桑原静 BABA lab(ばばらぼ)代表やってます

20代はWEBコミュニティサイトの企画。30代はリアルコミュニティの企画。シニアのコミ…

桑原静 BABA lab(ばばらぼ)代表やってます

20代はWEBコミュニティサイトの企画。30代はリアルコミュニティの企画。シニアのコミュニティや働き方に興味があり、2011年『BABA lab』スタート。40代は、シニアのホンネを活かしたサービスや場づくりやってます。www.baba-lab.net

最近の記事

”デバイド”とか”終わった”とか”取り残された”とか、そんなことで人の本質は変わらないはずなのに テクノロジーの進化って?

家族や友人との連絡やサークル活動にLINEは欠かせません。それは高齢者だって同じ、いくつものLINEグループに登録するあまり「ぜんぶ見ていないわよ笑」という人もチラホラ。 先日も65歳以上のシニアが集まる場でLINEグループを作ることになりました。 「桑原さん、グループの作り方おしえて!」といつものように呼ばれ、「はーい、みなさんスマホ出してください!LINEひらいて!QRコード押して!」と作業していると、また出会ってしまったのです…あのスマホに。 『らくらくスマートフォ

    • シニアユニバーシティの卒業式が終わりました

      シニアユニバーシティの卒業式が終わりました。 毎年60歳以上のシニア800名が通う「さいたま市シニアユニバーシティ」、年間のカリキュラム策定、クラブ活動支援、卒業後の進路サポートなどなど、とにかく大仕事です。 事務局長になってもう7年。「それだけやればもう慣れたもんね!」と思うかもしれませんが、とんでもない。 毎年、どうしようもなく振り回されています。 一口に高齢者といっても、60歳〜90歳まで背景は様々。おまけに団塊世代から新しい世代へ変わる過渡期にもあたり、みなさん

      • シニアネットワークをつくる

        この半年、茨木市(大阪府)の仕事をうけて、zoomだったり現場に通ったりを繰り返していました。 茨木市・社協・老人クラブ・シニアカレッジが参加するシニアネットワークがあり、4月から本格始動をするので、そのまえに組織の問題点や良い点を認識したり、市民や大学を巻き込んでワークショップをしたり、そのコーディネートの依頼でした。 かなり難しい仕事だったので、4月からは大学生とシニアの学び企画など、いろいろと始まることになりそうで、ほっとしています。 「これ、さいたま市だったら私

        • レジや駅の券売機、後ろから感じるプレッシャー

          出張続きでかなり疲れていたのもあって弁当をつくる気力もなく、うっかり「昼12時のコンビニ」に足を踏み入れてしまいました。 「ペイペイで支払います」と言ったけれど、スマホがポケットから出ない 「レジ袋はいりません」と言ったけれど、エコバッグが見つからない 「そうだ、公共料金の支払いもあった」と、その用紙がなかなか出ない そうこうしているうちに、後ろには長い列が…。 「いや、いつもはちゃんとスマートに動けてるだよ私」と心のなかで言い訳をしながら、店員さんは前で手を組んで、笑顔で

        ”デバイド”とか”終わった”とか”取り残された”とか、そんなことで人の本質は変わらないはずなのに テクノロジーの進化って?

          シニアがスマホなどを気軽に学べる場所を地域にどうやってつくればいいのか?

          2月10日にオンラインイベントをやりました。 シニアがスマホなどを気軽に学べる場所を地域にどうやってつくればいいのか?をみんなで考える会です。 私たちも手探りでやっている分野なので、実際に現場をつくっているひとの悩みも、これから始めたいひとの悩みも、みんなで共有して知恵を出し合えた、大変に有意義な会でした。 なかでも、オンラインということで、様々な地域からの参加者が集まったことも刺激になりました。 この一年、「団塊ジュニア座談会」というオンライン会をやっております。

          シニアがスマホなどを気軽に学べる場所を地域にどうやってつくればいいのか?

          誰かをかついで逃げられるだけの体力と筋力

          年明けから、さまざまなことが起こっています。震災ではまだ行方不明の方も多くいらっしゃるとのこと、皆さんの無事を祈るばかりです。 航空機事故の件もふくめ、あらためて高齢者がいる現場の責任者として出来ることはなんだろうと考えています。 シニアユニバーシティ事務所の月一会議では、必ずと言っていいほど震災時・火災時の避難についての話題があがります。 この団体は比較的若い、この団体は80代が多いからどういう対応が望ましいか?など、曜日ごとの利用団体については、現場の声がたいへん参

          誰かをかついで逃げられるだけの体力と筋力

          世代間の理解に必要なものって?

          12周年会の前日、夏につづいて日本大学文理学部で「シニア☓テクノロジー」の講義をしました。 学生のコメントで印象に残ったものがありました。 「大学生になると、先ずはInstagramや旧Twitterが名刺がわりになってつながります。LINEは親しい友人のみと交換します。Instagramをやったことのない自分は、どんな風に発信したらいいのか戸惑って、学生の雰囲気についていけませんでした。 年代は違うけれど、もしかしたらシニアもこんなふうに感じているのかと思いました。」

          BABA lab 12周年!

          23日(土)に、BABA lab 12周年の会を開きました。 当日の朝、会場となる『ヘルシーカフェのら』に挨拶に行き、店主の純子さんに「いいお天気で、いろんなひとに祝福されてよかったね」と温かい声をかけていただいたのに、「でもね…」と思わずネガティブ発言を繰り出してしまいました。 どんなネガティブ発言かと言うと… 70過ぎまで働くとしたら、これをあと2周するのかと…気力・体力・金力が保つのだろうかと、心底暗くなっておったわけです。 そして会がスタートして、絹子おばあちゃん

          AI学習データに高齢者の声を!インターネット上に存在しない高齢者のホンネを拾うには

          「ChatGPT」などのAIチャットサービスで高齢者について質問すると「え?ほんとに?」な答えが表示されます。 例えば、「デイサービスを利用する人の本音を教えて」と質問すれば、こんな回答が返ってきます。 「デイサービスを利用していることで、できる限り自立し、自分らしい生活を維持したいと思っています。」とか 「デイサービスで過ごす時間は、家族に代わって自分の世話をしてくれる場所で、安心感を感じています。」とか 「デイサービスのスタッフは、私たちの個々のニーズを理解してくれて

          AI学習データに高齢者の声を!インターネット上に存在しない高齢者のホンネを拾うには

          「よかれと思ってやったのに」超高齢社会☓テクノロジー

          この記事はCivicTech & GovTech Advent Calendar 2022の9日目の投稿です。 「スマホの通知がこわい」 この夏、60代〜90代のシニアにスマホやパソコン、銀行やスーパーでの機械操作など、テクノロジーが利用されている場面での困りごとを聞いてみました。 電子決済が怖いとか、スマホが使いにくいとか、さまざまな回答がありましたが、実は一番多い声が「スマホの通知がこわい」でした。 「スマホの通知がこわい」といえば、フィッシング(詐欺・なりすまし

          「よかれと思ってやったのに」超高齢社会☓テクノロジー

          シニアユーチューバーが増えている?

          最近、「シニアユーチューバー」って増えていますか?の質問をよく受けるので簡単に私見をまとめました。 (1)シニアユーチューバーは増えているのか? ユーチューバーを目指すシニアは未だ少ないと思います。 You Tubeを視聴するシニアは増加しているので、自分も動画をとって発表したいと感じている方は多いと思います。スマホで動画撮影をする方は増えていますが、それを公開することには、いまだ抵抗感が強いように感じています。 ■若年層と違い、シニア層はYoutubeで情報収集をする傾

          シニアユーチューバーが増えている?

          コロナ禍に蓄熱

          コロナ禍で誰かと会えない。 日々、なんとなく交わしていた会話がない。 オンライン環境が整ったとはいえ、ひとは人を求める。それは、やはり熱量だ。 体温や息遣い、そこに流れる空気、様々な他人の熱量から、自分の生きている感覚をもらう。 ごみ捨てのときに会ったご近所さんとのお天気の話題、スーパーの店員さんとの何気ないやりとり、好きでも嫌いでもない同僚とのムダ口、面倒くさい親からの小言、それが日々のエネルギーとなっていた。 一人暮らしのリモートワークやオンライン授業が続き、蓄積

          使いたい言葉で話せないナゾ

          10代の頃は「イヤだな」と感じつつ、いつの間にか忘れてて、最近また「あれ…かなり出てるな」と気づいたのです。吃音です。 仕事ではあまり出ないのですが、どういうメカニズムなんだろうと改めて本を読んでます。 『どもる体』著者の伊藤亜紗さんは、ヨシタケシンスケさん表紙の『目の見えない人は世界をどう見ているのか』がベストセラーになったのでご存じの方も多いかと思いますが、難しいことを分かりやすく伝える天才です。この本も面白い。 本を読んで分かったことは、吃音が出なくなったのは、言

          日々のトレーニングの話 高齢化社会のなかで

          毎朝のランニングとか、筋トレとか、フィジカルの話ではなく、脳のトレーニングの話です。 5年ほど訓練していることがあって、それは、「(極力)カタカナを使わない」です。カタカナ英語を乱用しても大丈夫な人を除き、できるだけ使わずに会話するようにしています。 (フィジカルって書いちゃってるけど!) 講座やイベントで使う資料も「12歳でも90歳でも理解できる」を基準にして、分かりやすい言葉を選択。もちろん、カタカナの方が伝わる単語もあるので、そこは臨機応変に。 しかし、これがなか

          日々のトレーニングの話 高齢化社会のなかで

          シビックテックフォーラム2021での気づき 日常の違和感をひろう

          「シビックテックフォーラム2021」で、なぜ『BABA lab』と並行してシビックテック活動をはじめたのか?シニア×テクノロジー「シニアテック」の可能性は?について話しました。 シビックテックフォーラム2021 https://2021.civictechforum.jp/ シビックテック系のイベントに登壇するのは今回が初めて。参加者が何を求めて場にいるのか想像が難しく、8分という短い時間でなにを伝えるべきなのか…資料づくりに時間がかかりました(あれが正解だったのかは不明

          シビックテックフォーラム2021での気づき 日常の違和感をひろう

          再生

          おじさん あるある「その1 おじさんは武勇伝を語りたがる」

          「おじさん あるある」を通して、世のおじさんを理解しよう! おじさんへの深い愛をもってお届けする、BABAlabシニアチャンネルの新番組。 「おじさんゲスト」と「おじさん愛の強い桑原(BABAlab代表)」が、あるあるトークを繰り広げます。 ☆なにかと「上から目線」「仕切りたがる」「笑顔がない」と批判されがちな<おじさん>ですが、おじさんにだって言い分もあるのです。 「おじさんあるある」を通して、おじさんと接する人に(少しでも)理解を深めてもらったり、(少しでも)歩み寄ってもらったり、(少しでも)優しい気持ちをもってもらえたら。

          おじさん あるある「その1 おじさんは武勇伝を語りたがる」

          再生