021.7.29

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2021.8.8
蕎麦の花にはほんっとにたくさんの虫がやってきて蜜をすっている。
そして、蕎麦の花はなんというか、とってもくさい。例えるならゾウのうんちみたいな匂いがする。そりゃ虫がたくさんくるよなと思う。

実がなる

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2021.8.13
最初の方に咲いた花からどんどんと実になっていく。花の下にある三角っぽい茶色いのが実。

穂発芽

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2021.9.5
8月の終わりからの長雨で、なんと穂発芽が起きてしまった!!
穂発芽は、まだ穂についている状態の実(タネ)から発芽してしまうこと。
長雨の時なんかに起こりやすいそうで、麦の時も梅雨に入ると穂発芽が始まってしまうのでその前に刈り入れる必要があった。実際に穂発芽しているのをみるとほんとがっくりくる。。

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2021.9.15
一部穂発芽したものの、全部ではない。
秋になるとこの茂りよう。。
雑草も混じってよく伸びている。もう、何がなんだか・・・カオス!

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一粒割ってみるとこんな感じ。ちゃんと実になってる。

収穫

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2021.10.9
ずいぶんと枯れてきた。そろそろ収穫時。

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これまた麦とはちがい束になってはいないので雑草ごと刈る。
このまましばらく放置。さらに乾燥させる。
余談だが刈り取りをする時にとにかく実がこぼれる。
勿体無いが仕方ない。刈り取った後の畑にはこぼれダネから発芽した蕎麦がたくさん確認できた。。

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脱穀そして収穫高

2021.10.18
脱穀中の写真がない。。すいません。
とにかく、穂先ばっかりを集めて脱穀できる麦と違い、雑草だか蕎麦だかごちゃごちゃになってこんもりと盛り上げられた山から、ひと束ずつとっては穂先の実をしごいていく。
ゴミがめっちゃはいる。特に花殻がもれなく入る。そして確認しているつもりでも取れてない実が後からたくさんみつかる。散らばる、ということでおそらくは随分と無駄にした実もあるかとおもうが、収穫できたのはこちら。

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収穫高は、、、、100gでした!

脱穀、製粉

蕎麦の殻むきが難しい。
麦のように揉んだら綺麗に剥がれたりはしない。固いのだ。
今回もまた精米機を使ったが、それでもあんまり取れない。
そこでミルでひいてみる。
殻も取れるが実も砕ける。
この選り分けが本当に大変。
とりあえず荒くミルにかけてざっと外側の皮を吹き飛ばす、というような感じで殻をとっていく。
その流れで実も製粉。
外側の皮が少し入った粉になってしまったがそこはもう仕方がない。

製粉が終わった時点で最終的な収穫量を計測。

67gでした。

衝撃的な数字。。。
庭の半分を使い、約4ヶ月ほど育てた結果としてはなんとも残念な感じ。
予想はしてたけど、蕎麦を育てるには広大な面積と脱穀・殻むき技術がいるんだなあ。

そば打ち

さて、収穫した蕎麦。たった67gなのでガレットにでもした方がいいかなあと思っていたが子供達の希望でざるそばに挑戦。

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蕎麦8:小麦粉2の二八蕎麦に。水を少しずつ入れてこねる。

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なかなかまとまらない。

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なんとかかんとかまとめて伸ばす。
全然すんなり伸びない。。

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パサつくまま三つ折りにしてカット。そして茹でる。(動画しか残していないのでそのまま茹で上がりの写真へ)

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出来上がり!
なんということでしょうか。三つ折りにした蕎麦がそのままくっついています。
蕎麦、、、なのか?
とりあえず、食べる。
うん。噛み締めると蕎麦の風味が鼻に抜けていく。喉越しとかそういう問題じゃない。かみごたえの問題。
噛めば噛むほどに蕎麦の風味。

結論、そば打ちは難しい、ということでまとまった。

当初から、「おそらくは片手ぐらいしかとれないだろうな」という予想はしていたけれど本当に片手ぐらいしか収穫できず、最終成果物(ざるそば)もうーん、、、という出来栄え。

最初の問い、
東京一軒家の庭で蕎麦は育つのか」のアンサーは

育つ(が、片手ほど)

次の問い、
プロセスが大事やけど最終成果物がおもてたんと違う場合はどうなの」のアンサーは

満足度は上がらない(成功体験にはならない)

ということでした。
とはいえ失敗体験は分岐点をたくさんもらえる、という意味で成功体験よりも重要度は上がる。と思う。
この限られた面積で次回どんな実験をすると良いのか、求めるのは収量か味か体験か。
それこそ無限に選択肢は広がった気がする。

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