我慢強さの裏の顔
我慢する事や耐え忍ぶ事は今の世に合わないらしい。
例えば、自分の長所を考える時、自己肯定が苦手な私が捻り出すのは、我慢強さや忍耐力。
これってなかなか人の目には見えないものだと思うから、言いやすいのかもしれない。
間違っても社交的とは畏れ多くて言えたものではない。
明るく、誰とでも気さくになんて私には異次元の世界。
出来る事なら、ずーっと家にいたって苦ではない。
しかし、家にいたってお金はかかる。何もせず、ゆっくりと過ごすという事にだってお金は発生してしまうのだ。
私は働かなくてはならない。
苦手な人達をかいくぐって、今日も生活しなくてはならない。
嫌な事がある。
嫌いな人がいる。
苦手な仕事がある。
全部ひっくるめて仕事なのだ、生活のためと割り切る。
様々な情報が勝手に届いて、私と他所の誰かを比べてみろと言う。
残念ながら、私は我慢強さを持ち合わせている。
キラッキラの誰かの生活を横目で見ながら、黙々と暮らしている。
何も変わらなきゃいい。良くも悪くも変わらなくていいのだ。
でも、それだってなかなか難しいらしい。
日々変化していく世の中。前と同じには事が進まない現実。
またか、またかと受け入れながら生きていかなければならない。
なんかいい事ないかなーと、我慢の先にあるはずの未来に思いを馳せる。
こんなに我慢強いんだから、まだ大丈夫でしょ?なんて勝手な決めつけはご遠慮下さい。
自分には出来ませんって言う事が、どんなにハードルが高いか。
言えたら楽になるのだろうか。
私には簡単ではない。
自分には出来ないとキッパリ言う人達を横目に、また仕事が増える予感に打ち震える日々。
我慢強いを放り投げた先にある、私の長所はなんだろう。
ここだけは、誰にも負けないなんて言える事が私にはない。
強いて言えばの我慢強さ。
そこが時に自分を追いやってしまうのに。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?