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あなたのための玄米のすすめ。

「玄米がいい」ということはなんとなく聞いたことがある方も多いと思うのですが、この玄米、場合によってはそうでないこともあります。
そもそも「良い」ものを選ぶのではなく、「合う」ものを選んでみてください。

そして、「良い」と聞いたものも、合う状態にしなければ
それは、「悪い」ものになってしまうことも多いのです。

そもそも、なぜ玄米がいいの?
精米していないお米には、本来お米にあるはずの栄養素や生命力が残っているのです。ちなみに、白米は9割の栄養素を捨てていると言われています。

玄米を選ぶときは、私はできるだけ自然栽培のものを選ぶようにしています。巷では、農薬が少ないものと言われれいますが、実は農薬の「発がん物質」は、唾液によって無毒化できると言われているのです。
ですが、化学肥料や有機肥料など、肥料が必要以上に与えられているお米や野菜は、弱くなってしまっているものが多いんですね。

ちょっと話がそれるのですが、以前農家さんのお話を伺ったときに、
化学肥料にしても有機肥料にしても、必要以上に使われている野菜は
水に入れておくと腐っていくということを教えていただきました。
自然栽培の野菜はそんなことがないんですね。

玄米を食べてみよう!

まずは浸水から。
これには、
①浸水させることで無毒化させる
②消化をよくする
という効果があります。

どんなに体にいいとされる玄米も消化に負担がかかれば、結局体には「悪」というわけです。

玄米は、種子なので毒があります。アブシンサンやフィチン酸と呼ばれるものです。(そんなものないと言われる研究もあります。)
それを発芽させることで安全に食べることができるのですが、
そこで必要になるのが浸水です。

あるお医者さんは18時間浸水が必要としておられますが、
8時間でいいと言われる方もおられます。
気温や天気によっても変わると思うんですが、
発芽するとちょこっと芽が出てきますから、
その状態になればOK!
浸水させておくことで柔らかくなるので、食べやすくもなります。

けど、浸水がいらない場合もあります。
それは、釜戸や鍋など火で調理をする場合です。
この場合は、炊くなかで無毒化されるそう。

土鍋の場合は、玄米の1.5~1.7倍の水を入れ、蛍火で30~40分、
圧力鍋でする際も、玄米の1.2倍程度の水を入れ、蛍火で20分予炊きをすることで、これまた浸水せずに発芽させることができます。

これで準備は完了!
あとは炊くときに塩を必ず入れてください。
我が家は分搗き米ですが、塩や梅干しを入れて炊くこともあります。

炊いてみよう!
自然塩を追加したら…

土鍋の場合は、
・ふたを開けて火を強め、沸騰したら塩をすぐ入れ火を弱め、ふたをして木栓をし、かなりの弱火で1時間炊く。
火からおろし、すぎに蓋を開けて天地返しをして10分蒸らす。

圧力鍋の場合は、
・塩を入れ、ふたをきっとしめて、中~強火にする。
・上記が出たら、1分程度そのままにして、すぐに火を弱め、蛍火で30分炊く。
・炊きあがったら火からおろし、ピンが下がるまで蒸らす。

といった感じで炊いてみてください。

玄米も合う合わないがある

さて、ここで、なぜ玄米が合う人と合わない人がいるのかについてお話します。

合わない方は
・消化力の弱い方(小さいお子さん、お年寄りの方、嚙む力が弱い方)
・陽性体質の方
・肉や魚をよく召し上がられる方

となります・

消化力が弱い方は、お腹をくだしたり、うんちにそのまま玄米が出てしまうこともあります。
ですから、玄米を食べるときは、必ず消化にいい状態にして、炊いてください。寝かせ玄米にしたり、玄米粥もおすすめです。

陽性体質の方については、世の中には「陰陽」というものがありまして、
それをおおまかに2つに分けた場合の体質です。
シーソーを想像していただくとわかりやすいかと思うのですが、
食べたものでそのシーソーが揺れていくとイメージしてください。
例えば、甘いものや生野菜、などは「陰性」のものでシーソーの左側に乗っていきます。逆に、醤油、梅干し、肉、魚といったものは「陽性」のものでシーソーの右側に乗っていきます。

シーソーは乗る場所やその人の重さで揺れが変わるように、
食べ物もシーソーのどこに乗るかが決まっていて、
そのものを食べることによってシーソーの揺れが変わります。
それが、体内の中の現象として現れるので、肉魚も食べて砂糖も毎日食べます!みたいな方はシーソーが思いっきり上下するので、それだけ体内に負担がかかり、発熱や何かしらの不調、気持ちの不安定さなどを起こすわけです。

話を戻しますが、玄米は「陰陽」の中間で「中庸」なものです。それに火を加えて炊くのでやや陽性よりになります。
ですから、体質が陽性な方はシーソーの右側がすでに沈んでいるわけですから、ここに陽性なものが入り続けると、頑固さ、腫瘍、痛みを伴うことといった陽性な症状が出てきやすくなります。もちろん、陽性に傾くことでしっかり働けたり、体を動かせたり、病気に強いというメリットもあります。

3番目の肉魚をよく食べる方の食べ合わせに悪いというのも理由は同じです。たまに食べるぶんにはいいですが、毎日玄米と食べるにはおすすめしません。

私も陽性体質でし、子どもたちも小さいので玄米はたまに食べ、普段は五分搗きにして食べています。なぜたまに玄米を食べるのかと言いますと、食が乱れたときに玄米を食べると、甘いものの欲求やジャンキーなものへの欲求がストンと落ちるからです。

そんな感じでいいとこどりな生活をしてみてください。
雑穀と一緒に炊くこともおすすめです。
お試しあれ~

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