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【地方移住】絶対回避できないリスクとどう向き合うのか【体験談】

僕らは地方移住を考えるとき、どうしても「楽しい話」や「興味関心の高い事柄」ばかりを考えてしまう。

でも個人的には絶対回避できないリスクを先に検討しておいたほうが、いざというとき時のギャップが減り、結果良い生活ができると考えている。

今回は絶対回避できないリスクについての話をしたい。


絶対回避できないリスク

絶対回避できないリスクとは、どんなことだろうか。

まず基本的に世の中には数多くのリスクが存在するし、大体のリスクは解消したり回避したりできる余地がある。

注目して欲しいのは、リスクを解消・回避する時の主語が誰かという部分だ。

自分がどう動いても解決・回避することができない課題は、絶対回避できないリスクと考えて良いと思う。

この絶対回避できないリスクは、地方移住を考えていく上でとても重要なものであり、ここの思考を放棄すると、移住を実現した後で問題が顕在化したときに頭を抱えることになってしまう。

そこで私の話を例にしながら、絶対回避できないリスクにどのように向き合ったのかを明らかにしていきたい。

これから移住を考える方の背中を押せたり、参考になればこれ幸いである。


回避不能だったリスクの例

「地域のゴミ出しルール」である。
これは、移住から半年たった今でも根本的な解決はしていない。

私が今平気なのは、これから紹介するリスクについて移住前に把握をし、ある程度の気構えを持ち、それを許した上で移住を実行しているためだ。

その結果、ギャップにはなっていないので、生活ができなくなるレベルではない。しかし、不満はある。改善できるなら改善したいのが正直なところだ。

でも自分ではどうしようもないからこそ、回避不能なリスクとして残ってしまったものである。


地域のゴミ出しルール

これは移住前でも移住先の目星が付いている場合、地域のゴミ出しルールはWeb上で確認を取ることは可能だ。私も実際に移住をする前に、確認していた。

そして、愕然としたのを覚えている。

新潟県長岡市では、「燃えるゴミの日が週一日」しか存在しないのだ。

正直、移住前の私は現住民がどうやって生活しているのか意味がわからなかった。

参考までに、東京都足立区のゴミ出し曜日と北海道札幌市のゴミ出し曜日を並べてみる。


東京都足立区の場合

燃えるゴミは週3日存在していた。

燃えるゴミの日が1日おきに3回くるので、家の中にゴミが滞留することはなかった。さらに気温が暑くなってきたとしても、すぐに出すことができるので虫も湧くことなく処理することが可能だった。

そして、分別の内容も難解なものはなく、基本的に分別に迷うものはなく簡単に処理することができたため、ゴミ出し準備する時のストレスもかからなかった。

なにより、専用ゴミ袋の概念がなかったため、袋代を気にしたことがなかった。

特に良かったのは、粗大ゴミを出す時のルールがわかりやすかったことだ。
足立区の場合、直接集積所に持っていくことで無料で回収をしてもらえる仕組みがあり、とても重宝した。

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北海道札幌市の場合

東京に比べると少し面倒だった記憶はあるが、2日は燃えるゴミの日が存在していた。そして、月曜日と木曜日の2回回収してもらえるため、楽ではあった。

ただし、札幌市専用ゴミ袋というものが存在しており、ゴミを捨てるためにはそのゴミ袋にお金をかけなければならない。(5枚で400円という法外な値段が発生する)

しかし、そのゴミ袋を使えば分別は簡単に行うことができるため、そこまでのストレスはかかってなかったと思う。

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問題なのは移住先として選んだ新潟県長岡市の場合だ。


新潟県長岡市の場合

色々言いたいことがあるので、列挙していく

・燃えるゴミの日が週1日しかない。
・生ゴミの日...?
・生ゴミの概念が難しすぎる
・なぜか月曜始まりではない。
・ゴミ袋にお金を払う概念がある

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1つづつ紹介していきたい。

燃えるゴミが1日しかない

これは今まで住んできた東京・札幌の両方ともありえないスケジュールだ。
私がラッキーだったのは、この話を移住前に知ることができ、それを許容した上で移住できている点だ。

しかしラッキーだったとはいえ、移住する前・した後もずっと困っている。

本当に皆どうやって生活しているのかマジで教えてくれ。

市政には、なんで燃えるゴミの日が一日しかないのか合理的な理由を述べて欲しい。


冷蔵庫や冷凍庫の中は、食材ではなくてゴミで満たされているのではないか??それは俺んちだけ??

ゴミ出しを1日逃しただけで、一週間燃えるゴミが家の中に溢れるストレスは計り知れない。

木曜日は、皆全力疾走で大量のゴミ袋を持って走っている。
今までに見たことがない辛い景色だ。


なんとかしてくれぃ。偉いやつよぉ。


生ゴミの日

これがまた意味がわからない。

生ゴミを捨てていいらしいが、燃えるゴミや汚れたラップは捨てては行けないらしい。そして、捨てていいレギュレーションが厳しすぎるのだ。

でも私がラッキーだったのは、この話を移住前に知ることができ、それを許容した上で移住できている点だ。

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これが可燃と生ゴミの差らしい。

私にとっては、ペットの砂もおむつも貝殻・蟹殻も汚れたラップも刺身のビランも全部生ゴミです。


いいか、臭いの出るものは生ゴミなんだよ。


でも、レギュレーション的には生ゴミではないらしい。
これを家庭で生み出してしまうと、燃えるゴミとして出さないと行けないということは、生ゴミを一週間出せないということなんです。


生ゴミを一週間捨てられないってことは、冷凍庫で保管しないと虫が湧きますよね。

ええ、私の家の冷凍庫はもはやゴミ箱と化しています。

冷凍庫にゴミと一緒にアイスを入れておくのはくそキツイっすよ?
バイオマスだかなんだかしらないけど、環境より冷蔵庫汚染するのやめてもらっていいすか?



なぜか月曜始まりではない収集日

100歩譲って、生ゴミの日を受け入れたとしよう。

なんで、週始まりでゴミを回収してもらえないんだろうか。

月曜日の朝に気持ちよくゴミを捨てて、心機一転頑張っていこう!と思いたいのに、ずっとゴミを捨てられないのは結構心根が腐りそうになった。

特に冬時期の天気が悪く・薄暗い時に、家の中でゴミが溜まっていくのを見ていると本当にメンタルに来る。実際少し病みそうになった。

そんな時に、ゴミを捨てられないって結構なストレスなんだなと体感したものである。

てか、夏絶対虫湧くじゃん。絶対虫湧くじゃん。



ゴミ袋を買う

これは札幌市と同じようにゴミ袋を買わなければならないのだが、長岡市は値段も結構する上に、その種類が多い。

上記の生ゴミ専用のゴミ袋を買わなければならないのだ。

燃えるゴミの袋は使えないので、ちゃんと分けて買っておかなければゴミを出すことができないのも本当にめんどくさい。

ほんとうに。めんどくさい。


このように自分ではどうしようもない生活課題が存在し、それは移住計画段階から知ることができる要素だ。

しかし、みんなが胸を張って教えてくれる情報ではないため、自発的に得にに行かなければならない。

これが冒頭で紹介した絶対回避できないリスクだ。


絶対回避できないリスクに対して、私たちができること

それは、リスクをしり心構えを持っておくことだ。

自分だけでは回避できないリスクが地方移住する時にはどうしてもある。
しかし、繰り返しになるが私がラッキーだったのは、この話を移住前に知ることができ、それを許容した上で移住できている点だ。

もしこれらの体験を移住した後に知ることになり、ゴミの出し方が全くわからず近所トラブルになってしまっていたらと考えると肝が冷える。

そして、このような話は基本的に悪い話になるため、表にはそうそう出てこないだろう。


事前に知っておくことでリスクを最小限にすることはできる

ゴミ出しの最大の問題は、近隣トラブルを招くことだ。
事実、このゴミ出しルールが起因になって、野焼きトラブルやゴミ集積所が溢れかえったりするトラブルが発生しているらしい。

この実情を知らない移住者は、それがスタンダードなんだと勘違いし、やってしまう場合もあるかもしれない。

それを事前に回避させるためには、移住する側もしっかり悪い話を聞いておく必要があると思うし、インターネットを駆使すればある程度のところまでは悪い情報を知ることもできる。

そんな時にSNSを利用すると、より解像度の高い移住検討を行うことが可能になるのではないだろうか。


最後に

ほんと、ゴミ問題はマジで困ってる。

移住する前から困ってるし、移住してから如実に困っている。

燃えるゴミ週1で生活できている猛者へ、そのテクニックを教えてください。おそらく、値千金の価値のある情報ですよ。


バボでした。
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