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白Tインビジブル制作裏話 第4話

こんにちは。

”乳首が透けない白Tインビジブル”の運営・ディレクションをしている、ばびです。

今回このプロジェクトが発足したきっかけ〜製作過程、プロジェクトに対する想いなどを全5話にしてお送りしております。


第4話『こだわったポイント(製品情報)』


2020年3月の初めにファーストサンプルの発注をして、3月末にサンプルが上がってきました。

出来栄えは…

想像以上の完成度…!!(感動)

製作に携わってくださった沢山のプロフェッショナルな方々の技術が相まって本当に完成度の高いTシャツになっていました。

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※1stサンプルの製品写真

今回の製品特徴は大きく分けて3つあります。

①二重構造

②素材

③筋肉を魅せる為のパターン

具体的にどういう所が拘ったポイントなのかをご説明させていただきます。


①二重構造

まず一つ目の『二重構造』にした理由は、製品テーマからもわかる通り乳首を透けにくくするための工夫です。

元々マルコさんのニーズに肌触りが良い生地・1枚でスマートに脱ぎ着したいという想いがあり、1枚で実現できないか様々な生地を使って試しました。

厚手の生地や機能面に優れた滑らかな質感の素材など、沢山の生地を検討させていただきました。

生地

ただ一般的にTシャツに使用される生地で滑らかな素材を選ぼうとすると、薄手で透けやすい素材が多く実現が難しいのでは…と頭を抱えていました。

透けないTシャツを制作している事例を調べると、目の詰まった厚手の生地を使用していたり、一部分のみ二重構造にしていたりしている他社様がいらっしゃいました。

ただ、マルコさんの筋肉を魅せるという意味では厚手の生地があまり好ましくなく、二重構造でも一部だけだと裏地が透けて明らかに二重にしています感が出てスマートではない、全体を二重構造にしてしまうと洗濯した時捩れてしまったり、着心地もよくない…という話になり更に行き詰まりました。


そんな時、マサトキさんがご提案してくださった生地がフリーズフィットでした。

肌着や、最近ではマスクなどにも使用される、吸水速乾・接触冷感などの機能性の高い薄手の生地です。

この生地と滑らかで光沢のある光を反射しやすい生地を二重にしたら、欲しい機能が揃うかも…!という経緯で二重構造にすることが決まりました。

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裏地を肌着のような薄手の生地にする事で、ゴワゴワした着心地の悪さを解消し、色も肌馴染みのいいオフホワイトを使用し透けにくさを追求しました。

また、洗濯した時に捩れたり水が溜まってしまうことを避けるため、裾や袖口は縫い付けず、アームホールなどの必要な箇所のみ縫い付けて、快適に長く日常使いしていただけるよう工夫しました。


②素材

二つ目の『素材』の特徴をご説明いたします。

表地:スーピマポンチ(綿100%)
スーピマコットン

・超長綿で毛羽立ちが少なくしなやかでやわらかく滑らかな肌触り

・少ないつなぎ目で糸を紡ぐことができるため丈夫で強い

・世界の綿の生産量の1%にも満たず希少性が高い

ポンチ

・ハリ感があり保形性がある(シワになりにくい)

・ジャージより横伸びが少ない

・軽量で耐久性がある

・程よい伸縮性がある

・薄手〜厚手までありオールシーズン使える


裏地:フリーズフィット(ポリエステル83%、ポリウレタン17%)
・肌に優しい極細繊維のような風合い

・レギュラーポリエステルに比べ吸水、速乾に優れている

・接触冷感、抗菌、防臭効果がある


裏地は前述通り、肌にも優しく機能性の高い素材を使用し着心地の良さを追求しました。

表地には、光沢感のあるスーピマコットンを選び、光の透過率を下げ透けにくさを求めました。

希少性が高く、見た目にも滑らかな光沢があり上品な風合いの素材です。また程よい伸縮性もあるため、筋肉にも綺麗にフィットし透けにくさと美しさの調和を目指しました。

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③筋肉を魅せる為のパターン

三つ目の『筋肉を魅せる為のパターン』のこだわりポイントのメインは袖丈とウエスト周りです。

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まず袖丈ですが、三頭筋を一番美しく魅せる長さを目指しました。

長すぎると不恰好ですし、短すぎると腕の細い部分が強調され格好良く見えない、という企画書段階の時からの強いこだわりです。

女性で男性の腕フェチの方は、こういう男性らしい所を見るのが好きな方も多いのではないでしょうか。

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次にウエスト周りです。

男性の逆三角形の背中って格好いいですよね。そのバランスがいやらしくない程度に魅せられるよう、ウエスト周りをほんの少しだけ絞ってお作りしています。

野暮ったくなりづらく、カジュアルなジャケットを着てお仕事される方もゴワつかず着心地の良いシルエットに仕上がったかと思います。

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また、丈もジャケットを着た時に美しく見える丈感を目指しました。

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ジャケットの裾からシャツが出過ぎているとバランスが悪く不恰好なので、一般的なジャケットの着丈より少し短くお作りしています。

鍛えている方にあるあるらしいのですが、大臀筋が大きく発達して脚が短く見えるそうで、その点もカバーできる丈感に仕上がっていると思います。



着心地、透けにくさ、筋肉魅せへのこだわり、このバランスを叶えるのは、まだまだ未熟な私にはとても難しい課題でしたが、たくさんの方のアドバイスや支えがあってなんとか形にすることができました。

マルコさんと全く同じニーズの方は多くはないのかもしれないですが、少なからずひとりのお洋服への不満を解決に導き、以前よりもお洋服への理解が増し、お洋服を好きになってくれたことが何よりも嬉しいです。

まずは制作に協力してくださった関係者の皆様へ感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございます。


次回はご協力いただいた方々のご紹介と、関連エピソードを書きたいと思います。

第5話へ続く



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