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誹謗中傷はなくならないのか


胸を痛める出来事はこの世の中に沢山あるけれど。

SNSでの『誹謗中傷』はそのうちの1つ。
ただ、余りにも多すぎて、把握できなくて
何故か『炎上』も当たり前になりつつあるような気がしている。
それは、罪にならないのか、調べてみた。

SNS上で個人に対する誹謗中傷を内容とする書き込みが、多くの人の目に触れる形で行われた場合、名誉毀損罪(刑法230条1項)や侮辱罪(同231条)が成立する可能性があります。 また、爆破予告の書き込みが、個人の生命や身体などに対する危害を内容としていれば、脅迫罪(同222条)に該当するかもしれません。

立命館大学法学部サイトより


開示請求などで、たとえ匿名であっても個人を特定できるわけで、逮捕もすぐできそうな気もするが、しかし一方で、
表現の自由が憲法で保障されているため、中々逮捕まで至らないのだとか。

言葉の刃たちは、たった一言でも、
大多数になって、本人が直接目に触れる形で届くことができる力を持っており、
場合に寄っては死に追い込むような出来事で
言い換えるとするならば、気軽にできる殺人のようなものだと思う。


私たちは、今まで炎上したことによって、傷つけられ、自死を選んだ芸能人がいることも知っている。誹謗中傷が良くない、ということは充分に分かっているはずで、
誹謗中傷のテーマのドラマや映画、などのエンタメも溢れている一方、
私は、これは一向に無くすことができないのではないかと思っている。


先日、俳優の東出昌大さんが、再婚、そして子供ができたことを発表された。

彼は、同じく俳優の杏さんと結婚したのちに不倫をし、そして離婚し、今は山で暮らしてるとかなんとかして、俳優業も続けている(らしい)。

私は、amebaで放送されていた旅番組で、東出さんとひろゆきさんがペアで世界一貧困な国であったり、過酷な環境で旅をしているのを観たりしていたので、(主人公はひろゆきなのだけど)
そこでの彼の人間力(どこでも割と暮らしていけちゃう、なんでも料理できちゃう、ノリで乗り越えられちゃう)というか、生活力の強さみたいなのを感じて、
アナザースカイを観て、杏さんがフランス(パリ)で暮らして、言語を学びながら、子育てしながら、路上ライブしたり、たくましく生きている姿にも同じように人間力の強さを感じた。

過去は変えられないので、杏さんの味方をする人がもちろん多いとは思うのだが、
今回の再婚の発表からの世間の反応というものに、私は、外野がなんでもかんでも言いたい放題で気持ち悪い、そして怖い、悲しい、という感情が芽生えた。『いや、あなた関係ないよね?』ということ。

もちろん、思うことは自由なのだ。
イライラすることも、表舞台に立つ人がなんでこんな事をするのだろう...と思うことはあると思う。

ただ、今回の場合、東出さんを攻撃的にかつ否定することによって、新しい奥さんであったりこれから産まれてくる子供であったり、ましてや『可哀想』と決めつけられていることによって、杏さんと子供たちまで傷つけていることを知らないのだ。

喜べなくていいし、お祝いできなくていい。
受け入れる必要もない。

それは、東出さんの今そばに居る山のご近所の人達、記者さん、その人間関係の中でやっていればいい。
結局は、世間になんて関係がないのだから。


と、私がこのイライラを表現することが
世間に伝わる訳でもないが、ここで既に生まれている『対立』は、きっと大きくなればなるほど、戦争に繋がっていくのではないかと思う。

だから、誹謗中傷がなくならない限り
対立が生まれるし、戦争もなくならない。

だから、誹謗中傷を無くすことができるのなら、戦争もなくなるんじゃないか。

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ただ、私が大好きだったりゅうちぇるが
書いた本のタイトルは、 
『こんな世の中で生きていくしかないなら』

本の中では、何度か
『生きづらい世の中』とか
『基本的にこの世の中はつらいことばかり』
とか言ってる。

生き抜くための武器として、
『諦めること、割り切ること、逃げること、戦わないこと、そして、期待しないこと』
なんて言っていた。


誹謗中傷のなくならない、
『そんな世の中』で生きてきたんだから
りゅうちぇるは見切りをつけちゃったのかな。諦めて、逃げたのかもしれない。
だったら、やっぱり、『こんな世の中』では
生きていけないんじゃないか。

"こんな世の中"を変える方法が分からないけれど、ちょっとずつ、ちょっとずつ
自分の想いが周りの人間にくらいには
伝わっていたらいいのにな、とは思う。

周りの人間との世界のなかだけでも、
私たちは生きやすい環境を選んで暮らすことができたらいいのに。

そしたらいつか、こんな世の中、も
変わっていくんじゃないかな、
わたしはちょっとだけ諦めずに
ちょっとだけ戦いたいと思う。

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