無題の日#2

 嫌な気持ちになるとそれを整理するために、というよりはまるでじぶんが正しいかのような立場をとりたいがために、言葉を選んではだれかに披露しようとするんだけれども、どんなに言葉をクッションでつつんで組み立てようとしても、そういうときは感情が文章にのってしまって窮屈なものになってしまう。書き終えて、いやほとんどの場合書き終える前に居心地が悪くなって寝かせた下書きがたくさんある。感情っていうものは不思議なもので、感情そのものはなぜだかひとに伝わってしまうのに、感情がのった言葉はひとの心に届かない。

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